2学年の2学期に押さえたいポイント①

今回から、2学年の「2学期に押さえたいポイント」という
テーマでお話していきます。

2年生は、1学期では、
ポイント1 過去の表現
ポイント2 未来の表現
ポイント3 There is / are ~.の表現
ポイント4 過去、未来の表現を用いた自己表現活動
ポイント5 助動詞の活用

の5つを取り上げました。

さて、2学期での最初のポイントは、

ポイント1 to 不定詞の表現

です。

to 不定詞については、
別の記事の項目「 to 不定詞」でも扱っているので、
今回はできるだけ簡潔にお話していきたいと思います。

まずは、to 不定詞の基本的な役割です。

to 不定詞の基本的な役割

to 不定詞の形は、「to +動詞の原形」ですが、
会話でもよく使われる便利な表現です。

・なぜ便利かというと、
「to +動詞の原形」の「 to 」が
今の状況から、新しい状況・情報へとリンクさせる」役割を
もっているからです。
ということは、
to +動詞の原形」(to 不定詞)とは、
→「動詞」を用いて、新しい状況・情報へとリンクさせる、表現なのです。

※難しく言うと、上記のような表現になるのですが、簡単に言うと
to +動詞の原形で、その前にある英文に「追加情報」を加える
考えていいと思います。おそらく native speaker も
「おっと、追加情報を to 使って表現しよう」という気軽な気持ちで
この表現を使っていると思います。だから、便利でよく見る表現なのです。

さて、この to 不定詞には3つの用法がありましたね。

to 不定詞の3つのリンクのさせ方

このリンクのさせ方には、3つの用法があり、

①名詞的用法(~すること)
②副詞的用法(~するために)
③形容詞的用法(~するための/~する・・・)

と言われるものです。

教科書によっては、この他に
「感情の原因」を表す表現として(~して・・・)
I am very happy to to be here. (私はここにいてとてもうれしい。)
のような英文も取り上げていますが、
これも種類的には②の副詞的用法の1つです。

それでは、それぞれの用法について確認してみましょう。

①名詞的用法

まずは、例文を。
[1] To get exercise every day is very important for us.・・・「主語
(毎日運動することは、私たちにとってとても重要です。)

[2] My sister needs to see a doctor.・・・「目的語
(私の妹は医者に診てもらう必要があります。)

[3] Tim’s dream is to become a doctor.・・・「補語
(ティムの夢は、医者になることです。)

・「名詞的用法(または名詞用法)」なので、to 不定詞が「名詞」の働きをするという
ことで、そこから基本的な意味は「~すること」となります。また、名詞が出てくる場所というのは基本的に、「主語」「目的語」「補語」の3か所なので、この to 不定詞も同じ3か所で使われます。

[1]の「毎日運動すること」は「そうでない状況」から「新しい状況」へ移行することを望んでいますし、[2]と[3]の「医者に診てもらうこと」「医者になること」はこれから先のことで「新しい状況・情報」にあたり、 to がしっかりその役割を果たしています。

また、名詞的用法の場合は、その to 不定詞が置かれる場所にも注目する必要があります。
例文で示しているように、
[1] では、「主語」の役割
[2] では、needs の「目的語」の役割
[3] では、「補語」( Tim’s dream = to become a doctor) の役割
の3か所で使われますので、確認しましょう。

②副詞的用法

まず例文を。
[1] Emi has to study hard to pass the exam.・・・文全体に「目的」
(エミは試験に合格するために一生懸命勉強しなければならない。)

[2] June was surprised to hear the news.・・・形容詞の「原因」
(ジューンはそのニュースを聞いて驚いた。)

・「副詞的用法(または副詞用法)」は、to 不定詞が「副詞」の働きをするという意味です。(「副詞」とは、名詞以外の語句や文を修飾する言葉のことです。)

[1] の「試験を合格するために」というのは、その「目的」に向かって、という「新しい状況」を示し、[2] では「驚いた」という事実に対して to を用いて「新しい情報」を与えています。

また、「副詞」にこだわって説明すると、[1] は、前の文全体に対して( Emi has to study hard ) 、to 不定詞は「目的」を加え、[2] では、surprised という形容詞と結びつき、その「感情」の原因を述べています。

③形容詞的用法

例文です。
[1] London has a lot of places to visit.・・・a lot of places の説明
(ロンドンには訪れるべき場所がたくさんあります。)

[2] Mr. White has three children to take care of.・・・three children の説明
(ホワイトさんには面倒をみるべき子どもが3人います。)

・「形容詞的用法(または形容詞用法)」は、to 不定詞が形容詞のように、名詞に説明を加える働きをするという意味です。

[1]の「訪れるべき」も、[2]の「面倒を見るべき」も、その前にある名詞( a lot of places, three children ) に「新しい情報」を to を使ってリンクさせています。

 

このような部分を押させて to 不定詞を指導していきましょう。
なお、更に詳しい文法的なことは、
本ブログの「to 不定詞」の項目をご覧になってください。

今回はここまで。

 

「2学年の2学期に押さえたいポイント」は「①」から「③」
まであります。下記にリストアップしますので、興味のある
ものがありましたら、クリックしてご覧ください。
②動名詞
③目的語を2つ取る動詞〜SVOO(第4文型)

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