助動詞①〜canについて

今回から、
具体的に助動詞を1つ1つ取り上げています。

最初は、
中学校の教科書で一番最初に出てくる助動詞ーcanーです。

can がもつ基本的なニュアンス

例えば、こんな風に
教科書では can は登場してきたはずです。

Ami plays the piano.
「アミは、ピアノを弾きます。」

Ami can play the piano.
「アミは、ピアノを弾くことができる。」

このように、
▶︎現在形の文と比較して、
助動詞が出てくると動詞の原形になることを強調し、
その意味が「〜ができる」である、と
明記されているはずです。

確かに、
「中1の段階」では、「〜できる」という意味で
十分に通じるのですが、中2になると
can を伴う表現が他にも出てくるので、
1つ1つ覚えてなくてはいけない、という状況が出てきます。

でも
can には当然「土台となるニュアンス」がある訳で、
それを最初に確認していきたいと思います。

can が有する「可能性がある」というニュアンス

・助動詞 can には
「可能性がある」という基本的なニュアンスがあり、
そこから、様々な can の使い方があるのです。

can の基本ニュアンス「可能性がある」

  ⬇️

①能力・可能 ②許可 ③推量 ④依頼
▶︎「できる」可能性がある ▶︎「自由度」がある可能性がある ▶︎その状況・状態の「可能性」あり ▶︎Can you ~?「できる」かな→「依頼」

◎このそれぞれについて
詳しく例文を挙げて解説していきます。

can の基本的な4つの使い方

①能力・可能(〜できる)

・一番最初は、能力・可能を示す can の使い方です。
このニュアンスは、
▶︎「人」が「〜できる」可能性がある・・・能力的に「できる」
▶︎「状況」が「〜になる」可能性がある・・そのような状況に「できる」可能性
から生じたものです。

例文を挙げます。

ex.1  Tom can speak Chinese well.
「トムは上手に中国を話すことができる。」
▶︎トムの中国語の「能力」について

ex.2  We can go shopping on Sunday.
「私たちは日曜日に買い物に行くことができる。」
▶︎「私たち」が「日曜日の買い物」をする状況が「可能性」について

ex,1 は、
「トム」の中国語の「能力」が高いことを表現し、
ex.2 は、
「日曜日に買い物をする」という状況が「私たち」にとって「可能」であること
を表現しています。

②許可(〜していい)

・次は、よく「許可」を意味する can と言われる
使い方を確認してみましょう。
このニュアンスは、
▶︎人に「〜する自由がある」という可能性がある・・・「していい」という許可
を表現します。
👉 can にはこのような意味があるので、
中学校でよく使われる
▶︎ Can I 〜?「私に〜する自由がある可能性がありますか。」から、
「〜していいですか」という「気軽な許可」を意味するようになります。

例文を挙げます。

ex.3  You can use my erase.
「私の消しゴムを使ってもいいです。」
▶︎「私の消しゴムを使う」許可を与える

ex.4  Can I go to the restroom?
「トイレに行ってもいいですか。」
▶︎「自分」が「トイレに行く」許可をもらう

ex.3 は、
相手に「自分の消しゴム」を使う自由を与える可能性がある。ということを示し、
ex.4 は、疑問文の形で
相手に「自分がトイレに行く」自由があるのかを、たずねる文で、「許可」を
もらう文です。

May I 〜?と Can I 〜?の違いは

・can の「許可」には上記で示したように、
相手にある程度の「自由度」があります。一方 may には、そのような自由度は
ないので、「上から目線」でのニュアンスがあります。そのため、May I 〜で
尋ねると「下の者が上の者」に「許可」をもらう、という状況で使われることになります。

a. Can I borrow this book from you?
「あなたからこの本を借りてもいいですか。」

b. May I go out ?
「外出してもいいですか。」
※a. の英文は、例えば友達同士での「貸し借り」の会話の状況であり、b. は会議などで立場が低いものが、上司に対して「許可」をもらうような状態で使われる英文となります。
(・店員がよく使う May I help you?[いらっしゃいませ] は、店の人が、お客様に対して、丁寧に「許可」を求める言い方になっているわけです。)

③推量(〜ありうる)

