接続詞②〜対等な関係でつなぐ

接続詞の2回目です。

前回で、「文と文」のつなぎ方を3種類に分けました。

①2つの文が対等な関係にある場合
②文の一部に【別な文】がなる場合
③片方の文が主で、もう一方がそれを【補助】する場合

今回は、その内の
①2つの文が対等な関係にある場合 を解説します。

対等な関係でつなぐ

・2つの文を対等な関係でつなぐ接続詞として、
よく使われるものとして、and, but, or, so があります。
それぞれについて見て見ましょう。

and の使い方

・and は、「そして」という意味ですが、「文と文」のつなぎ方で言うと
▶︎「AからBへ流れる」という役割をしています。
それが、
「追加の情報の流れ」のこともありますし、
「時間の流れ」である場合もありますし、
「原因と結果への流れ」であることもあります。

and は、A から B へと流れさせる働きをする接続詞

a. I like shoji, and Ken likes it too.
(私は将棋が好きで、ケンもそれが好きです。)

b. Emi bought a cheeseburger and ate it quickly.
(エミはチーズバーガーを買って、それを素早く食べた。)

c. It started raining, and we couldn’t go out.
(雨が降り始めたので、私たちは外出できなかった。)

▶︎ a の文は、
「私は将棋が好きだ」という文に、さらに「ケンはどうなのか」という追加の情報
and で流れさせて(つなげて)います。

▶︎ b の文は、
「チーズバーガーを買って」、その後に「食べた」という時間の流れを and で示しています。

▶︎ c の文は、
「雨が降り始めた」という原因の結果、「外出できなかった」という流れを and で表現しています。

※このように、and は2つの文を様々な「流れ」の中で、対等の関係をつないでいるのです。

and は命令文と「流れ」をつくることもできる!

d.  Study hard now, and you’ll pass the test.
(今一生懸命に勉強しなさい、そうすればテストに合格するでしょう。)

e.  Get up early, and you’ll catch the train.
(早く起きなさい、そうすれば電車に間に合うでしょう。)

※このように、
命令文, and 〜. の形で、
「・・・しなさい、そうすれば〜」のように
「命令」したことをすれば、「起こりうる結果」を表現ができます。

命令文, and 〜.「・・・しなさい、そうすれば〜」

and は単語もつなぐ!

・もちろん、and は単語と単語をつなぐこともできます。

◎【名詞と名詞】math and English
▶︎ Tom studied math and English.(トムは数学と英語を勉強しました。)
👉「両方とも」と強調したい場合は、both  A and B で表現できます。
▶︎ Tom studied both math and English.(トムは数学と英語の両方とも勉強しました。)

◎【動詞と動詞】come and see
▶︎ Please come and see us.(私たちに会いに来てください。)

◎【同じ単語を and でつなぐ】👉「繰り返し」ている状態を表現します。
[1] run and run:走って、走って
▶︎ They ran and ran after school.(彼らは放課後走りに走った。)

[2] again and again:何度も
▶︎ Bob listened to this song again and again.(ボブはこの歌を何度も聞いた。)

so の使い方

・so もよく使われる接続詞ですが、基本的には「だから」という意味なので、
「原因」から「結果」を導くものです。and の「原因から結果への流れ」に特化した接続詞
であると考えるといいと思います。

so は、A から B へと「原因から結果へ」と流れさせる働きに特化した接続詞

a. It was getting darker, so we had to go home.
(だんだん暗くなってきたので、私たちは帰宅しなければならなかった。)

b. It is fine today, so let’s play outside.
(今日は天気いいから、外で遊ぼう。)

so 〜 that の構文もチェック!

