接続詞の3回目です。
「接続詞①〜基礎編」で、「文と文」のつなぎ方を3種類に分けました。
①2つの文が対等な関係にある場合 ②文の一部に【別な文】がなる場合 ③片方の文が主で、もう一方がそれを【補助】する場合 |
今回は、その内の
②文の一部に【別な文】がなる場合 を解説します。
文の一部に組み込む場合
・この「文のつなぎ方」は、
文の一部として【別な文】を、主語や目的語として組み込ませるパターンです。
▶︎この場合、その【別な文】が文の一部であることを示すため、
接続詞が必要です
中学校では、
この接続詞としては、that しか出てこないので、
まず、that を説明します。
接続詞 that
・まずは、教科書ではどんな風に出てくるのかを示します。
教科書では、下記のように既習の形と比較して導入しています。
a. I know him.
(私は彼を知っています。)
b. I know that he is a teacher.
(私は彼が先生だということを知っています。)
※ a の him は「目的語」の位置にあり、「目的語」の役割をしています。
b の that he is a teacher は「文」ですが、「目的語」の位置に組み込まれ、「目的語」の役割をしています。
👉この that は、I know という「主たる文」と「つなげる」役割をしている接続詞です。
このように 接続詞 that を伴い、その文を「名詞扱い」するものを、that 節 と呼びます。
・that he is a teacher は him と同じ「名詞(目的語)」 ・that は、その後の文を「名詞扱い」にする接続詞 ▶︎このような 「that +文」 を that 節と言う |
※この that 節は「名詞」の働きをするので、
「名詞」が来れる場所、
すなわち、「主語」、「目的語」、「補語」の位置に置くことができます。
中学校では、
「目的語」の位置にくる場合しか、扱わないのですが、
考え方は同じなので、「主語」、「補語」の場合も解説します。
① that 節が「目的語」になる場合(中学校の範囲)
・know, hope, think, say, believe などの動詞の後に
that 節が「目的語」の場所に来ることができます。
a. Do you know that Alice lives in the next town?
(あなたはアリスが隣町に住んでいることを知っています。)
b. He said that Ken broke the window.
(彼は、ケンが窓を壊したんだ、と言った。)
※一般動詞( know や say )の目的語に that 節がくる場合は、
that 節が省略されることが多いです。
▶︎それは、Do you know の後では「知っているかを確認する内容」、
He said の後では「彼が言った内容」がくることがすでに予測されるためです。
👉これと似たような形で、
「形容詞」の後に、接続詞 that でつなげてその「理由」を述べる言い方もあります。
①’ 形容詞の後に that 節が来る場合(中学校の範囲)
・先に例文を示した方がわかりやすいと思います。
a. I am glad that you are a friend of mine.
(私はあなたが私の友達でうれしい。)
b. She is afraid that it may rain today.
(彼女は今日雨が降るかもしれないと心配しています。)
※ sure(確かに)、glad, sorry, happy, afraid のように
<感情/心理>を表す形容詞の後にも that 節が来て、その思った「理由」を加えることが
できます。
▶︎この表現も、”I am glad” や “She is afraid” の後に「その理由」が来ることが明らかなので
that を省略することができます。
② that 節が「主語」になる場合
・①のような that 節が「主語」の位置にくる場合もあります。
考え方は、もちろん同じです。
a. That Tom made a big mistake then is true.
(トムがその時大きな間違いをしたのは、真実だ。)
b. That we follow this rule is important.
(私たちがこの規則に従うことは、重要だ。)
※この「主語」の位置に that 節が来る場合は、
that を省略することはできません。
→省略してしまうと、a で あれば、”Tom made a big mistake then.” で
文が終わりだと勘違いしてしまうためです。
◎ただし、この a, b のような英文は、
「主語が長すぎるため」▶︎ 形式主語 it を用いて下記のように表現するのが一般的です。
a’ It is true that Tom made a big mistake then.
b’ It is important that we follow this rule.
※It を that 節の代わりに主語として置いて、本当の主語は、
true や important という「形容詞」の後にポンと置けばOK。
(中3で学ぶ To get up early is good for health. を 形式主語 it を用いて、
It is good for health to get up early. とするのと同じです。)
③ that 節が「補語」になる場合
・今度は that 節が「補語」の位置に来る場合です。
a. The fact is that she is my sister.
(事実は、彼女が私の妹だということなのです。)
b. The problem is that I have no passport.
(問題は、私にはパスポートがないということです。)
※「補語」とは
「動詞の後で主語について説明する語」のことで、動詞は be動詞であることが多いです。
◎また、この that も
The fact is や The problem is の後には「事実」や「問題」の内容がくることが既に
予測されるので、省略されることが多いです。
接続詞 whether, if
・接続詞 that と同じ仲間(文の一部に組み込むもの)として、
whether と if があります。
▶︎ whether も if もこの種類の接続詞として使われる場合は、
「〜かどうか」という意味になります。
(※ここでの if は「もし〜ならば」という意味ではありません。注意!)
a. She asked me if (whether) I wanted something to eat.
(彼女は私に何か食べるものが欲しいかどうかをたずネタ。。)
b. The question is whether this new medicine is safe.
(疑問なのは、この新しい薬が安全かどうかなのだ。)
※whether 節は、that 節と同じように「主語」にも「目的語」「補語」の場所に
来れますが、if 節は、a のように動詞の目的語の場所にしか来れません。
▶︎これは、if が「主語」や「補語」の位置に来れば、「もし〜ならば」という
条件や仮定を表す文と混同されるためです。注意!
今回はここまで。
接続詞の記事は「①」から「⑥」まであります。
下記に列記しますので、興味があるものがありましたらどうぞクリックしてご覧ください。
👉①基礎編
👉②対等な関係でつなぐ
👉④【補助】その1「時」
👉⑤【補助】その2「条件」他
👉⑥【補助】その3「便利な as」
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