受動態(過去分詞)③〜受動態応用編

受動態の3回目。

今回は、
受動態の応用編です。

受動態の基本形

・まずは、前回の復習として、
受動態の基本形を確認します。

「〜される」:be動詞+過去分詞

※be動詞には「=」の機能しかなく、
「過去分詞」が持つ「〜される」という意味が、そのまま受動態の意味となります。

※否定文、疑問文にする場合は、
受動態に be動詞があるため、「be動詞の否定文、疑問文」の作り方と同じです。

▶︎受動態の否定文:主語+be動詞 not過去分詞 〜.
▶︎受動態の疑問文:be動詞+主語+過去分詞 〜?

 

それでは、応用編に入りましょう。

助動詞を用いた受動態

・受動態で助動詞を用いられる場合もあります。
▶︎助動詞は、「動詞の原形の前に」置いて、使われるので、

主語+助動詞be過去分詞 〜.

という形で表現することになります。

a. This puzzle can not be solved for a few minutes.
(このパズルは2、3分では解くことができない。)
※ solve:解く、解決する(規則動詞)

b. The building will be completed in 2020.
(その建物は2020年に完成する予定である。)
※ complete:完成させる(規則動詞)

▶︎ a では、
受動態に「〜できない」という意味が加えられ、
can not be solved という形になっています。

▶︎ b では、
「未来」の文で、かつ受動態を表現しているので、
will be completed という形になっています。

◎このように、
その表現する意味に応じて、助動詞を自由に加えることが
できます。

現在完了の受動態

・受動態では、
👉「現在」の文は、is / am / are +過去分詞
👉「過去」の文は、was / were +過去分詞
👉「未来」の文は、will be +過去分詞
という形で、「時」を表現することができます。
(be動詞の場合と全く同じです。)

ここからすると、
もちろん受動態での現在完了形は、次のような形で表現できます。

主語+have/hasbeen過去分詞 〜.

a. The pot has just been broken by him.
(その壺は彼によってたった今壊されたばかりだ。)
※ break の変化:break – broke – broken

b. This book has been read by Ami many times.
(この本はアミにより何度も読まれています。)
※ read の変化:read – read – read

▶︎ a では、
just を用いていることからもわかるように、
「たった今」壊されたことが表現されています。(現在完了の「完了」)

▶︎ b では、
many times があることからもわかるように、
「何度も」読んだことがあるとアミさんの経験を表現しています。
(現在完了の「経験」)

call A B の受動態

・第4文型(SVOC)の種類に入る call A B (AをBと呼ぶ)を
受動態を用いて表現されることも多いので解説します。

◎ We call this dog Pochi. この文を受動態にすると
(私たちはこの犬をぽちと呼びます。)
▶︎「動作の対象物(call の目的語)」は this dog なので
this dog を主語にします。そこから
▶︎ This dog is called Pochi (by us).
となります。
[注1] Pochi は主語にはできません。(「動作の対象物」ではないので)
[注2] by us の部分は「特定された人」ではないので、省略するのが一般的です。
[注3] 受動態の be動詞は「現在」で「主語が this dog」なので is になります。
[注4] call は規則動詞なので、過去分詞は called となります。

例文を2つ挙げます。

a.  This song is called “Yesterday.”
(この歌は、「イエスタディ」と呼ばれます。)

b. What is this town called?  ー It’s called “Big Apple.”
(この町は何と呼ばれていますか。)ー(「ビッグアップル」と呼ばれています。)

▶︎ a の例文は、
最初に「説明した文( This dog is called Pochi.) 」と全く同じ形の表現です。

▶︎ b の文は、
「呼ばれ方」がわからないので、それを what にして、
wh疑問文になっている例文です。受動態とwh疑問文については、
次で解説します。

受動態の wh疑問文

・もちろん受動態でも wh疑問文はできます。
例を示しましょう。

a. When was this castle built?  – It was built in 1600.
(この城はいつ建築されましたか。ー1600年です。)
※ build の変化:build – built – built

b. Where was the dog found? – It was found under the tree.
(その犬はどこで発見されましたか。ー木の下で発見されました。)
※ find の変化:find – found – found

c. Who was invited to the party? – Ken was.
(誰がそのパーティに招待されましたか。ーケンです。)
※ invite は規則動詞

d. How many people were hurt in the car accident? – Three people were.
(何人の人が車の事故で怪我しましたか。ー3人です。)
※ hurt の変化:hurt – hurt – hurt

◎このように、
受動態でも、相手が「どんな情報」を知りたいかによって、
必要な wh疑問詞を用いて、疑問文を作ることができます。

基本的には、
Wh +疑問文?の形で表現できますが、
c や d のように wh ( c. では Who , d. では How many people ) が主語の場合は、
Wh +動詞 〜?の形でたずねることができます。

by を用いない受動態

・by ではない、別の前置詞を用いる受動態の文もあります。
ここでは、中学校でよく扱われるものに限定して例文を挙げます。

a. I’m interested in math.
(私は数学に興味があります。)

b. Ken was surprised at that news.
(ケンはそのニュースに驚いた。)

c. Mr. Fuji is covered with snow.
(富士山は雪でおおわれている。)

d. The ballpark will be filled with a lot of people tomorrow.
(その野球場は明日たくさんの人で一杯になるだろう。)

e. This building is made of wood.
(この建物は木でできている。)

f. This bike is made in America.
(この自転車はアメリカ製です。)

◎下記の表現は最低限覚えて、使えるようにしましょう。

・be interested in 〜:〜に興味がある
・be surprised at 〜:〜に驚く
・be covered with 〜:〜におおわれている
・be filled with 〜:〜で一杯になる
・be made of 〜:〜でできている
(「〜」は何でできているか見た目で分かるもの[材料]がくる)
・be made in 〜:〜で作られている▶︎〜製の

 

今回はここまで。

 

「受動態(過去分詞)」については下記の①〜⑤までの記事があります。
興味があるものがございましたら、クリックしてどうぞご覧ください。
👉①基礎編
👉②受動態基本
👉③受動態応用編
👉④説明する過去分詞
👉⑤番外編:後ろに並べる説明

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