青森県公立高校入試分析(英語)の4回目です。
今回は、第4問を扱いますが、
第4問では、「短い英文の内容読解と英作文の問題」です。
それでは第4問を見ていきます。
第4問の配点は、
(1)が各2点✖3=計6点
(2)は各3点✖3=計9点
(3)は各3点✖2=計6点、なので合計21点となっています。
第4問・・・スピーチの内容読解と英作文
次の英文は、ナナ (Nana) が、英語の授業で行ったスピーチです。これを読んで、あとの(1)~(3)に答えなさい。※印の語句には、スピーチのあとに(注)があります。(21点)
ーToday, I’m going to talk about Japanese language, especially for foreign people. Twenty- five years ago, Japan had a *disaster. Many foreign people had a hard time then because they did not understand *warnings and necessary *information in Japanese. Most of the words and *sentences were too difficult for them. Another way was needed to have communication in Japanese. Then, *yasashii nihongo was made to support foreign people in a disaster.
ーYasashii nihongo has rules. I will tell you some of them. You should choose necessary information from *various information sources. You should use easy words and make sentences short. You should not use too many *kanji when you write Japanese. Is it difficult for you to understand these rules?
ーThese days yashashii nihongo begins to spread around you. At some hospitals, doctors use it. Sick foreign people can understand the things which they should do. It is used at some city halls, too. They give information about how to take trains and buses. The information is written in yasashii nihongo.
ーSome people say that the word “yasashii” of yasashii hihongo means two things. One is “easy” and the other is “kind.” When you use it, foreign people around you can live in Japan easily. They will thank you for your kind *actions, too.
ーNow, you know a lot about yasashii nihongo. Let’s use it for foreign people. You can do it.
(注)
disaster 災害 warnings 警告 information 情報 sentences 文
yasashii nihongo やさしい日本語
various information sources さまざまな情報源
kanji 漢字 actions 行動
(1)スピーチ内容の確認
次の文章、ナナ (Nana) のスピーチに関する同級生のメモです。スピーチの内容と合うように、(ア)~(ウ)に入る最も適切な日本語やそれぞれを書きなさい。
【メモ】
・日本で( ア )年前に災害があった。 ・「やさしい日本語」の規則によると、私たちはさまざまな情報源から必要な情報を( イ )べきだ。 ・「やさしい日本語」「やさしい」には「簡単な」と「( ウ )な」の2つの意味があると言う人もいる。 |
( ア )に入る日本語
・ポイントは、”日本で災害があった” という部分。それに該当する英文を探します。
→1段落目の2つ目の英文に「日本で災害があった」という表現があります。
Twenty-five years ago, Japan had a disaster. 👉日本で( ア )年前に災害があった。 |
・問題の日本語と並べると上記のようになるので、
☞これからすると、正解は、
( ア ) 25 となります。
( イ )に入る日本語
・「やさしい日本語」の規則が書かれてい段落は、2段落目です
→ここでは 、3つの規則が示されています。
① You should choose necessary information from various sources.
② You should use easy words use easy words and make sentences short.
③ You should not use too many kanji when you write Japanese.
▶︎これを見ると、「問題」は①の英文のようです。
① You should choose necessary information from various sources. 👉「やさしい日本語」の規則によると、私たちはさまざまな情報源から必要な情報を( イ )べきだ。 |
☞これからすると
( イ ) 選ぶ となります。
( ウ ) に入る日本語
・日本語の「やさしい」の2つの意味を述べている部分を探します。
→最後の段落に、その部分があります。
Some people say that the word “yasashii” means two things. One is “easy” and the other is “kind.“ 👉「やさしい日本語」「やさしい」には「簡単な」と「( ウ )な」の2つの意味があると言う人もいる。 |
☞これからすると、正解は、
( ウ ) 親切、となります。
(2)スピーチ内容に関する英問英答
ナナのスピーチの内容と合うように、次の1~3の質問に対する答えをそれぞれ一つの英文で書きなさい。
1 Did many foreign people have a hard time in the disaster?
2 What can sick foreign people understand when doctors use yasashii nihongo?
3 What does Nana want her classmates to do?
1 に対する答え 👉 Did many foreign people have a hard time in the disaster?
1 は「その災害の時たくさんの外国人は大変な時を過ごしましたか。」という意味です。
→1段落目で「その災害時の様子」を示してますので、その中で「その質問の答え」がわかる部分を探します。
▶︎ Many foreign people had a hard time then because they did not understand
warnings and necessary information in Japanese.
