比較:発展編〜③原級その3

比較:発展編
原級を使った as … as の表現の3回目です。

今回は、not so much A as B という原級を用いた表現を取り上げます。
この表現には、大きく分けると、
① not so much A as B 
② not so much as +動詞の原形
〜の2種類があり、

さらに、
① not so much A as B には、
同じような表現もあるため、混乱する人が多いようです。

そこで、
今回は、できるだけ、
その区別がつくように、わかりやすい解説をしていきます。

一般的に
not so much A as B を熟語として
「BというよりむしろA」という意味で使う場合は、

「同じ人(あるいは物)の 異なる性質」を比較する時であることを
理解する必要があります。

👉この同じ働きは、as … as A にもあるのです。

 as … as A で「同じ人(あるいは物)の異なる性質」を比較できる

as … as A の形は、基本的に
2者を比べて、同等であること」を表現する物です。

▶︎例文で確認しましょう。

ex.1  Tom is as tall as Ken.
「比較のポイント」= tall 「背の高さ」
「比較の対象」= Ken
👉
as … as は「同等のレベル」であることを意味する表現なので、
「トムはケンと同じくらいの身長です。」という意味になります。

ところが、この as … as A は
同じ人(物)」に対しても使えます。

ex,2  Tom is as kind as clever.
「比較のポイント」が2つ= 「kind:優しさ」と「clever:賢さ」
「比較の対象」が同じ人= Tom
👉
このような場合は、
「主語」に対する2つの異なる性質を比較することになり、
「トムは、賢くまた優しい。」という意味になります。

※ as … as A の表現で、
主語に対する「比較の対象」がなく、
主語に関する … と A という2つの異なる性質(もの)を比較することができる。

それでは、
この ex.2 を否定文にするとどうなるでしょう。

ex.3 Tom is not as kind as clever.
「比較のポイント」「比較の対象」は、ex.2 と同じですが、
意味を考える時は注意しましょう。
👉英文の最初をよく見ると、簡単です。
・Tom is not (as) kind 〜.
「トムは優しくない」んです。
・その「優しさ:kind」は、「賢さ:clever」と比べての話なので、
「トムは、賢さほど、優しくない。」つまり…
▶︎「トムは、優しいというより、むしろ賢い」
という意味になります。

※同じ人(物)の異なる性質を比較する as … as A  を否定文にすると
「… というよりむしろ A である」という意味になる
◎ as … as A を否定文にすると
最初の as が so になることがあります。👉 not so(as) … as A

これを押さえると
not so much A as B は簡単にわかります。

① 同じ人(物)の異なる性質を比べる時の not so much A as B の意味

▶︎ 一般の参考書では、
ただ単に not so much A as B は「AというよりむしろBである」としか
書かれていませんが、

👉「同じ人(物)の異なる性質を比べる」時の表現である、という
前提条件をしっかりと確認することが大事です。

◎ not so much A as B を
上記の ex. 2 のように「比較のポイント」と「比較の対象」を示すと、
[1] 「比較のポイント」が2つ= A と B
※much は A の程度を強調することば
▶︎細かなニュアンスを言うと A でないことを否定する意味が強く出る
[2] 「比較の対象」が同じ人(物)=主語
※その意味は、( A を否定していることを忘れずに)
「Aというより、むしろB」という意味になります。

例文で確認しましょう。

ex. 4  Taro is not so much a singer as an actor.
[1] 「比較のポイント」が2つ= a singer と an actor
[2] 「比較の対象」が同じ人= Taro.
👉 Taro という同一人物の「異なる性質」を比較しています。
※ a singerを否定していることに注目して
「タロウは、歌手というより、むしろ俳優です。」

ex. 5 Emi was not so much disappointed as surprised at the news.
[1] 「比較のポイント」が2つ= disappointed (at the news) と surprised (at the news)
[2] 「比較の対象」が同じ人= Emi
👉 Emi という同一人物の「異なる状態」を比較しています。
※ disappointed を否定していることに注目して
「エミはそのニュースにがっかりしたというより、むしろ驚いた。」

※同じ人(物)の異なる性質を比べる時、
not so much A as B は、
「AというよりむしろB」という意味になる。
◎意味を考える時は、A が否定されていることに注目すること。

▶︎この形は、
not A so much as B という語順でもOKです。
◎ ex.4 Taro is not a singer so much as an actor.
◎ ex.5 Emi was not disappointed so much as surprised at the news.

