みなさんは、英文の中で
whatever, however のような単語は見かけたことはないでしょうか。
👉このような wh+ever のような語を
「複合関係詞」と呼びます。
また、関係詞が、
▶︎関係詞=関係代名詞+関係副詞
であったのと同じように、
▶︎複合関係詞=複合関係代名詞+複合関係副詞
という構成になっています。
・まずは、複合関係詞の基本について
複合関係詞の特徴
・複合関係詞と関係詞との一番の大きな違いは、
その中に、「先行詞を含んでいる」ことです。
①複合関係詞は、その中に「先行詞」を含んでいる
例文で確認しましょう。
ex.1 【関係詞(関係代名詞) – who】
Ken has an aunt [who] lives in Okinawa.
(ケンには、沖縄に住んでいる叔母さんがいます。)
ex.2 【複合関係詞(複合関係代名詞)- whoever】
This club admits ❌ [whoever] can play tennis.
(このクラブはテニスができる人なら誰でも入会を認めている。)
ex.1 の関係代名詞では、
▶︎先行詞 an aunt に対する「文」での説明を who でつなげています。
ex.2 の複合関係代名詞では、
▶︎先行詞がなく、whoever で「〜する人は誰でも」という意味で、
[whoever] can play tennis でadmit の「目的語」となっています。
👉このように、
wh に ever がつくと(複合関係詞になると)、
基本的に、「〜ならどんなもの(人)でも」という意味になるため、
先行詞がなくなります。
②複合関係詞の基本的な意味
・先ほど述べたように、
「複合関係詞」の意味は
「〜ならどんなもの(人)でも」なのですが、どうしてそうなるのでしょう?
ever の意味
・複合関係詞は、
wh +ever の形ですが、この “ever” について確認してみます。
👉ever を「今まで」という意味だけ捉えてはいけません。
実は、ever は
「少しでも」「1回でも」「たまにでも」という強調する言葉で、
その中には、”どんな-に少しでも”・”どんな-時でもいいから” のように
▶︎【どんな〜でも】という “any” に近いニュアンスを含んでいます。
ここから、
複合関係詞は、「〜どんなもの(人)でも」という意味になります。
③複合関係詞の種類
・それでは、複合関係詞には、どんなものがあるのかを確認します。
まずは、「複合関係代名詞」から。
複合関係代名詞の種類
・複合関係代名詞には、次の4種類があります。
【複合関係代名詞】 | 【意 味】 |
① whoever(主格) | 〜する人は誰でも(主格) |
② whoever / whomever(目的格) | 〜するひと誰をも[誰にでも](目的格) |
③ whichever | 〜するどれでも[どちらでも] |
④ whatever | 〜するもの[こと]は何でも |
👉whoever は(主格)でも(目的格)でも使えますが、
(目的格)専用として whomever という複合関係代名詞もありますが、
これは、少し硬い、フォーマルな表現です。
※関係代名詞 whose, that に対応する複合関係代名詞はありません。
複合関係副詞の種類
・複合関係副詞には、次の3種類があります。
【複合関係副詞】 | 【意 味】 |
① wherever | 〜する場所はどこでも |
② whenever | 〜する時はいつでも |
※③ however(譲歩) | ※どんなに〜しても(譲歩) |
👉複合関係詞の基本的な意味は
「〜ならどんなもの(人)でも」ですが、
③ の however に関しては、「どんな〜しても」という意味で
「譲歩」の意味するものとなっています。
▶︎複合関係詞は、その意味合いが広がり、
「譲歩」の意味を帯びるものもあります。
however は、その「譲歩」のニュアンスだけが残った単語だということです。
※関係副詞 why に対する複合関係副詞はありません。
これで基本編は終了です。
次回からは、
具体的に更にその特徴を解説していきます。
※複合関係詞については、本記事を含めて下記の5つの記事があります。
興味がある方はどうぞクリックしてご覧ください。
複合関係詞って何だ!
複合関係代名詞って何だ!①基本編
複合関係代名詞って何だ!②発展編
複合関係副詞って何だ!①基本編
複合関係副詞って何だ!②発展編
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