2学年の2学期に押さえたいポイント③

2学年の2学期に押さえたいポイントの3回目です。

前回までは、
ポイント1 to 不定詞の表現
ポイント2 動名詞の表現
を扱いました。

今回は、目的語を2つとる動詞についてお話します。

ポイント3 目的語を2つとる動詞

2年生の2学期には、
たいてい、この「目的語を2つとる動詞」の文法が
扱われているのですが、文型とも少しからめながらお話していきたいと思います。

第4文型 SVOO

目的語を2つとるということは、SVOOの第4文型です。

ただし、中学校の学習指導要領では、
扱う内容にはなっていないので、その詳しいことに触れる必要はないのですが、
簡単に触れることにより、特に高校英語でかなり助かります。

S=主語V=動詞O=目的語
-であることを中1の頃から少しずつ教えていき、
最終的には、英語の文の形は「5つの基本文型」にまとめられていく
などと説明しておくことは、必要なのではと思います。

・SVOOの文型では、
「目的語」が2つ並んでいる形ですが、
最初のOが「人」、次のOが「もの」であることをしっかり押さえたいことです。
英語は、「置く場所」で意味が決まる言語なので、『人・もの』という順番は、
とても大切なポイントです。

S+V+O【人】+O【もの】

この第4文型の基本的な意味には2つあります。
①「もの」や「情報」が、SからO【人】へ移動する
②SがO【人】にO【もの】をしてあげる

すなわち、第4文型をとれるV(動詞)には、
①の意味になる「移動」バージョンの動詞
②の意味になる「してあげる」バージョンの動詞
あるのです。

この後は、
この2つの動詞に分けて説明します。

「移動」バージョンの動詞によるSVOO

例文を先に挙げます。

ex.1  Tom gave me a present.  (トムは私にプレゼントをくれました。)

この英文は、
Tom gave me【O:人】a present 【O:もの】.
プレゼントが、Tom から me に移動したことを表現しています。

ex.2  Emi taught us math. (エミは私たちに数学を教えた。)

この英文は、
Emi taught us【O:人】math【O:もの】.
数学の情報が、Emi から us に移動したことを表現しています。

このように、
この種類の動詞は、「ものや情報が移動」することを表現します。

中学生のレベルでは、以下のような動詞がこの仲間に入ります。
① give(与える)② teach(教える)③ tell(話す、教える)
④ ask(たずねる)⑤ lend(貸す)⑥ show(見せる)
⑦ send(送る)

「もの」の「移動先」を強調したい時は・・・

・英文の語順の特徴として、

強調したいものは、「後ろに置く」というものがあります。

今回の SVO【人】O【もの】の文型でも、
【人】の目的語を強調したい時(「移動先」を強調したい時)は、
→語順を変えて、【人】の目的語を後ろにもってきます。
ただし、その時は、前置詞 to を伴うので注意させましょう。

S V O【人】O【もの】
→ 「移動先」を強調すると:S V O【もの】to O【人】

上記のex.1 で言うと
Tom gave me a present.
→ Tom gave a present to me.

上記のex.2 で言うと
Emi taught us math.
→ Emi taught math to us.
となります。

「してあげる」バージョンの動詞によるSVOO

例文を挙げます。

ex.1  My father cooked us a nice dinner.
(私の父は私たちに素敵な夕食をつくってくれた。)

こ英文は、
My father cooked us【O:人】a nice dinner【O:もの】.
「私の父」が 「私たちに」 a nice dinner を料理してあげたことを表現します。

ex.2  Tom bought his sister a watch.
(トムは妹に時計を買ってあげた。)

この英文は、
Tom bought his sister【O:人】a watch【O:もの】.
「トム」が「彼の妹に」a watch を買ってあげたことを表現します。

このように、
この種類の動詞は、「だれかに何かしてあげる」ことを表現します。

中学生のレベルでは、以下のような動詞がこの仲間に入ります。
① buy(買う)② cook(料理する)③ make(作る)
④ find(見つける)⑤ get(手に入れる)

「だれに」してあげるのか、「人」を強調したい時は・・・

・「移動」バージョンの動詞と同じように、
「してあげる」バージョンの動詞でも、「してあげる」人の『人』を強調する場合は、

→S V O【人】O【もの】【人】の目的語を後ろにもってきます。

※ただし、注意するポイントが1つ!
移動」バージョンの動詞の時は、前置詞 to を付けましたが、
してあげる」バージョンの動詞の場合は、前置詞 for を加えます。

S V O【人】O【もの】
→ 「してあげる」『人』を強調すると:S V O【もの】for O【人】

上記の ex.1 で言うと
My father cooked us a nice dinner.
→ My father cooked a nice dinner for us.

上記の ex.2 で言うと
Tom bought his sister a watch.
→ Tom bought a watch for his sister.
となります。

 

2学年の2学期のポイントはこれで終了です。
次回からは3学年の内容に入ります。

 

「2学年の2学期に押さえたいポイント」は「①」から「③」
まであります。下記にリストアップしますので、興味のある
ものがありましたら、クリックしてご覧ください。
①to 不定詞の表現
②動名詞

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