3学年の2学期に押さえたいポイント①

今回から3学年の内容に入ります。

前回の1学期では、
ポイント1 現在完了の表現~基本編
ポイント2 現在完了の「継続」
ポイント3 現在完了の「経験」
ポイント4 現在完了の「完了」
ポイント5 受動態(受け身)の表現
ポイント6 第5文型の表現
を取り上げました。

2学期のポイントとして、まず第1回目に
形式主語 it を取り上げます。

ポイント1 形式主語 it の表現

it にはいろんな用法がある特殊な代名詞です。
形式主語 it の確認とともに、時間があれば今までの it の使い方も簡単に復習しましょう。

今までの it の使い方

大きく分けると下記のような it の使い方を学んでいます。
①すでに出てきた名詞(または内容)を示す代名詞
②曜日や日時を表す it
③天気→「寒暖」「明暗」を表す it
④距離を表す it
⑤「~するのに【時間】がかかる」という表現

それぞれを例文を挙げて簡単に説明します。
①前の文脈に登場したもの・内容を受ける it
ex.1  What is thisIt‘s an eraser.
( 前の文脈の this を受けて → it になっています。)
②時間に関わる表現で用いられる it
ex.2  It‘s Wednesday today.
ex.3  What time is it now?
( ex.2 は「曜日」の it →曜日のたずね方 What day is it today? ex.3 は「時間」の it を表しています。)
③天候に関わる表現で用いられる it
ex.4  It‘s snowy today.
ex.5  It‘s very cold today.
ex.6  It‘s gettind dark.
( ex. 4 の it は「天候」、ex.5 は「寒暖」、ex.6 は周りが「暗く」なっていることを示し、どれももともとは「天候」に関するものです。)
④距離を表す it
ex. 7  It‘s 3 kilometers from here to the station.
(「ここから駅まで3キロです」という意味で、 it は「距離」を表します。)
⑤「~するのに【時間】がかかる」という表現での it
ex.8  It takes about two hours to solve this problem.
(「この問題を解くのに約2時間かかる」という意味で、 it は「かかる時間」を示し、
It takes ( took ) +時間+to 不定詞 ~. の形で使われます。)

ここまで確認したら、新しい it の使い方「形式主語」について入っていきます。

形式主語 it の it は何を示すのか?

・形式主語の it は、上記の①~⑤の種類で言うと、
一番近いのは①の it で、「本当の主語」の代わりをするものです。

英語の基本の文型は、「主語」+「動詞」+~ の形で
「だれが」「何をする/した」という結論を先に求める言語です。

→結論を早く求める言語なので、
「主語」が長すぎるのを嫌う傾向があるのです。

英語は長い「主語」を嫌う

例を挙げましょう。

ex.  To finish this homework by tomorrow is very difficult.
(明日までこの宿題を終えることはとてもむずかしい。)
という文であれば、

主語が、
To finish this homework by tomorrow であまりにも長すぎます。

そこで、
形だけの主語 it を代わりに置きます。
To finish this homework by tomorrowit

すると、
It is very difficult. という英文になってしまって、
本当の主語」がなんだかわからない変な英文になってしまいます。

そこで、
本当の主語to finish this homework by tomorrow」を
difficult の後に置きます

そうすると、
It 【形式主語】is very difficult to finish this homework by tommorw【本当の主語】.となって「形式主語」の文が完成です。

このように to 不定詞(名詞的用法)の主語が長すぎて、
代わりに「形だけの主語」it を置き、
「本当の主語:to 不定詞」を後ろに持ってきた文が、
形式主語の文となるのです。

形式主語の基本的な形

・上記の説明から、形式主語の文は、

It is ( very ) 形容詞+ to 不定詞 ~. となります。
※この文型では fun という単語もよく使われますが、
fun は「数えられない名詞」で、 It is fun や It is a lot of fun ~などのように
使われます。

ex.  It is necessary to get up early in the morning.
(朝早く起きることは必要だ。)

→【否定文】
It is not ( isn’t ) necessary to get up early in the morning.
(朝早く起きることは必要ではない。)

→【疑問文】
Is it necessary to get up early in the morning?
(朝早く起きることは必要ですか。)
– 答え方:Yes, it is. / No, it isn’t.

be動詞が用いる文型なので、
【否定文】であれば、be動詞+not
【疑問文】であれば、be動詞を文頭にもってくる
それぞれの文か完成します。

「~にとって」を加える場合

・形式主語の英文に、
~にとって」といように、「本当の主語」に
意味的な主語を加える場合は、

It is ( very ) 形容詞+ for 人+to 不定詞 ~.
となります。

上記の例文に
私にとって」という表現を加えると

It is necessary for me to get up early in the morning.
私にとって朝早く起きることは必要です。)

for me を加えることにより、
to get up early in the morning するのが、
for me の「me:私」であることがわかります

※このように「for 人」の部分を加えることにより、
形式主語の英文をより具体的なものにすることができます。

 

今回はここまで。

 

「3学年の2学期に押さえたいポイント」は「①」と「②」
があります。②も読みたい方は、下記をクリックして
ご覧ください。
①現在分詞と過去分詞の後置修飾

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