・can の基本ニュアンスから、
ある状況や状態になる可能性がある、という「推量」を意味する時もあります。

例文を挙げます。

ex.5  Winter in Kyoto can be very cold.
「京都の冬はとても寒くなりうる。」
▶︎「京都の冬はとても寒い」という状況になる可能性がある

ex.6  Everybody can make mistakes.
「誰でも間違いはありうる。」
▶︎「誰でも間違いをする」という状況になる可能性がある

ex.5 と 6 に2つに関しては、
それぞれの状況・状態になる「可能性がある」という意味で、
「〜なりうる / ありうる」という表現になっています。

この「推量」を示す can は否定文や疑問文で使われると
ニュアンスが変わってきます。

推量のcan の否定文、疑問文

ここでは先に例文を挙げましょう。

c.  This story can’t be true.
「この物語が真実なはずがない。」👉強い否定

d. Can this be a possible?
「こんなことが可能なのですか。」👉強い疑問

※もう一度「can の基本ニュアンス」を確認すると、それは
「可能性がある」です。ですから
▶︎これを否定すると、「可能性がある」はずがない👉強い否定
▶︎これを疑問文にすると、「可能性がある」のですか👉強い疑問
のように、「可能性」を否定したり、疑ったりする形になってしまうので、
どうしても「強い否定」「強い疑問」となってしますのです。
(この推量の can は be動詞と相性が良いらしく、be動詞を伴って使われることが多いようです。)

④依頼(Can you 〜?)

・最後は、依頼を示す Can you 〜? です。
このニュアンスは、
▶︎「あなたは〜ができる」可能性はありますか、という部分から「依頼」を
意味するようになったようです。

ex. 7  Can you play the piano?
「ピアノを弾いてくれませんか。」
▶︎「ピアノを弾くこと」を依頼

ex.8  Can you pass me the sugar?
「砂糖を渡してくれませんか。」
▶︎「砂糖を渡すこと」を依頼

◎特にこの Can you  〜? の「依頼」は、会話で使われることが
多いのですが、答え方には注意です。
👉「〜してくれませんか。」と尋ねているのに、
Yes, I can. / No, I can’t. で答えるとまるで、
「してやってもいいよ。」や「ありえない。」などのような
不適切なニュアンスになるからです。

そのため、
「依頼」をOKする時は、Sure. Of course. Certainly. All right. で応答し
「依頼」をこだわる時は、I’m sorry I can’t. や I’m afraid not. などで
答える方が良いです。
※相手の「能力」を尋ねて、
Can you swim? などの質問に対しては、Yes, I can. / No, I can’t で答えます。

can と be able to

・中学校では、
can =be able to と学ぶことが多いと思います。
ただし、このイコール関係が成立するのは、
▶︎ can が「できる」という能力のことを意味する場合だけなのです。
※able は、もともと「〜が現実に(実際に)できる能力がある」という
意味があります。
ーそのため、この2つの表現には微妙なニュアンスの違いがあります。

◎can の「できる」=「できる」可能性がある
◎be able to の「できる」=現実に、実際に「できる」

👉一般的に「できる」という意味では、can を用いて、
その「できる」ことが現実である、ということを強調する場合は
be able to を用いると考えればいいのです。

・I can play the guitar.
▶︎「一般的な意味」での「できる」
・I am able to play the guitar.
▶︎「実際にできる」ということを強調したい場合の「できる」

ここから、おおよその意味では、
I can play the guitar. = I am able to play the guitar.
と学校では教えるわけです。

can を未来で用いる場合

・この be able to は、
can を未来表現で用いる場合にも使われます。

▶︎助動詞は、2つそのままの形では並ばない、という
原則があるので、

will be able to +動詞の原形〜 の形を用いて表現します。

・Emi will be able to speak English in the future.
「エミは将来英語を話せるようになるだろう。」

can の過去形 could

・can の過去形として could がありますが、
使い方には注意点が2つあります。

例を挙げて説明します。

could と was/ were able to の違い

・I can play the guitar.
「私はギターを弾くことができる。」

過去形に

・I could play the guitar.
「私はギターを弾くことができた。」
▶︎このように機械的に、can を could にした時は、
上記で説明した「can と be able to 」の違いを思い出してください。
※I could play the guitar. はあくまでも「過去にギターを弾きことができた」
可能性があるという意味で、実際に「弾いた」かどうかはわかりません。
👉「実際に弾いた」という場合は、
・I was able to play the guitar. と表現します。

Can you 〜?と Could you 〜?の違い

・Can you open the window?
「窓を開けてくれませんか。」

過去形に

・Could you open the window?
「窓を開けてくださいませんか。」
▶︎依頼を表す Can you 〜 ? を Could you 〜?にすると、
さらに丁寧に表現になることに注意です。
「過去形」には、「現在と切り離された距離感」があり、
それが、遠回しの表現→控え目な表現→丁寧な言い方 へと
繋がっていきます。そのため Could you 〜?の方が、よりへりくだった丁寧な
表現になるのです。

これで、助動詞 can については終了です。

その他の助動詞 についても確認したい方は下記をクリックしてお読みください。
👉助動詞 will
👉助動詞 must
👉助動詞 may

 

なお助動詞の基本的な役割、使い方を確認したい方は
下記をクリックしてお読みください。


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can / will / must / may助動詞
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