この not so much A as B は、
2つの表現で言い換えることもできます。

👉  B rather than A / rather A than B

▶︎ この rather than は、
見てわかるように、「否定文」の形ではなく、
「肯定文」の形で使われる表現です。

そのため、not so much A as B の A と B の位置が逆転しているところに
注目しましょう。
▶︎ B rather than A または、rather A than B は、
肯定文の文なので、「Bなんです → A というよりは」という構成になるのです。

上記の ex.4 を用いて書き換えてみましょう。

ex.4 Taro is not so much a singer as an actor.
これを rather than で言い換えてみます。
Taro is an actor rather than a singer.
Taro is rather an actor than a singer.
※rather than を使うことにより、
否定文の形から、肯定文の形に変化するので、A と B の位置が逆転します。
「タロウは歌手というよりむしろ俳優です。」

※ not so much A as B は、
rather than で書き換えることができる。
▶︎ B rather than A または rather B than A
◎ 否定文の形から、肯定文の形に変わるところに注意してください。

👉 more (of) B than A

▶︎ この more (of) B than A も
rather than と同じように肯定文の形で使われます。

そのため、not so much A as B の A と B の位置が逆転しているところに
注意してください。
▶︎ more (of) B than A は、
肯定文の文なので、「Bなんです → A というよりは」という構成になるのです。

上記の ex.5 を用いて書き換えてみましょう。

ex.5 Emi was not so much disappointed as surprised at the news.
これを more(of) than を用いて書き換えてみます。
→ Emi was more (of) surprised than disappointed at the news.
※ more (of ) than を使うことにより、
not so much A as B の否定文の形から、肯定文の形に変化するので、A と B の位置が逆転します。
「エミは、そのニュースにがっかりしたというより、むしろ驚いた。」

※ not so much A as B は、
more (of ) than  で書き換えることができる。
▶︎ more (of)  B  than A
◎ 否定文の形から、肯定文の形に変わるところに注意してください。
まとめ

🔴  not so much A as B は、次の2つの表現で書き換えることができる。
▶︎ B rather than A / rather B than A
▶︎ more (of) B than A
※どちらも、not so much A as B の否定文の形から、肯定文の形に構造が変わるので、
A と B の位置が逆転している部分に注意しましょう。

次は、not so much as と 動詞のコンビネーションです。

② not so much as +動詞の原形

▶︎not so much as と動詞のコンビネーションの表現方法もあります。

先に例文を見てましょう。

ex. 6  Tracy didn’t so much as look at me.
→ not so much as が「動詞」の前に来ています。
→ そんなレベルまで「動詞」しません、のような意味になります。
→「トレイシーは、私を注目して見るレベルのことはしなかった。」
→「トレイシーは、私を見ようとさえしなかった。」
※ not so much as +動詞の原形で
「〜さえしない」という意味になります。

ex. 7 Ken wouldn’t so much as write his own name.
→「ケンは、自分の名前を書くレベルのことをしようとしない。」
→「ケンは、自分の名前を書こうとさえしない。」

※ not so much as +動詞の原形〜
▶︎「〜さえしようとしない」という意味になる。

👉 without so much as 〜 ing

▶︎似たような形で、
without so much as 〜ing という形があります。
この表現では、without を用いた「前置詞句」になるので、
動詞が ing形になっている部分に気をつけましょう。

ex. 8  Tom walked by without so much as saying goodby to me.
※ not が without に変わっただけなので、意味もほぼ同じで
「〜さえしないで」という意味になります。
→「トムは私にさよならも言わずに通り過ぎた。」

※without so much as 〜 ing
▶︎「〜さえしないで」という意味になる。

 

これで①原級編は終了です。
次は、比較級編に入ります。

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