第3問の構成:配点33
第3問は、第2問より長い英文を扱います。Aではパラグラフ、Bでは長めの会話文を題材としており、
Aは、それぞれのパラグラフとそぐわない英文を見つける問題
Bは、会話の流れを把握して、適切な英文を探す問題
となっています。
Aでは、問1から問3の3問があるのですが、一問ずつ扱って行きます。
A問1:パラグラフにそぐわない英文を見つける問題
次の問い(問1~3)のパラグラフ(段落)には、まとまりをよくするために取り除いた方がよい文が一つある。取り除く文として最も適当なものを、それぞれ下線部①~④のうちから一つずつ選べ。
問1【27】
ー When flying across the United States, you may see giant arrows made of
concrete on the ground. Although nowadays these arrows are basically places of curiosity, in the past, pilots absolutely needed them when flying from one side of the country to the other. ① The arrows were seen as being so successful that some people even suggested floating arrows on the Atlantic Ocean. ② Pilots used the arrows as guides on the flights between New York and San Francisco. ③ Every 16 kilometers, pilots would pass a 21-meter-long arrow that was painted bright yellow. ④ A rotating light in the middle and one light at each end made the arrow visible at night. Since the 1940s, other navigation methods have been introduced and the arrows are generally not used today. Pilots flying through mountains areas in Montana, however, do still rely on some of them.
A問1の解答・・・5点
・Aには問1から3までの3問がありますが、配点は各5点で計15点満点です。
問1【27】-1
第3問-A問1の解説
第3問は、すべてパラグラフの内容からはずれる英文を見つける問題です。この問題の考え方として、まず①パラグラフのトピックを捉える②選択肢の英文のおおよその内容を把握する、ところから始めましょう。時間があれば、「解答の英文」をはずして、「通して」パラグラフを読んで確認するとよいと思います。
ー英文の逐語訳ではなく、キーワードなどを意識しながら「パラグラフ」の大意を押さえるようにしましょう。
それでは解説に入ります。
問1【27】
ー When flying across the United States, you may see giant arrows made of
concrete on the ground. Although nowadays these arrows are basically places of curiosity, in the past, pilots absolutely needed them when flying from one side of the country to the other. ① The arrows were seen as being so successful that some people even suggested floating arrows on the Atlantic Ocean. ② Pilots used the arrows as guides on the flights between New York and San Francisco. ③ Every 16 kilometers, pilots would pass a 21-meter-long arrow that was painted bright yellow. ④ A rotating light in the middle and one light at each end made the arrow visible at night. Since the 1940s, other navigation methods have been introduced and the arrows are generally not used today. Pilots flying through mountains areas in Montana, however, do still rely on some of them.
【トピックは?】
・1つのパラグラフだけの問題文なので、たいてい一番最初の英文を読むとそのトピックが分かるようになっているはずです。
→赤い下線の部分を読むと、
「飛ぶこと( flying )」や「アメリカ( the United States )」「矢印( arrows ) 」がキーワードとなっているようです。
→次の英文を読むと、
「今ではこの大きな矢印が奇妙なもの」であるが、「過去にはパイロットに必要なものであった」と書かれています。
ここから、ここのトピックは、
『奇妙な巨大なコンクリート製の矢印の謎』のような感じになるかと思います。
【選択肢の英文の内容】
・それぞれの選択肢の英文の内容を確認しましょう。
① The arrows were seen as being so successful that some people even suggested floating arrows on the Atlantic Ocean.
→ 「大西洋に浮かんでいる 矢印」となっています。ただし、1行目(赤線の文) を見ると「地面に( on the ground )」とあるのですが……
② Pilots used the arrows as guides on the flights between New York and San Francisco.
→ the arrows as guides で「案内役として矢印」を使っているのがわかります。
③ Every 16 kilometers, pilots would pass a 21-meter-long arrow that was painted bright yellow.
→ Every 16 kilometers と a 21-meter-long arrow で「16km ごとに 21メートルの長さの矢印」が設置されていることがわかります。
④ A rotating light in the middle and one light at each end made the arrow visible at night.
→ made the arrow visible at night で「矢印」が「夜でも見えるように」していることがわかります。
※この4つの内容と「トピック」を比べてみましょう。
「トピック」・・・奇妙な巨大なコンクリート製の矢印の謎
選択肢①「大西洋に浮かんている矢印」
選択肢②「案内役としての矢印」
選択肢③「16km毎に21mの長さの矢印」
選択肢④「その矢印は夜にも見える」
→こうやって並べると明らかに一つ異質なものがあります。
選択肢②、③、④は「矢印」についての具体的な説明をしているのですが、選択肢①だけが「大西洋に浮かんでいる」と「最初の説明(地面にある矢印)」と違うことを述べていて、トピックとも相いれないので、正解は①となります。
【パラグラフと選択肢の逐語訳】
※1文ずつ逐語訳しています。
a・合州国を飛行機で縦断すると、皆さんは地面にあるコンクリート製の巨大な矢印が見えるかもしれない。
b・今日ではこれらの矢印は基本的には奇妙な場所であるが、過去には、パイロットは国の片方からもう片方へ移動するときに絶対に必要なものだったのです。
→①カット
(矢印は大西洋に浮かんている矢印だと示唆することさえにも成功するようなものでった。)
→②パイロットはニューヨークとサンフランシスコの間のフライトでの案内役としてその矢印を使いました。
→③16km毎に、パイロットは明るい黄色く塗られた21mの矢印を通り過ぎていたものです。
→④真ん中で回転する光とそれぞれの端の光が矢印を夜でも見えるようにした。
c・1940年代から、他のナビケーション・システムが導入され、この矢印は一般的に今日では使われません。
d・しかしながら、ミネソタ州の山岳地帯を通って飛行するパイロットは、今でも矢印のいくつかに頼っています。
【チェックしたい語句】
a では
▶︎ When 〜ing:〜する時 / made of 〜:〜でできている
b では
▶︎ in the past:過去には / from one 〜 to the other:片方からもう片方へ
① では
▶︎ see A as C:AをCとみなす / so 〜 that…..:とても〜なので…..
②では
▶︎ between A and B:A と B の間 ( between New York and San Francisco )
④では
▶︎ make A B :A を B の状態にする ( made the arrow visible at night )
d では
▶︎ rely on 〜:〜に頼る
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