前回までの2回で
「複合関係代名詞」を取り上げてきました。
今回は、 複合関係詞のもう1つ、「複合関係副詞」について解説していきます。
(複合関係詞=複合関係代名詞+複合関係副詞)
・この複合関係副詞には、
wherever, whenever, however, の3つがあります。
※ただし、however は「発展編」の「譲歩」での使い方しかありません。
👉ここでは、「①基本編」なので、however は扱いません。
(次回の「②発展編」で扱います。)
2つの複合関係副詞
① wherever
👉wherever は 「〜するところはどこでも」という意味で、
「場所を示す」副詞節となるため、「複合関係代名詞って何だ!①基本編」での、
whoever, whomever, whichever, whatever のように、
文の「主語」や「目的語」になることはありません。
ex.1 I want to go [wherever] I like.
(私は自分が好きなところはどこにでも行きたい。)
【解説】
・wherever I like でひとかたまり(節)、「場所」を示しています。
・wherever I like ですでに「場所」を示しているので、その前に to や at は
つきません。
▶︎❌ go [to] wherever I like
② whenever
👉whenever は「〜する時はいつでも」という意味で、
「時」を示す副詞節となるため、wherever と同じように文の「主語」や「目的語」に
なることはありません。
ex.2 Please call me [whenever] you need help.
(助けが必要な時はいつでも、私に電話してください。)
【解説】
・whenever you need help でひとかたまり(節)、「時」を示しています。
・whenever you need help ですでに「時」を示しているので、その前に at や in は
つきません。
▶︎❌ [at] whenever you need help
複合関係副詞をany を用いて書き換え
・複合関係副詞も、複合関係代名詞と同じように、
where や when の後に ever を加えた 単語ですが、この ever には【どんな〜でも】という、英語で言うと “any” の ニュアンスがあります。
▶︎そのため、wherever, whenever も “any 〜” で書き換えることができます。
上記の例文 ex.1 と ex.2 を “any” を使うと書き換える次のようになります。
ex.1 I want to go [wherever] I like.
👉 I want to go [at any place (where)] I like.
【解説】
・wherever は at any place where で書き換えられますが、
where(関係副詞)は省略できます。
※ただし、前置詞はその文にニュアンスによって変わるので注意。
・at any place (where) の部分は、anywhere でも表現できます。
👉 I want to go [anywhere] I like.
ex.2 Please call me [whenever] you need help.
👉 Please call me [at any time (when)] you need help.
【解説】
・whenever は at any time when で書き換えられますが、
when(関係副詞)は省略できます。
・at any time (when) の部分は、anytime でも表現できます。
👉 Please call me [anytime] you need help.
書き換えについてまとめると次のようになります。
書き換えのまとめ
🔴 wherever(〜するところはどこでも) は、
👉 前置詞+any place(where)で書き換えられる。
※前置詞+any place(where) の部分は、anywhere でも書き換えられる。
🔴 whenever(〜する時はいつでも) は、
👉 at any time (when) で書き換えられる。
※at any time (when) の部分は、anytime でも書き換えられる。
今回はここまで
※複合関係詞については、本記事を含めて下記の5つの記事があります。
興味がある方はどうぞクリックしてご覧ください。
複合関係詞って何だ!
複合関係代名詞って何だ!①基本編
複合関係代名詞って何だ!②発展編
複合関係副詞って何だ!①基本編
複合関係副詞って何だ!②発展編
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