動詞を知る~⑧他動詞+目的語=説明語句その2

他動詞+目的語=説明語句の2回目です。

この形は、一般的には
第5文型:主語+動詞+目的語+補語 と言われる形で、
その「機能」に注目し、「目的語+補語」の部分を、「目的語=説明語句」と表現しているだけです。

前回は、説明語句が「名詞」の場合でしたが、
今回は「形容詞」の場合を取りあげましょう。

その2 説明語句が「形容詞」の場合

最初に、この形の(説明語句が「形容詞」の場合)例文を示します。

「形容詞」が来る文型は、中学校3年生で学びます。

My cat always makes me happy.  のような文です。
☞ 私の猫は「me = happy(形容詞)」の状態にする(make)、から
「私の猫はいつも私は楽しませる」 という意味になります。

この形は「目的語」が「形容詞」の状態であることを述べる文で、
一般的には make 型と文法書で示されます。

① make 型:説明語句が「形容詞」の場合

この型の動詞には、次のようなものがあります。

【make 型の動詞】「目的語」を「形容詞」にする(「目的語」の状態について表現する)
make(変化させる)、get(~にさせる)、keep(~にしておく)、leave(そのままにしておく)、bake(焼く)、cut(切る)、dye(染める)、paint(塗る)

この動詞は、目的語の変化を伝える表現で、
[1]現状から、別な状態に変化させる・・・make, get
[2]現状から、変化させない・・・・・・・keep, leave
[3]変化させた状態に~する・・・・・・・bake, cut, dye, paint
の3種類に大きく分けられます。

基本的な形は、
主語+make 型動詞+人やもの(目的語)+変化した<またはしない>状態(説明語句)
という形になります。

それでは、例文で確認しましょう。
※赤字が「make 型の動詞」、青字が「人やもの」、黄色い部分が「変化の状態」です。

ex.1  Tom got his hands dirty.
◎トムは自分の手を汚した。
☞ his hands = dirty の状態に変化させたことを意識しましょう。

ex.2  Emi usually keeps her room clean.
◎エミはふだん自分の部屋をきれいにしている。
☞ her room =clean の状態を維持している(変化させない)を確認しましょう。

ex.3  We painted the wall blue.
◎私たちは壁を青く塗った。
☞ the wall =blue と言う状態に塗ったということを意識しましょう。

ここまでが、基本です。
実は、この文型は、もっと別な動詞でも使えるんです。

② like 型:形容詞が「説明語句」の場合

これは高校生用の参考書にはのっていないようですが、文の作り方は①と同じです。

【like 型の動詞】「目的語」が「形容詞」の状態を好む
like(好む)、prefer(好む)
※ love(愛する、大好きである)はこの使い方ができません。

この使い方は、もともとは知らなかったのですが、
現在勉強中の「ラジオ英会話」で扱っていて初めて知りました。

基本的な形は、
主語+like 型動詞+人やもの(目的語)+好きな状態(説明語句)
となります。

それでは、例文で確認しましょう。
※赤字が「like 型の動詞」、青字が「人やもの」、黄色い部分が「好きな状態」です。

ex.1  I like my coffee black.
◎私はコーヒーはブラックが好きです。
☞ my coffee = black の状態を好む、という形です。

ex.2  My father prefers his steak well-done.
◎父はステーキはウェルダンを好む。
☞ his steak = well-done の状態を好む、という形です。

 

今回はここまで。

 

第5文型の3回目「動詞を知る~⑨他動詞+目的語=説明語句その3」
(知覚構文を扱っています)は、下記をクリックすると読むことができます。

 

「動詞を知る」にはその他には5つのカテゴリーが
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👉動詞の性格
👉be動詞の性格
👉be動詞と似た一般動詞
👉一般動詞の性格
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