・中学校3年生になると学ぶ so 〜 that の構文。
これも、「原因と結果」の関係で文と文をつなげる表現です。

c.  My mother was so tired that she couldn’t sleep.
(母とても疲れたので眠れなかった。)

d. This problem was so difficult that I couldn’t solve it.
(この問題はとても難しかったので、私は解くことができなかった。)

※so 〜 that の間に「形容詞」や「副詞」をおいて、
「とても〜なので・・・・だ」という表現ができます。

さらに詳しく知りたい方は、下記をクリックして記事をご覧ください。

but の使い方

・and, so は、2つの文が、置かれた順で「流れていく」関係でしたが、
but はそれとは逆。最初の文の内容と、「逆行する流れ」の関係をつくる接続詞です。

but は、A の流れを B で「逆行」させる働きをする接続詞

a. I like sushi, but my brother doesn’t like it.
(私は寿司が好きですが、兄は好きではありません。)

b. My mother looks young, but she is very old.
(私の母は若く見えますが、とても高齢です。)

c. Excuse me, but could you tell me the way to the station?
(すみませんが、駅までの道を教えてもらえませんか。)

▶︎ a の文では、
最初に「私」が寿司が好きである話をして、その後「兄」は嫌いであるという「逆行」の流れを but が作っています。

▶︎ b. の文では、
母は「若く見える」という話をして、その後に「実は高齢」であるという「逆行」の流れを but が作っています。
※「逆行の流れ」をわかりやすく言うと、「打ち消し」となります。

▶︎ c. の文では、
「相手」の「今までの状態」に突然入り込み(逆行し)、「すみませんが」とお願いする流れを but が作っています。(Excuse me, but 〜. でひとかたまりです。)
※この形では、(I’m) Sorry, but 〜. も同じように使うことができます。

not A but B という表現もある

・but を使った表現でよく使われるものに、
not A but B という表現があります。
(※この表現の A と B は文ではなく、単語や語句が入ります。)

d.  He is not a Japanese but a Chinese.
(彼は日本人ではなく中国人です。)

e. I have been not to Italy but to England.
(私はイタリアではなくイングランドに行ったことがあるのです。)

not A but B で「AではなくBだ」という意味になる

 

実は、これと似た表現が1つあります。

not only A but also B も覚えよう!

・似ていますが、意味は違います。
そのまま日本語にしてみるとわかりますが、
「Aだけでなく、Bも」(すなわち両方とも)という意味になるのです。

f. She can speak not only English but also French.
(彼女は英語のみならず、フランス語も話せます。)

g. This hot dog is not only delicious but also cheap.
(このホットドッグは美味しいのみならず安い。)

not only A but also B で「Aのみならず B も」という意味になる

※ただし、but also の also は省略されることも多いですので注意!

or の使い方

・文と文をつなげる or は、中学校では、
「命令文、or 〜.」の形をしっかりと押さえれば大丈夫です。

a. Hurry up, or you’ll be late for school.
(急ぎなさい、さもないと学校に遅れるよ。)

b. Be quiet, or you won’t be able to understand this plan.
(静かにしなさい、さもないとこの計画を理解できないだろう。)

※このように、
命令文, or 〜. の形で、
「・・・しなさい、さもなければ〜」のように
「命令」したことをしないと、「起こりうる」ことを表現ができます。

命令文, or 〜.「・・・しなさい、さもなければ〜」

or は単語もつなぐ!

・or の基本的な意味は「それとも」で、
何か選択する場合、または選択肢がある場合に使われる単語です。
中学校では、下記のような表現が出てきます。

◎【名詞と名詞】Japanese or English
▶︎ Which do you like better, Japanese or English?
(あなたは日本語と英語ではどちらが好きですか。)
👉 both A and B と対応するような
either A or B ( A か B かどちらか ) という表現もあります。
▶︎ That woman is either a nurse or a teacher.
(あの女性は看護士か教師だ。)

 

今回はここまで。

 

接続詞の記事は「①」から「⑥」まであります。
下記に列記しますので、興味があるものがありましたらどうぞクリックしてご覧ください。
👉①基礎編
👉③文の一部に組み込む場合
👉④【補助】その1「時」
👉⑤【補助】その2「条件」他
👉⑥【補助】その3「便利な as」

中学校英語の基礎固め用のブログを作りました!
ブログ「5問で復習-中学校英語の基礎」

このブログは、
中学生を対象としたものです。
英語の基礎固めを目的として、
毎回のテーマに合わせた問題が
5問出題され、
次のページでそれに対する
解答・詳しい解説がなされる、
という構成になっています。
興味がある方は、
どうぞ訪問してみてください。

中学校接続詞
スポンサーリンク
keiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました