複合関係代名詞って何だ!②発展編

・前回は、複合関係代名詞の基本的な意味とその使い方について
解説しました。

今回は、複合関係代名詞の2回目ですが、
前回より、少し違う、応用的な使い方についてお話していきます。

①複合関係代名詞の形容詞的な使い方

・タイトルは難しく見えますが、使い方はそれ程難しくありません。

wh疑問詞で、
what を▶︎ what dog(どんな犬)
which を▶︎ which dog(どの犬)のように
wh疑問詞を形容詞のように、「wh疑問詞+名詞」の形で表現することができます。

👉これと同じように、
whatever と whichever を、形容詞的に
「whatever+名詞」「whichever+名詞」の形で用いることができます。

ex.1  Please choose [whichever cake] you like.
(どうぞあなたが好きなどのケーキでも選んでください。)

ex.2  I can’t forget [whatever memories] we made.
(私は私たちが作ったどんな思い出も忘れることができない。)

まとめると・・・

【複合関係代名詞の形容詞的な使い方】
◎ whichever+名詞:どの(どちらの)[名詞]でも
◎ whatever+名詞:どんな[名詞]でも
※この使い方は、whichever と whatever だけでしかできません。

②「〜だとしても」も意味する複合関係代名詞(譲歩)

・「複合関係代名詞って何だ!①基礎編」での
「複合関係代名詞」は

【複合関係代名詞】 【名詞節での意味】
① whoever(主格) 〜する人はだれでも(主格)
② whoever / whomever(目的格) 〜する人だれをも[だれにでも](目的格)
③ whichever 〜するどちら[どれ] でも
④ whatever 〜するものは何でも

という意味で、名詞としての「ひとかたまり」を構成していました。
※名詞としての「ひとかたまり」とは、
▶︎<主語+動詞>を含む「文」の「ひとかたまり」が、「名詞」としての役割をすること。
「名詞節」ともいい、文の「主語」「目的語」「補語」になることができます。

👉この「複合関係代名詞」が
副詞としての「ひとかたまり」を構成する場合があります。
※副詞としての「ひとかたまり」とは、
▶︎<主語+動詞>を含む「文」のひとかたまり」が、「副詞」としての役割をすること。
「副詞節」ともいい、[時][条件][原因・理由]などの様々な情報を「主節」に加えることができます。

副詞節を構成する複合関係代名詞:譲歩

・この副詞節で複合関係代名詞が使われる時、
複合関係代名詞は「譲歩」という「情報」を「主節」に加えます。
※「譲歩」とは、
▶︎「〜だとしても」という意味で、
【自分の主張にとって都合の悪い事実を認めたうえで、それでもなお自分の主張を変わらない
ということを述べる表現方法】のことです。
(【〜】内:総合英語フォレスト Forest 第6版 同志社大学名誉教授 石黒昭博監修 桐原書店からの引用)

この「譲歩」としての使い方をすると、複合関係代名詞は、

【複合関係代名詞】 【副詞節での意味】
① whoever だれが〜しようとも
② whichever どれを[どれが]〜しようとも
③ whatever 何を[何が]〜しようとも

のような意味になります。

それでは、それぞれの例文を見てみましょう。

ex.1 [Whoever] calls you, don’t answer the phone.
(だれがあなたに電話してきても、その電話に出てはいけません。)

【解説】
・Whoever calls you が、副詞節で、主節( don’t answer the phone ) に「譲歩」の
情報を加えています。
・副詞節の中で、
whoever が主語、calls が動詞、you が call の目的語となっています。
※whoever は3人称単数扱いするので、3単現になり call が calls となります。

ex.2 [Whichever] you choose, you will be satisfied with it.
(あなたがどれを選んだとしても、あなたはそれに満足するだろう。)

【解説】
・Whichever you choose が、副詞節で、主節( you will be satisfied with it ) に「譲歩」の
情報を加えています。
・副詞節の中で、
you が主語、choose が動詞、whichever が choose の目的語となっています。

ex.3 [Whatever] happens, you must believe in me.
(何が起ころうとも、あなたは私を信じなければいけない。)

【解説】
・Whatever happens が、副詞節で、主節( you must believe in me ) に「譲歩」の情報を
加えています。
・副詞節の中で、
whatever が主語で、happens が動詞となっています。
※whatever も3人称単数扱いするので、3単現になり、happen が happens となります。

「譲歩」の複合関係代名詞の文を書き換えると・・・

・「譲歩」を示す複合関係代名詞は、no matter 〜 を使って表現することもできます。

上記の ex.1 〜 ex.3 を使って書き換えると次のようになります。

ex.1 [Whoever] calls you, don’t answer the phone.
👉 [No matter who] calls you, don’t answer the phone.

ex.2 [Whichever] you choose, you will be satisfied with it.
👉[No matter which] you choose, you will be satisfied with it.

ex.3 [Whatever] happens, you must believe in me.
👉[No matter what] happens, you must believe in me.

まとめると・・・

【「譲歩」を表す複合関係代名詞の書き換え方】
◎ whoever ▶︎ no matter who 〜
◎ whichever ▶︎ no matter which 〜
◎ whatever ▶︎ no matter what 〜

「譲歩」でも形容詞的な使い方ができます!

・「①複合関係代名詞の形容詞的な使い方」でも取り上げた
「形容詞的な使い方」は、「譲歩」の場合でもできます。

ex.4 [Whichever juice] you take, it will be good.
(どのジュースを取っても、美味しいだろう。)
👉whichever+juice で「どのジュースを〜しても」(whichever+名詞)

ex.5 [Whatever way] you go, you will be able to reach your goal.
(どの道を行っても、あなたの目的に到達することができるだろう。)
👉whatever+way で「どの道を〜しても」(whatever+名詞)

※この使い方は、
whichever と whatever でしかできないので注意してください。

 

これで、
複合関係代名詞については終了です

※複合関係詞については、本記事を含めて下記の5つの記事があります。
興味がある方はどうぞクリックしてご覧ください。
複合関係詞って何だ!
複合関係代名詞って何だ!①基本編
複合関係代名詞って何だ!②発展編
複合関係副詞って何だ!①基本編
複合関係副詞って何だ!②発展編

 

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