仮定法〜⑦未来に対する仮定法

「仮定法」の最終回、第7回目です。

この仮定法については、
①基礎編
②if を用いた仮定法過去
③if を用いた仮定法過去完了
④wish や as if を伴う仮定法
⑤if が出てこない仮定法
⑥仮定法を使った慣用表現
⑦未来に対する仮定法
〜と7回にわたって解説していく予定です。

最終回の今回は、
未来に対する仮定法」を取り上げていきます。

仮定法の「基本」

今回は、「仮定法を使った慣用表現」なので、
基本を再度確認します。
もう大丈夫という人は、
この部分を飛ばして、次の項目へ進んでください。

さて、「仮定法」の一番のポイントは、

仮定法は「事実と反すること」を表現する

ということです。

またその時に用いる動詞の形は、

現在のこと→「過去形」、過去のこと→「過去完了形」

となり、「動詞の時」がずれる、ということも重要なポイントです。

ここから、
①「現在」のことで→仮定法を用いて表現すると→「過去形」を用いるので
👉「仮定法過去」と言い

②「過去」のことで→仮定法を用いて表現すると→「過去完了形」を用いるので
👉「仮定法過去完了」と呼びます。

仮定法で「未来」を示す?

・上記で示したように、
「仮定法」の基本的な機能は、

「事実と反すること」を仮定する

です。
この「事実と反すること」には、
👉「これから起こるかわからないこと」もニュアンス的には
含まれています。ここから
▶︎「未来」に対しても仮定法は用いられます

このような「未来に対する仮定法」では

① were to を用いた仮定法
② should を用いた仮定法

この2つがあるのですが、
その1つ1つ解説していきましょう。

① were to を用いた未来への仮定法

・先に例文をあげます。

ex.1  If he were to become the President of the USA, what would he do?
もし彼がアメリカ合衆国の大統領になるようなことがあったら、彼は何をするだろうか。」

ex.2  If I were to win the lottery, I would buy you a mansion.
もし私が宝くじに当たるようなことがあれば、あなたに大邸宅を買ってあげましょう。」

この表現は、
「未来の予定」を表現する 「be to 動詞の原形」の形が、
「仮定法過去」になったものです。

<未来の予定を示す「be to 動詞の原形」 の例文>

例1.The prime minister is to visit China next week.
「首相は、来週中国を訪問する予定です。」

例2. We are to hold an important meeting tomorrow.
「私たちは明日重要な会議をもつ予定だ。」

このように、
「もし〜するようなことがあれば」と「未来の仮定」をする場合は、

①「予定」を示す be to 動詞の原形 を仮定法過去にして
② If 主語+ were to 動詞の原形 〜,
主語+would / could / might +動詞の原形 ー となる。
③この形で「もし〜するようなことがあれば、〜だろう。」という意味になる。

となります。

ただし、
この形は、「話者」の判断や文の流れによっては、
・実現の可能性が高いものから
・起こりえそうもないものまで
表現することができます。
▶︎そのため、それぞれの状況に合わせて
「万が一、〜ということになったとしたら」から
「もし〜したら」などの表現に合わせる必要があります。

【おまけ】
この If 主語+were 〜 の形は、どこかで見覚えありませんか?
👉 仮定法〜⑤if が出てこない仮定法
で解説した形で、「倒置」することにより if が省略できる形なのです。

ですから、
ex.1 は、
Were he to become the President of the USA, what would he do?
ex.2 も、
Were I to win the lottery, I would buy you a mansion.
と書き換えることができます。

② should を用いた未来への仮定法

・同じく先に例文をあげます。

ex.3  If Ken should join our club, he would tell me.
「もしケンが私たちのクラブに入会するなら、私に知らせるでしょう。」

ex.4  If it should snow tomorrow,  I couldn’t go out.
「もし明日雪が降るなら、私は外出できないだろう。」

この should 用いた仮定法は、
実現性の低いこと(話者の感覚)に対して
使われる表現です。

このように、
実現性の低い未来に対する仮定法として

① If 主語 should +動詞の原形〜、
主語+ would / could / might +動詞の原形 〜. の形で、
②「もし〜するようなことがあれば、〜するだろう。」という意味になる。

※if の文の後には、「命令文」がくることもあります。

【おまけ】
この If 主語+should  〜 の形は、どこかで見覚えありませんか?
👉 仮定法〜⑤if が出てこない仮定法
で解説した形で、「倒置」することにより if が省略できる形なのです。

ですから、
ex.3 は、
Should Ken join our club, he would tell me.
ex.2 も、
Should it snow tomorrow, I couldn’t go out.
と書き換えることができます。

結局、
「未来」の仮定法は、
倒置をして if を省略することができる、ということです。

 

今回はここまで。

 

「仮定法」に関しては「①」から「⑦」まであります。
下記にリストアップしますので、読みたいものがありましたら
クリックしてください。
①基礎編
②if を用いた仮定法過去
③if を用いた仮定法過去完了
④wish や as if を伴う仮定法
⑤if が出てこない仮定法
⑥仮定法を使った慣用表現

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