研修ガイドブックについて~基本編⑧その言語活動3

小学校の外国語活動・外国語の研修ガイドブックに
ついての8回目です。

前回は、第4章「小学校外国語教育の言語活動」の
第2の項目、
2 「外国語活動」における言語活動
についてお話しましたが、

今回は、
第3の項目、
3 「外国語」における言語活動
について見ていきましょう。

3 「外国語」における言語活動

この項目について概要を述べると以下のようになります。

〇「外国語科」においては、「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」5領域言語活動が示されている。英語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合うなどの言語活動を中心として、理解したり練習したりする指導をすること。

〇5領域のうち「聞くこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」の3つは、外国語活動での言語活動を踏まえた指導をすること。取り上げる話題は、外国語活動では「身近で簡単な事柄」であったものが、外国語科では「自分のことや学校生活」「日常生活に関する事柄」「友達や家族に関する事柄」へと幅が広がっています。

 

◎ここの部分は、中学年(3・4年生)の外国語活動を大切にして、高学年(5・6年生)の
外国語科を指導してください、ということを強調しています。とても重要なポイントです。中学年も高学年も同じ教師(学担)による指導であれば、その連携はうまくいくと思いますが、そうとはりません。すなわち、以前までは、「外国語活動は高学年でしょ」と思っていた意識を追い払って、全校で全教員で「外国語活動」「外国語科」に取り組んでいかなければいけないと思います。中学校であれば、基本「英語教員」の指導で対応できますが、小学校では、基本「学級担任制」なので、「全教員」体制でなければならないのです。ここのあたりを、文科省が理解しているかは、ちょっと疑問符がつきます。全小学校教員に対する英語研修を文科省は、計画しているのでしょうか?

 

「話すこと[発表]」の言語活動では、
ー人前で実物やイラスト、写真などを見せながら、「身に回りの物の数や形状など」「自分の好き嫌いや、欲しいものなど」「日常生活に関する身近で簡単な事柄」について発表することが示されています。
例えば、6年生「Unit 9 Junior High School Life」で、
中学校生活についてのスピーチが設定されている。
→①スピーチの内容理解についての指導 ②実物やイラスト、写真などの活用は、効果的な伝え方の工夫 などに留意するべきである。

◎スピーチの指導は難しいです。小学校では、「慣れ親しみ」と「気付き」だけでよいのでしょうが、せっかくの準備して発表してくれたスピーチの成果をしっかりとフィード・バックするために、スピーチを聞く場合の観点をあらかじめ明示して、簡単な相互評価をするべきだと思います。それをしなければ、「やりっぱなし」の活動になり、外国語の何も身に付けることはできないと思います。そしてお互いのフィード・バックが、言語学習の強い動機付けになるのです。

 

〇外国語科では、「読むこと」と「書くこと」の言語活動が導入されるが、
「読むこと」の言語活動では、
ー(ア)大文字、小文字の識別 や(イ)適切な読み方の指導 は、文字を認識する基礎的な活動である。コミュニケーションの場面を具体的に設定することにより、単なる「練習活動」で
終わらないようにすること。

◎以前もお話ししましたが、場合によっては、「文字を認識するため」の基礎的な練習が必要な場合もあります。基礎的なアルファベットの読み方(名前読みと音読み)から、3文字の単語の読み方を推測できるような練習は、「読み方の土台」としては、やはり必要だと思います。例えば、松香フォニックスでは、リズムにのってアルファベットの名前読みと音読みを覚える方法を指導していますが、そんな方法も「あり」なのではないかと思います。

 

「書くこと」の言語活動では、
ー文字を書くことを十分に経験させることが必要である。「書くこと」の言語活動では、(イ)簡単な語句を書き写す活動 (ウ)基本的な表現を書き写す活動 (エ)例の中から言葉を選んで書く活動 が示されており、書き写しながら、自分の気持ちや考えなどを書いて伝え合うようにさせる。
※すべての児童に、綴りを覚えて書くことができるようになることを期待するのは不適切である。

◎「書き写す」ことだけをしていると、子どもたちは何も考えずに、ひたすら「手首」の運動をすることになります。中学校でもよく、「新出単語を10回ずつ書いてきなさい。」などのような課題を出す方がいますが、ほとんど効果はありません。せっかく書き写すのであれば、
「発音しながら」書く、ということを繰り返した方が効果があります。結局、「書くこと」が
「読むこと」につながっていかないと、単なる「単純作業」の繰り返しになってしまうのです。文科省は、そんな言語活動を望んでいるのでしょうか。覚えなくても、「発音しながら」書き写していくと、「なんとなく英単語の読みコツ」のようなものがわかってくるはずです。
そのような指導が、子どもの興味・関心を高めていくのではないでしょうか。

 

今回はここまで。
次回は、「評価」について読み解いてみましょう。

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