今までは、
・be動詞の意味と、基本的な使い方
・一般動詞の意味と、基本的な使い方
〜についてお話して来ました。
そこで、今回は、be動詞と一般動詞の否定文の作り方を
確認します。
be動詞の否定文
be動詞の否定文は、
be動詞+not+〜
の形で表現されますよね。
例文で確認しましょう。
ex.1 I am Ken.
→ 【否定文】I am not Ken.
(私はケンではありません。)
ex.2 You are taking a bath.
→【否定文】You are not taking a bath.
(あなたは風呂に入ってません。)
ex.3 This bike is used by Tim.
→【否定文】This bike is not used by Tim.
(この自転車はティムによって使われていません。)
確かにそのルールに従っていますね。
ところが助動詞が入ると・・・
ex.4 It will be rainy tomorrow.
→【否定文】It will not be rainy tomorrow.
(明日は雨が降らないだろう。)
ex.5 They have been in the library for two hours.
→【否定文】They have not been in the library for two hours.
(彼らは2時間は図書館にいない。)
※現在完了を示す have/has は、正確には
「助動詞」に分類されます。
このように、助動詞とbe動詞がともに使われる場合は、
→助動詞の方に not がついて否定文ができます。
ここから、be動詞の否定文をまとめると、
① be動詞の否定文の基本は、be動詞+not で表現できる。 ②ただし、助動詞が伴う場合は、助動詞の否定文にすること。 |
※助動詞の否定文=助動詞+not +動詞の原形
(現在完了形の場合は、「過去分詞」が「動詞の原形」の役割
をしているようです。)
となります。
少し、ややこしい話を・・・・
be動詞の命令文を考えて見ましょう。
Be quiet. (静かにしなさい。)
→否定の命令文にすると
Don’t be quiet. (静かにするな。)
となります。
あれ、「命令文だけど、be動詞の否定だから、
Be not quiet. じゃないの?」と思う人も
いるのではないでしょうか?
実は、この Don’t be quiet. の Do は、
👉 強調する助動詞 do なのです。
強調する助動詞 do
例文をあげましょう。
ex.6 Come here.
→【強調すると】Do come here.
「本当にここに来なさい。」
ex.7 Be quiet.
→【強調すると】Do be quiet.
「もう静かにしなさい。」
ex.8 I want to see you.
→【強調すると】I do want to see you.
「本当にあなたに会いたい。」
このように do +動詞の原形 の形で
do は強調する助動詞の役割もします。
ここから、
be動詞の命令文でも、
Be quiet. → Do be quiet. → Don’t be quiet.
のように文が作られ、
否定の命令文は、be動詞でも Don’t から始まる
となったようです。
※これは、あくまでも1つの考え方で、
一般的な参考書には、単に be動詞の否定命令文は、
Don’t be 〜 . の形であるとしか、書かれていません。
「英文法の謎」の1つの考え方として、
読んでくだされば、と思います。
一般動詞の否定文
一般動詞の否定文は、
do/does/did +not +動詞の原形+〜
の形で表現されますよね。
例文で確認しましょう。
ex.1 I play the guitar.
→【否定文】I do not ( don’t ) play the guitar.
(私はギターを弾きません。)
ex.2 Megumi talks about Japanese culture.
→【否定文】Megumi does not ( doesn’t ) talk about Japanese culture.
(恵は日本文化について話しません。)
ex.3 They practiced judo yesterday.
→【否定文】They did not ( didn’t ) practice judo yesterday.
(彼らは昨日柔道を練習しませんでした。)
確かにルール通り、
do / does / did not +動詞の原形で、否定文が
できています。
助動詞が入るとどうなるでしょう?
ex.4 Tom can play tennis well.
→【否定文】Tom can not ( can’t, cannot ) play tennis well.
(トムは上手にテニスができない。)
ex.5 He has studied Korean for a long time.
→【否定文】He has not ( hasn’t ) studied Korean for a long time.
(彼は長い間は韓国語を勉強していない。)
※現在完了を示す have/has は、正確には
「助動詞」に分類されます。
このように、助動詞と一般動詞がともに使われる場合は、
→助動詞の方に not がついて否定文ができます。
ここから、一般動詞の否定文をまとめると、
① 一般動詞の否定文の基本は、do/does/did +not+動詞の原形で表現できる。 ②ただし、助動詞が伴う場合は、助動詞の否定文にすること。 |
※助動詞の否定文=助動詞+not +動詞の原形
(現在完了形の場合は、「過去分詞」が「動詞の原形」の役割
をしているようです。)
こうやって見ていくと、
否定文の do/does/did って助動詞と同じ?
と思いませんか?
そうなんです。
一般動詞の否定文や疑問文に出てくる do/does/did は
助動詞なんです。
助動詞 do って?
助動詞 do は次のような特徴があります。
①意味は「〜する」という動きを示します。
②この助動詞は、「時」と「主語」により形を変えます。
→「時」が現在の時:do
→「時」が現在で、主語が「3人称」の時だけ:does
→「時」が過去の時:did
③助動詞 do は、肯定文の時は姿を表しません。
(ただし、一般動詞の語尾にその「姿」の一部が出ています。)
→一般動詞は「動き」を示す動詞なので、すでに「〜する」
という意味を含んでいるからです。
④助動詞 do は否定文、疑問文ではその姿を表し、動詞は
原形になります。
→否定文であれば「〜ということはしない。」
→疑問文であれば「〜ということをするの?」
のように「する」という行為を強く確認する必要があるので
姿を表すのです。
⑤助動詞 do はその意味から「一般動詞」と強いつながりが
あるため、be動詞とは一緒に使われません。
※例外は、禁止の命令文( Don’t be 〜.) や
強調の命令文( Do be quiet.) の場合です。
簡単に言うと、
助動詞 do は、
「一般動詞専用の変わった助動詞」
となるかと思います。
最後に、
do には、一般動詞もありますので要注意です。
一般動詞 doって?
一般動詞 do は、そのもので
「〜する」と言う意味があり、
不規則動詞で do/does – did – done と変化します。
少し例文をあげましょう。
ex.6 I will do my best for today’s test.
(今日のテストで別を尽くすつもりだ。)ー原形
→ do one’s best:最善を尽くす
ex.7 Ken did his homework yesterday.
(ケンは昨日宿題をしました。)ー過去形
→ do one’s homework:宿題をする
ex.8 Don’t do that.
(そんなことをするな。)ー禁止の命令文
ex.9 What are you doing now?
(今何をしているの?)ー現在進行形
今回はここまで。
「動詞」には、その他に3つの記事があります。
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