比較:発展編〜④比較級その1

今回から、
比較の「発展編」の「比較級」の巻に入ります。

比較の基本的な部分に関しては、
「中学校」のカテゴリーの「比較」で扱っていますので、
基本的な部分を確認したい方は、どうぞそちらの方をご覧ください。

さて、
今回は、中学校のカテゴリーでは扱わなかった
比較の細かな表現から扱います。

① 比較級を用いた否定のニュアンス

▶︎ 中学校では、
ほぼ比較級の否定文は登場してきません。
👉それは、「否定」にすることにより、微妙なニュアンスが生まれてくるからです。

not を用いた「否定」

▶︎ not の意味は「〜ではない」ですが、
比較級で否定文にすると、次のようになります。

ex.1 Taro is taller than Ken.
👉否定形に:Taro is not taller than Ken.
 「タロウはケンより背が高いということはない。」
※ex.1 の “Taro is taller than Ken.” という文全体を否定する形なので、
「〜ということはない」というニュアンスになります。
→さらに具体的に言うと、
「タロウ」は「ケンと同じぐらいの身長」か「それよりも低い」という意味になり、
「同程度」の意味も入りこんでくるところに注意してください。

比較級とその否定文のニュアンスの違い
・A 動詞+比較級+than B ▶︎ A > B
・A 否定 (not) +比較級+than B ▶︎ A ≦ B 

no を用いた「否定」

▶︎ no は全否定、すなわち「全然・全く〜ない」ことを意味します。

ex.2  This temple is older than that one.
👉no を使って否定:This temple is no older than that one.
「この寺は、あの寺より全然古くはない。」
→この no は、「この寺が古くない」ことと、
その古さが「あの寺」と比べて「差」がないことを強調しています。
→すなわち「この寺は、あの寺と同じくらいの古さしかない。」という意味になります。

A 動詞+no 比較級 than B ▶︎ A = B ただし(比較級)の原級の反対語で
・Aは、Bと同じくらいの〜しかない
※no は A と B の差がないことも示すので、as … as と同じ意味になる。
※そのため ex.2 の no を使った表現は、old の反対語 new を用いて
– This temple is as new as that one. と言い換えることもできる。

② 比較の差が大きい、小さいことの表現方法

▶︎中学校では、差が大きい場合は、much。差が小さい場合は、a little を用いるぐらいの
理解の仕方でOKですが、実は、もっと多彩に表現がありますので、それを確認しましょう。

差が大きい場合:(much) far, a lot 

▶︎例文で、示します。

ex.3  That watch is far more expensive than mine.
「あの腕時計は、私のものよりはるかに高価だ。」
👉比較級 more expensive の前に「差が大きい」ことを示す単語 far を加えることができます。
※a lot は  far と同じ意味ですが、会話でより使われる表現です。
– That watch is a lot more expensive that mine.

※比較級で、その「差が大きい」場合は、
much, far, a lot  を比較級の直前に置いて、表現することができる。
▶︎ much / far / a lot +比較級
🔴 very, really, so, pretty のような「普通の強調する単語」は使えません!
▶︎「比較級」は、基本的に「2つの人・物」の「差」を表現するもの。
だから、比較級を強調するということは、「その差」が「大きい・小さい」という「程度」
を強調しないとおかしいことになります。
▶︎ very, really, so, pretty などは、その後ろの単語は「強調」しますが、
比較した場合の「差」を強調することができない単語なのです。

even, still でも「差が大きい」ことを強調できる

▶︎ even, still も比較級の前に置いて、「差が大きい」ことを表現することができます。

ex. 4  Ichiro’s house is even bigger than mine.
「イチロウの家は、私の家よりさらにいっそう大きい。」
👉 even を使っても、still を使っても、同じニュアンスになるのですが、
そこには、「私の家も大きい」が、という事実を認めた上での、
「それよりもいっそうイチロウの家が大きい」ということを表現します。
– Ichiro’s house is still bigger than mine.

