3学年の各学期に押さえたいポイントシリーズです。
今回はもちろん3学期の内容ですが、
今まで、3学年では
【1学期】では・・・
ポイント1 現在完了の表現~基本編
ポイント2 現在完了の「継続」
ポイント3 現在完了の「経験」
ポイント4 現在完了の「完了」
ポイント5 受動態(受け身)の表現
ポイント6 第5文型の表現
【2学期】では・・・
ポイント1 形式主語 it の表現
ポイント2 現在分詞、過去分詞の後置修飾
について扱ってきました。
そこで
【3学期】では、
ポイント1 関係代名詞の表現~基本編
ポイント2 関係代名詞(主格)
ポイント3 関係代名詞(目的格)、後置修飾
ポイント4 間接疑問文
ポイント5 教科書を有機的に扱う
という項目でお話していきたいと思います。
それにしても、
この話題を取り上げるのが遅くなってしまって申し訳ありません。
今回は、
ポイント1 関係代名詞の表現~基本編 を見て行きましょう。
ポイント1 関係代名詞の表現~基本編
まずは、
関係代名詞をどんな時に用いるかです。
どんな時に関係代名詞を使うのか?
・関係代名詞は、こんな時に必要なのです。・・・
例えば、
[1] 私には友達がいるんだ。
ーと、言おうとして、その友達にさらに
[2] 【ニュージーランドに住んでいる】
ーと、説明を加えようと思うと、
[3] 私には【ニュージーランドに住んでいる】友達がいるんだ。
ーという文章ができます。
このように名詞(「友達」)に
文の形(【ニュージーランドに住んでいる】)で説明を加える仕事をするのが
→ 関係代名詞です。
※このように名詞に説明を加えて、表現をより豊かに(または複雑に)するような時、
関係代名詞を用いるのです。
このような部分も押さえておいた方がいいかと思います。
そして関係代名詞とは、何ものか?
・上記では「日本文」を使っての説明でした(実は、関係代名詞を含む英作文をする場合は、
このような「日本語を読み取る力」が必要です)が、今度は「英文」からその仕組みをみてみます。
まずは「文法用語:関係代名詞」の説明からです。
「関係代名詞」はその名前をみると、その2つの役割もわかるようになっています。
つまり、
「①前にある『名詞』と関係づけて、②代名詞の働きもする」接着剤のことなのです。
簡単に言うと
「前にある『名詞』に文の形で説明を加える時接着剤」なのです。
※「名詞」に説明を加える方法、つまり「名詞の修飾方法」については、「3学年の2学期に押さえたいポイント②」でも扱っていますので、興味のある方は下の記事をご覧ください。
「関係代名詞」の文言の説明も必要な部分です。
文言とその言葉の「役割」を関連づけることにより、定着する割合も高まると思いす。
上記の2つの役割をさらに具体的に説明すると
①の「前にある『名詞』と関連づけて」とは・・・
ー説明が加えられる「名詞」のこと。文法的に「先行詞」と言います。
②の「代名詞の働きもする」とは・・・
ー加えられた説明文の中の「代名詞」の代わりの働きもするという意味です。
※代名詞には、「主格」・「所有格」・「目的格」があるように、
関係代名詞にも「主格」「所有格」「目的格」があります。
→「主格」の関係代名詞=加えられた説明文の中の「主語」の代わりの働きをする
→「所有格」の関係代名詞=加えられた説明文の中の「所有者」の代わりの働きをする
→「目的格」の関係代名詞=加えらえた説明文の中の「目的語」の代わりの働きをする
ここまで、
一気に説明してから、英文を与えてもいいでしょうし、
帰納的に英文を最初に与えてから、どんな働きをしているのかを考えさせていいかと思います。
「どんな時の関係代名詞を使うのか?」で挙げた
[1] 私には友達がいます。
[2] 【ニュージーランドに住んでいる】
[3] 私には【ニュージーランドに住んでいる】友達がいます。
を使って確認の説明をしてみます。
・「友達」の説明が[2] の【ニュージーランドに住んでいる】なので、
「先行詞」が「友達」、加えられる説明が【ニュージーランドに住んでいる】です。
「先行詞」+「関係代名詞」+「加えられる説明」
ーの形になります。
・[2] からすると「先行詞」の「友達」は「主語」の働きをしています。
→ (友達が)【ニュージーランドに住んでいる】
ここから、「主格の関係代名詞」を使うことがわかります。
「先行詞」+「主格の関係代名詞」+「加えられる説明」
・これを英語を組み込みましょう。
先行詞が「人」で「主格の関係代名詞」なので、関係代名詞 who を使います。
a friend + who(主語)+lives in Newzealand
【先行詞】+【関係代名詞:接着剤】+【加えられる説明】
・この形を [1] ~ [3] の日本語に当てはめると下記のようになります。
[1] I have a friend.
[2] 【 lives in Newzealand 】
[3] I have a friend who 【 lives in New Zealand】.
このような基本的な文の作りは押さえたいところです。
中学校で扱う関係代名詞の種類
・中学校では、主格と目的格の関係代名詞しか扱っていないので、
そこに限定して説明します。
・どんな関係代名詞を使うかは、
①先行詞が、「人」か「もの」か
②関係代名詞が「主格」なのか、(「所有格」なのか)「目的格」なのか
ーの2つポイントで決めるので、そこもはっきり覚えさせましょう。
結局は、「どんな関係代名詞を使うのか?」は下の表を提示した方が早いと思います。
先行詞 | 主格(~は) | 所有格(~の) | 目的格(~を/に) |
人 | who | whose | who(m) |
もの | which | whose | which |
人・もの | that | ー | that |
※中学校では、「青い欄」の部分の関係代名詞が学習する範囲に入っています。
この後は、それぞれの関係代名詞の例文を紹介して終わります。
具体的なポイントは「ポイント2、ポイント3」でお話します。
まずは、主格の関係代名詞について。
主格の関係代名詞・・・who / which / that
・「先行詞」が「人」で、関係代名詞が「主語」の働きをします・・・who
ex.1 The girl who likes Ken very much is Emi.
(ケンを大好きな少女はエミです。)
・「先行詞」が「もの」で、関係代名詞が「主語」の働きをします・・・which
ex.2 Tom got a letter which was written in Japanese.
(トムは日本語で書かれた手紙を受け取った。)
・関係代名詞 that(主格) は便利な関係代名詞で、
「先行詞」が「人」でも「もの」でも使えます。
ex.1 を that で書き換えても
– The girl that likes Ken very much is Emi.
ex.2 を that で書き換えても
– Tom got a letter that was written in Japanese.
でもOKです。
目的格の関係代名詞・・・which / that
・「先行詞」が「もの」で、関係代名詞が「目的語」の働きをします・・・which
ex.3 May is reading a book which she borrowed from me.
(メイは私から借りた本を読んでいる。)
・関係代名詞 that(目的格) は便利な関係代名詞で、
「先行詞」が「人」でも「もの」でも使えます。
ex.3 を that で書き換えても
– May is reading a book that she borrowed from me.
でもOKです。
・「先行詞」が「人」で、関係代名詞が「目的格」の that の例文を挙げます。
ex.4 This is the man that I saw in the library yesterday.
(こちらは、私が昨日図書館で会った男性です。)
今回はここまで。
「3学年の3学期に押さえたいポイント」は「①」から「⑤」
まであります。下記にリストアップしますので、興味のある方は
クリックしてご覧ください。
②関係代名詞(主格)
③関係代名詞(目的格)、後置修飾
④関節疑問文
⑤教科書を有機的に扱う
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