1週間の「ラジオ英会話」の文法内容を復習として
「語順」の Review をします。
基本的には、
週末に tweet で発信してきたものを、
ブログで、まとめたものです。
それでは第29週 ( 11月 Week 1 )の復習です。
今までの学習内容
今まで学習してきた内容の紹介です。
それぞれできるだけ簡単にその内容をまとめたもので、
興味のある方はクリックして参考にしてください。
必要ない方は、飛ばして「Week 29『語順』の review」をご覧ください。
さて、今週のまとめです。
Week 29 の「語順」review
・「指定ルール:指定は前に置く」
– このルールは修飾の語順一般を決定する重要ルールです。
– Week 29から「時表現」を学びますが、「時表現」も意識の中で指定ルールに
従っています。
Lesson 141 過去形①:時表現の定位置
🔴 時表現の征服の2つのポイント
①「時は前置き」- 指定ルールに従い「動詞」の発話前に「時」を指定
②日本語訳に頼り過ぎないこと
[Key] It 【時 – 過去】started to rain when we were about to sing our last song.
※私たちが最後の曲を歌おうとしたとき、雨が降りだしました。
▶︎この文では、
started と口から出るときにはすでに「過去の出来事を話そう」という意識
(心構え)が決定しています。
□ It【時 – 過去】started to rain. / It【時 – 現完】has started to rain.
※雨が降り出しました。
▶︎日本語訳は同じですが、「心持ち」は大きく異なります。
・過去形 (started) は…
現在と隔絶された距離を感じさせる表現
– ここでは「ああ、あのとき雨が降り出したなぁ」といった感触
・現在完了形 (has started ) は…
過去の出来事を手元(現在)でとらえる形
-「あっ、雨が降り出したよ」といったニュアンス
Lesson 142 過去形②:過去形のイメージ展開1ー丁寧
🔴 時表現の征服の2つのポイント
①「時は前置き」- 指定ルールに従い「動詞」の発話前に「時」を指定
②日本語訳に頼り過ぎないこと
🔵過去形の「距離感」が生み出すニュアンス – その1 👉 遠く離れた – という距離感が生々しい要望から離れるので ▶︎丁寧な印象 |
[Key] 【時 – 過去▶︎丁寧】Could you please sign here in my notebook?
※ここに、私のノートにサインをしていただけますか?
▶︎命令文 ⇨ Can you 〜? ⇨ Could you 〜? の順で丁寧さが増す
・命令文
=依頼内容を直接相手にぶつける文
・Can you 〜?
=直接ぶつけずに、相手の能力を尋ねる形をとるという距離感のため命令文より丁寧
・Could you 〜?
=could を用いることにより、過去形の距離感が生まれ、Can you 〜?より丁寧
[1] 【時 – 過去▶︎丁寧】Would you translate this letter for me?
※この手紙を私のために翻訳していただけますか?
▶︎「意志の will」を用いた Would you 〜?の丁寧な依頼
[2] 過去形は「単独」でも丁寧な印象をもたらす
□ I 【時 – 過去▶︎丁寧】hoped you could stay a little bit longer.
※もう少しいていただけるとうれしいのですが。
□ I 【時 – 現在▶︎強い要望】hope you can stay a little bit longer.
※もう少しいてくれるといいのだけど。
▶︎「現在形」だと要望が強く響き、「過去形」はその距離感のため控えめな印象に。
Lesson 143 過去形③:過去形のイメージ展開ー控えめ
🔴 時表現の征服の2つのポイント
①「時は前置き」- 指定ルールに従い「動詞」の発話前に「時」を指定
②日本語訳に頼り過ぎないこと
🔵過去形の「距離感」が生み出すニュアンス – その2 👉 助動詞の過去形は、「過去」ではなく「現在」の ▶︎控えめの表現に |
[Key] I【時 – 過去▶︎控えめ】might go to karaoke with her.
※ひょっとすると、私は彼女と一緒にカラオケに行くかもしれません。
▶︎ここでは、may の過去形 might を用いています。
・may「そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」=およそ50%の可能性
・might「ひょっとすると〜かもしれない」=約30%の可能性 に下がる
👉過去形のもつ「距離感」が、この「控えめ」感を生み出します。
[1] Someone asking for me? Ah, that will / would be Hide calling from Tokyo.
※私に電話ですって?ああ、ヒデが東京からかけているの[ですね]/[でしょうね]。
▶︎「予測の will」の過去形 would
– 過去形であれば、意味がぐっと弱まり控えめに。
[2] This area of town can / could be dangerous at night.
※町のこのエリアは夜に危険なことが[あります]/[あるかもしれません]。
▶︎「可能性の can」の過去形 could
– やはり過去形の方が、その意味をぐっと弱め控えめな表現に。
Lesson 144 現在形①:広く・一般的な内容
🔴 時表現の征服の2つのポイント
①「時は前置き」- 指定ルールに従い「動詞」の発話前に「時」を指定
②日本語訳に頼り過ぎないこと
🔵現在形がもつイメージ 👉現在形のイメージは「身の回り」- 状況が自分の周りにある、そうした感覚 ※「身の回り」をまず現在時を含め▶︎「広く・一般的に成り立つ」を生み出す ◎このイメージから ・「現在の習慣」「科学・数学的事実」を述べるのにも相応しい形 |
[Key] I‘m a digital solutions manager.
※私はデジタルソリューション部長です。
▶︎この文の話し手は、
瞬間だけではなく変わらず安定した状況を表現。
– 今でも・現在も・これからも、ある程度の期間安定して
デジタルソリューション部長なのです。
[1] I work out at the gym every other day.
※1日置きにスポーツジムで運動をしています。
▶︎この文は、
「現在の習慣」を表現。習慣も「広く成り立つ」内容です。
[2] Dogs are mammals.
※犬は哺乳類である。
▶︎この文は、
現在形で「科学・数学的事実」を表現しています。
[3] Quadratic equations never have more than two solutions.
※二次方程式は2つを超えた数の解は持たない。
▶︎この文も、
[2]と同じように現在形で「科学・数学的事実」を表しています。
これで、
Week 29 の「語順」review は終了!
👉 Week 30 からは「時表現」の「現在形」の続きとなります。
(11月8日〜)
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