・順に読んでいくとわかりますが、英文中の then は、「災害の時」という意味で使われています。
☞ここから、正解は、
1 Yes, they did. となります。
※質問が “Did” から始まり、主語が “many foreign people” で複数なので、Yes, they did. / No, they didn’t で答えることになります。
2に対する答え 👉What can sick foreign people understand when doctors use yasashii nihongo?
2 は「医者がやさしい日本語を使うと病気の外国人は何を理解できますか。」という質問です。
→「やさしい日本語」を実際に使っての様子が書かれている部分を探すと、
3段落目が、その部分にあたるようです。
▶︎ At some hospitals, doctors use it. Sick foreign people can understand the things which they should do.
・病気の外国人が「理解できること」は赤字の部分にあたります。
この部分をそのまま使えるようです。
☞ここから、正解は、
2 They can understand the things which they should do. となります。
※What 〜?に対する答えは、主語を代名詞にして、そこで使われている動詞の表現を用いて答えます。主語が、Sick foreign people で複数なので、they を用いて、「質問文」で
can と understand を使っているので、They can understand 〜. の形で答えます。
3 に対する答え 👉What does Nana want her classmates to do?
3 は「ナナはクラスメートに何をしてもらいたいのですか。」という質問です。
→英文で、「ナナが聞いているクラスメートにお願いしてること」を見つければいいようです。
→一番最後の英文に「その想い」が込められているようです。
▶︎Now, you know a lot about yasashii nihongo. Let’s use it for foreign people.
You can do it.
・実際にナナが「みんなに行動を起こすこと」を願っているのは、赤字の部分です。
(Let’s 〜. で始まる文で、そういう行動を一緒に行おう、と言っています。)
▶︎行動の部分を英語で抜き出すと use it for foreign people となります。
※これだけでは、まだだめです。
▶︎このままでは、use it の it が何かわかりません。
この部分を具体的に書かなくてはいけません。
→この it は、当然スピーチの流れから、yasashii nihongo であることはわかります。
→ it の 部分に yasashii nihongo にして英語にすると
use yasashii nihongo for foreign people となります。
▶︎これを、「質問文」の to の後ろに入れます。
※最後に「質問文」の 主語の Nana を she に、her classmates が複数なので them に変えると完成です。
☞これから、正解は、
3 She want them to use yasashii nihongo for foreign people. となります。
(3)英作文
次の文章は、ナナのスピーチを聞いたあとで、同級生が彼女に書いた感想です。下線部 1, 2 をそれぞれ一つの英文で書きなさい。
ーI saw the news about yasashii nihongo on TV. We can use it to tell more foreign people about Japan. 1 それは英語と同じくらい大切です。 For example, foreign people may learn some Japanese words before a trip to Japan. 2 もし彼らが知っている単語を見つければ、彼らは幸せでしょう。 I think that they will come again.
1 に対する解答例 👉それは英語と同じくらい大切です。
1の日本語をよく見ましょう。
まずは、「主語」が何か、そして、それに対する「動詞」は何かを意識し、英語の語順も
考えることです。なお、「時」は現在のようです。
1の日本語であれば、
①「それは=大切」
※それ=大切
👉主語と「=」関係を表現する動詞は、be動詞です。
②「英語と同じくらい」
ーと解釈できれば、もうできたのと同じです。
① It is imortant.
② 同じくらい ▶︎as 〜 as 比較対象 ▶︎ as important as English
☞ここから、正解は、
1 It is as important as English. となります。
2 に対する解答例 👉もし彼らが知っている単語を見つければ、彼らは幸せでしょう。
2の日本語をよく見てみましょう。
※2つの文から成立していることに気づきますか。
①条件「もし彼らが知っている単語を見つければ」
②その結果「彼らは幸せでしょう。」
👉まずは、①の日本語を見ましょう。
・条件を表す接続詞 if を使いましょう。
・主語は they で、動詞は find を使います。
・find の目的語は 「単語」なので the words(複数形の方がいいと思います。)
▶︎ここまでで、
if they find the words ができます。
・「単語:words」には説明がついているので、
words +「彼らが知っている」(英語は説明は後ろに加えます。)
▶︎この部分を、関係代名詞 that (which でもOK)でつなげると
the words that they know となります。
If they find the words (that:/which) they know, |
※関係代名詞 that(which) は、ここでは 目的格なので省略もできます。
👉次に②の日本語です。
・主語は、they
・「〜でしょう」は、助動詞 will がいいようです。
・動詞の部分は、「幸せでしょう」となりますが、
「they =幸せ」なので、be動詞が登場です。
▶︎ they will be happy となります。
they will be happy. |
☞ここから、正解は、
2 If they find the words (that/which) they know, they will be happy.
となります。
今回はここまで。
2020青森県公立高校入試分析(英語)は①から⑤まであります。
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