※比較級で、比較対象もそうであることを認めつつ、
主語が、さらにいっそう〜である、と表現する場合は、
▶︎ even / still +比較級 
を用いて表現することができる。

「数」「量」を比較して「かなり多い」時の表現

▶︎「数」や「量」が比較して多い時は、次の表現をしました。
※その前に、many, much の変化を確認しましょう。

【many, much の変化】
・「数えられる名詞」で – 「数」が多い:many
→ many の変化:many – more – most
・「数えられない名詞」で -「量」が多い:much
→ much の変化:much  – more  – most

ex. 5  I have more books than Emi.
「私はエミより多くの本を持っています。」
※ book は「数えられる名詞」なので、
「多くの本:many books」→「より多くの本:more books」となります。
👉この「差」が「とても大きい」と強調したい場合は、
many を more の前に置きます。
– I have many more books than Emi.
「私はエミよりかなり多くの本を持っています。」

ex.6  This lake has more water than that one.
「この湖はあの湖より多くの水量を有しています。」
※ water は「数えられない名詞」なので
「多くの水:much water」→「より多くの水:more water」となります。
👉この「差」が「とても大きい」と強調したい場合は、
much を more の前に置きます。
– This lake has much more water than that one.
「この湖はあの湖よりかなり多くの水量を有しています。」

※「数」「量」を比較して「かなり多い」時の表現
・数えられる名詞「数」の場合
👉 many more +数えられる名詞の複数形
・数えられない名詞「量」の場合
👉 much more +数えられない名詞

差が小さい場合:(a little)  a bit, somewhat, slightly

▶︎ここでは、a bit を紹介しますが、
使い方は、a little と全く同じです。

ex.7  Today’s test is a bit easier than yesterday’s.
「今日のテストは、昨日より少し簡単だ。」
👉比較級 easier の前に「差が小さい」ことを示す a bit という単語をおくことができます。
※ a bit は、a little より会話でよく使われる表現です。
※ その他に somewhat(いくぶん)も使われます。
– Today’s test is somewhat easier than yesterday’s.
※ slightly(わずかに)も同じように使うことができます。
– Today’s test is slightly easier than yesterday’s.

※比較級で、その「差が小さい」場合は、
a little, a bit, somewhat, slightly を比較級の直前に置いて、表現することができる。
▶︎ a little / a bit / somewhat / slightly +比較級

③ than の後ろの比較対象について

▶︎比較級を用いた文では、 than の後ろに「主語」の「比較対象」を置きます。

中学校のレベルでは、
この than の後ろの「比較対象」は「主語」と対比されるような John(人名) や 地名などの
「単語」1つであることが多いですが、
基本的に「主語」と同じ形であれば、単語1つであるとは限りません。

次の例文を見てください。

a. Playing the guitar is more interesting than listening to music for me.
(ギターを弾くことは私にとって、音楽を聞くことより興味深い。)
👉主語が playing the guitar と「動名詞」を用いた形なので、
「比較対象」も listening to music と「動名詞」を用いた形になっています。

b. It is healthier to play outside than to watch TV.
(外で遊ぶことはテレビを見ることより健康的です。)
👉文頭の it は「形式主語」です。
意味上の主語は、to play outside と「to 不定詞」を用いた形なので、 
比較対象も to watch TV と「to 不定詞」を用いた形になっています。

c. Lucy looks much younger than she really is.
(ルーシーは実際よりずっと若く見えます。)
👉主語が Lucy ですが、
ここでは「見た目 Lucy」と「実際の Lucy」の若さを、
looks と is を用いて「比較」しています。
※見た目:Lucy looks young.
※実際:Lucy(She) (really) is young.

ポイント3
・than の 後ろの部分の「比較対象」は、1語と限らない。
・基本的には、「主語」と「比較対象」は、同じ表現の仕方にそろえる。
・c. のように「見た目の様子」と「実際の様子」、「過去の様子」と「現在の様子」などと比較する場合もあるので注意。

 

今回はここまで

🔴比較・発展編での「比較級」は「その1」から「その5」まであります。
興味のある方は下記をクリックしてご覧ください。
👉比較級その2
・the 比較級
[the の働き / 絶対比較級 / all the 比較級 / none the 比較級 / the 比較級 SV, the 比較級 SV.]
👉比較級その3
・less 原級 than
・比較級 and 比較級
・同一人物における more A than B 
・数に関わる表現 more than 数 / fewer(less) than 数
👉比較級その4
・no 原級 than
・A is no more B than C is D.
・A is no less B than C is D.
・no less than 数
👉比較級その5
・more or less
・sooner or later
・know better than to 不定詞
・much less
・than を用いない「比較」表現

🔵原級、最上級の発展編を確認したい方は下記をクリックしてください。
👉原級その1
👉最上級その1

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