「読む力」のトレーニング③

前回は、「読む力」の土台として
「基礎的なフォニックスの学習」をするということを
お話しました。

今回は、その続きとして、
「単語」を読める力の指導を取り上げたいと思います。

②「単語」を読めるようにするトレーニング

・初出の単語に関しては、
前回の「①基礎的なフォニックスの学習」で取り上げたように、
全員でフォニックスを確認して、自力で読めるような意欲付けをします。

意欲が高まるような指導をしたら、
次は、それを磨くトレーニング(練習)をしなければいけません。

語学は、「理解」しておしまいではなく、実際にそれが読めて、言えないと
使えない「実技」科目です。そのため、ある程度の繰り返し練習は、少ない授業時間の中でも行わなければなりません。

そこで、そのトレーニングとして
具体的な方法を少しあげてみます。

その1 フラッシュ・カードの使用

・フラッシュ・カードは、生徒の視線を一点に集中させることができるので
大変便利なツールです。
(この時、「生徒の視線」と「生徒の口の動き」を必ずチェックすることは大切なポイントです。)

できれば、
「新出単語ですよ」と何も脈絡もなく、カードで練習するのでなく、
一回、学習するページの概要を把握し終わった後に、活用した方が効果的ではないかと思います。

全体での活用の仕方として、
①カード(英語面)の方を見せて、まず生徒から先に発音させます。
②正しければ、それを教師がもう一度発音して、生徒がそれをリピートします。
(生徒の最初の発音があやふやだったら、もう一度フォニックス等を活用し、確認します。)
③生徒がリピートしている間に、教師はカードをひっくり返し日本語面を見せて、
もう一度英語を発音し、生徒も日本語を確認して、英語を発音
④英語面からの、発音が終わったら、今度は、日本語面を最初に提示して、①〜③のような練習を繰り返します。
(ですから、この練習の間は、一切日本語は聞こえてきません。)
〜のようなパターンを短時間で繰り返すのがいいと思います。

全体での練習が終わったら
「練習の成果を確認」と言って、今度は、
生徒一人一人にカードの「英語面」「日本語面」をみて、英語を言ってもらいます。指名された(また列ごとでもいいのですが)生徒が「正しい発音」をしたら、
その他の生徒も繰り返しその単語を発音します。

このような練習は、繰り返しなので、
短い時間で、できるだけ全員が発話している(練習している)時間を確保することが一番のポイントです。
(生徒に、「ひまだな〜」と思わせない。緊張感をある程度持たせることが必要ですし、上手に言えたら褒めたりすることにより、トレーニングが単調にならないように工夫しましょう。)

⭐️よく、一人の生徒が発音できずに、そこで止まってしまている場面を見かけますが、これは「思考」を必要とする場面ではないので、教師がヒントを出したり、他の生徒にヘルプさせたりして、そのわからない生徒にも「発音させ、練習する時間」を確保したほうが、お互いにとっていい時間の使い方になると思います。

その2 練習シートでのペア練習

・フラッシュ・カードでの全体練習も終わったけれど、やはり「単語力」は繰り返しが必要だから、そのレスンが終わった後も、復習として、単語が読むトレーニングをしたい、という方は、練習シートでのペア練習をお勧めします。

【練習シートの例】

・もう学習の終わった部分だけど、
復習させたい場合は、私は上記のような練習プリントを作成しました。

①授業開始とともに、私はwarming up として単語トレーニングをしました。
②今日は、どこのシートから練習するから指示し、ペアで向かいます。
(私は、机椅子を移動させ、向かい合わせました。)
③ジャンケンをして、「答える側」と「チエックする側」に分かれます。
④時間は30秒で【英語を見て、英語を言う】練習します。
ースタートとともに、ノートを交換し
(プリントは、ノートに貼り付けさせていました。)
「答える側」:プリントの右側(英語)を見て、順番に次々と英語を言います。
「チェックする側」:英語を正しく発音できていれば、英語側を☑️します。
※30秒たったら、「答える側」と「チエックする側」をチェンジします。
⑤次は同じく30秒で【日本語を見て、英語を言う】練習をします。
※やり方は④と同じで、
「答える側」:プリントの右側(英語)を隠し、日本語を見て、英語を次々と言います。
「チェックする側」:英語を正しく発音できていれば、日本語側を☑️します。
⑥④と⑤の練習が終わったら、ノートを返し、
自分ができなかった部分を確認しあい、教えあいます。

これで、2分〜3分の間に、
「単語を読む力」のトレーニングができます。

「答える側」は、正しく、速く、相手に聞こえる大きさで「発音」し、
「チェックする側」は、厳しく確認します。
〜お互い、そのような気持ちを持つことによって、
効果的なペア活動ができます。

ペア活動は、下手をすると「友達同士の馴れ合い」になってしまうので、
そうなるように、「ペア」の組み合わせかた、またはペアの活動の仕方は
しっかりと指導しなくてはいけません。
(この「ペア活動」については、また別に扱いたいと思います。)

単語を読めるトレーニングーまとめ

単語を読めるトレーニングは、
最終的には、下記のような流れで進めて行くことになると思います。

①基礎的はフォニックスを学習する
(アルファベットの「名前読み」「音よみ」など)

②フォニックスを用いて、未習の単語でも読めるような指導をする
(読めるようになると、ぐんと学習意欲が高まります。)

③意欲が高まった状態で、単語を
「正しく」「素早く」「相手に聞こえる大きさ」で読むトレーニングをする

④トレーニングには、上記の
・フラッシュ・カード
・練習シート
などのツールを上手に使い、「短い時間に集中させて」トレーニングを行う

⑤トレーニングが終わったら、必ず
何らかの形でフィードバックすることを忘れない

※今回は、トレーニング方法として2つを紹介しましたが、
生徒の状況や地域性に応じていろんな方法があるかと思います。
一番、そこにいる生徒にふさわしいトレーニング方法を探すには
試行錯誤がどうしても必要です。その試行錯誤を恐れない気持ちも
必要だと思います。

今回はここまで。

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