・今回から、「関係副詞」について解説しています。
まずは、「基本編」!
👉中学校では、よく「ここの関係代名詞が・・・・・」と
先生方が説明したりしますが、
この「関係代名詞」と「関係副詞」との違いがはっきりわかりますか?
中学校では、出てこないこの「関係副詞」について、
用語の説明も含めて、基本的な部分を取り上げていきます。
▶︎この関係代名詞と関係副詞をまとめて、
関係詞と呼びますが、この「関係詞」の役割から見てみましょう。
関係詞=関係代名詞(中学校で学習)+関係副詞(高校で学習)
関係詞の役割
・もともとの
「関係詞」とは、何かを簡単に説明しましょう。
関係詞とは、説明(文)を加える接着剤
・「関係詞」の「関係」とは、
「説明を加える名詞(先行詞)」と「説明(文)」つなげるという意味です。
▶︎英語の「説明の加え方」の基本は、
「形容詞の前置方法」を除くと、ほぼ「後ろに置く(後置方法)」がメインです。
・英語での「名詞」の説明の加えた方には次のようなルールがあります。
a. 冠詞 | b. 形容詞 | 名詞 | その説明 |
🔸a. 冠詞の部分には
・a/an, the
・「この」「あの」にあたる、this (these), that(those)
・所有を示す my, your や Ken’s など
・数を示す some, a lot of, many, two など
が置かれます。
🔸b. 形容詞の部分には
・young, old などの形容詞
・sleeping, standing などの現在分詞(1つ)
・broken, baked などの過去分詞(1つ)
が置かれます。
この他に、
名詞に「説明」を加える場合は、
その後ろに並べるのですが、その説明は下記の6種類があります。
冠詞+形容詞+名詞 | その説明 | |
a good bookstore | ①前置詞+名詞〜 | 👉near my house |
②過去分詞〜 | 👉built just last year | |
③現在分詞〜 | 👉standing by the sea | |
④to 不定詞〜 | 👉to visit | |
⑤関係詞〜 | 👉which has a lot of books | |
⑥主語+動詞〜 | 👉my father likes very much |
・このように、
関係詞とは、
「名詞(先行詞)」と「その説明の文(節)」をつなげる接着剤のことなのです。
※⑥の「主語+動詞〜」の説明の加え方は、
関係代名詞の目的格が省略されたものと考えていいものです。
関係代名詞と関係副詞の違いは?
・では、関係代名詞の例文を見てみましょう。
関係代名詞のつなぎ方
▶︎the girl ⇦ who played with a dog
【先行詞】⇦【関係代名詞(主語)+動詞+〜】
(犬と遊んでいた⇨少女)
👉「先行詞」が “the girl” で、
それに「説明を文の形で」加えます。
「説明」は、”she played with a dog” です。
➡️ the girl と 代名詞 she が同じ人です。
➡️「代名詞(主格)」で文をつなげる接着剤 who(関係代名詞)を使います。
➡️ the girl who played with a dog となります。
・では、関係副詞ではどうでしょう?
関係副詞のつなぎ方
▶︎the house ⇦ where she lives
【先行詞】⇦ 【関係副詞(場所)主語+動詞】
(彼女が住んでいる家)
👉「先行詞」が “the house” で
それに「説明を文の形で」加えます。
「説明」は、”she lives in it” です。
➡️ the house と in it の it は同じものです。
➡️ in it は場所を表す表現(副詞句)で、文をつなげる接着剤 where(関係副詞)を使います。
➡️ the house where she lives となります。
結局、その違いは?
・違いをまとめると、次のようになります。
🔴「関係代名詞」
▶︎説明文の中で、その関係詞が、代名詞の役割をするをするもの。
(その関係代名詞が、
・主語の働きをするものを「主格」
・目的語の働きをするものを「目的格」
・所有格の働きをするものを「所有格」
と呼ぶ。)
🔴「関係副詞」
▶︎説明文の中で、その関係詞が、副詞の役割をするもの。
・「場所」を表す部分を where
・「時」を表す部分を when
・「理由」を表す部分を why
・「方法・手段」を表す部分を how
という関係副詞を用いて表現することができる。
関係副詞には、関係代名詞で表現できるものもある
・上記の「関係副詞」の例として挙げた
the house where she lives は、
“the house” にだけに注目すると、関係代名詞 which で表現することもできます。
the house + she lives in it
▶︎「場所」を強調して:the house where she lives
▶︎「家」を強調すると:the house in which she lives
このように、
文によっては、「関係副詞」の英文を、「関係代名詞」を用いて表現することが
できるものあります。
関係副詞の種類
・関係副詞には、下記の4種類があります。
具体的な解説は、別にしますが、今回は、
「先行詞」とそれに伴う「関係副詞」を紹介します。
先行詞 | 場所を表す語 | 時を表す語 | reason(s) | なし |
関係副詞 | where | when | why | how |
次回から、
この4つの関係副詞について、1つずつ解説して行きます。
今回はここまで。
※関係副詞については、本記事を含めて下記の6つの記事があります。
興味がある方はどうぞクリックしてご覧ください。
関係副詞〜基本編
関係副詞〜where
関係副詞〜when
関係副詞〜why
関係副詞〜how
関係副詞〜コンマの有無
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