副詞⑥〜「程度」 - 英語の素 eigonomoto.com

副詞の６回目。
副詞①「基礎編」で、
副詞をその意味で、大きく５種類に分類しました。
▶︎「場所」「時」「様態」「頻度」「程度」

今回は、
最後の
「程度」を取り上げます。

「程度」を表す副詞
「程度」の副詞を置く場所
1. 「程度」を表す副詞は、動詞の前に置く
  1. be動詞の場合は、その次の形容詞や副詞句の前に
2. ５つの成分とは

「程度」を表す副詞

・「程度」を表す副詞は、
その「動作」がどの程度で行われるのかを、を示すものです。

▶︎「程度」を表す副詞には下記のようなものがあります。
・almost：ほとんど
・nearly：ほぼ
・completely：完全に/ すっかり
・absolutely：まったく
・hardly / scarcely：ほとんど〜ない
・greatly：大いに
・seldom / rarely：めったに〜ない
・quite：割に、まったく
〜などがあります。

「程度」の副詞を置く場所

▶︎「程度」を表す副詞の特徴は、
直接その「動詞が表す動作」がどの程度で行われるのかを
「限定」させる役割があることです。
「限定」する修飾方法は、「前置方法」なので、
「程度」を示す副詞は、その動詞の前に置くことになります。

◎前置方法【限定】
👉英語では、「限定」の修飾をする場合は、その語の「前」に置く

「程度」を表す副詞は、動詞の前に置く

ex.1 We completely finished the work.
（私たちはその仕事を完全に終えた。）
👉動詞は finish で、副詞 completely は、その動作が「完全に」という程度で
行われたことをを説明しています。

ex.2 My brother hardly studies Japanese.
（私の兄はほとんど日本語[国語]を勉強しません。）
👉動詞は studies で、副詞 hardly は、その動作が「ほとんど〜しない」という程度で
なされる行為であることを説明しています。

ex.3 This song is almost forgotten now.
（この歌は今ほとんど忘れられている。）
👉動詞は is で be動詞ですが、be動詞には「意味がない」ので、
その前に「程度」の副詞を置くことはありません。
ここでは副詞 almost を、受動態の過去分詞の前に置いて
「ほとんど」という程度で「忘れられている」ということを説明しています。
※受動態の過去分詞は、「形容詞化（形容詞のような働きをする）」します。
▶︎「程度」の副詞が、形容詞 forgotten を「限定」していると
考えるといいと思います。

be動詞の場合は、その次の形容詞や副詞句の前に

▶︎be動詞は、文の中で主語との「イコール」の関係を示す機能語であって、
特別な意味はありません。
※そのため、「程度」を表す副詞は、「頻度」を表す副詞と同じように
be動詞の後に来る形容詞や副詞句を「限定」する役割をするのです。

ex.4 His answer is absolutely right.
（彼の答えは絶対正しい。）
👉動詞が is なので、この英文の補語である形容詞 right を
「程度」の副詞 absolutely がその前に置かれ、「限定」しています。

ex.5 He will seldom be away from home.
（彼は滅多に家をあけないだろう。）
👉ただし、このルールは助動詞が使われる場合は、
当てはまりません。
「副詞④」「様態」の副詞でも扱ったように、
助動詞そのものが、動詞に「限定」する働きがあるので、
▶︎「助動詞」がある場合で、さらに副詞で説明を加える場合は、
動詞の「前に」に置くのが一般的です。

◎　助動詞がある場合は
👉「程度」の副詞も、動詞の直前に置くことが多い。（前置方法）

この「be動詞」の後に来るもの（形容詞や副詞句）とは
「５つの成分」の中では、「③動詞を補足するもの」に該当します。

５つの成分とは

▶︎英語の文は、基本的に５つの成分からできており、置く順番も決まっています。
※５つの成分とは、
①主語(「～は」にあたる部分。文の主体)
②動詞(動作や状態を表す。)
③動詞を補足するもの(目的語や、形容詞、副詞、補語なども含めます。ない時もあります。)
④場所
⑤時
の５つです。