中1英語の「話す力」を高める指導のためには、
以下の4つのポイントが重要です。
4つのポイント
①外国語活動で経験してきた活動を土台とする。
②ペアでの活動を重視する。
③「話す」と「聞く」をきちんと関連づける。
④教科書よりも「話す」「聞く」の部分は文法的に先行すること。
今回は、そのうちの2番目の
②ペアでの活動を重視する。
について、具体的に見てみましょう。
②ペアでの活動を重視する。
小学校の外国語活動では、
さまざまな活動を通して、
自分の学級、または学年の子どもたちと
「英語」というツールを使って、
コミュニケーション活動を展開していきます。
→そのためには、
相手に対してある程度の人間関係を構築していかなければ、
うまく会話は成立していきません。
以前このブログで、小学校外国語活動には
「プラス」と「マイナス」があり、
「マイナス」は英語に対する抵抗感をもってしまうことである、
と言いましたが、その他に
「人間関係をうまく構築できない」というのもあります。
現代社会の多様化、複雑化に伴い
ダイレクトに友達と意思疎通を図る場面が減少し、
子どもたちの中に「無理してでも」相手と
コミュニケーションをとる、という必要感が低下
している傾向にあります。
小学校での「外国語活動」を見て
そのような状況の中で、
小学校での外国語活動では、
ペアを使って活動し、
その成果をみんなの前で発表、という形式の活動を
よく見させてもらいましたが、
①ペア活動が難しい
~コミュニケーションになっていない~
※どうしても、「ゲーム」主体になってしまい、
「英語を通して」という部分がないがしろになって
しまう傾向があります。
(「英語を使って」という必要感が低いので致し方ないのですが。)
②「全体での発表」が与えるストレスは高い
~子どもたちの特性をしっかりと把握する必要性~
※小学校の低学年と違い、高学年になり、彼らの発達段階を
考えると、全体での発表活動は、かなりストレスフルです。
普段での授業で、発表活動を積極的に取り組んでいる学級であれば、
さして問題はないと思いますが、「外国語活動だから、発表させないと」
と思って、指導していると問題が生じてきます。
(また、子どもに発表させるにしても、教師による意図的な指名、
発表場面の活用がなされる必要があります。)
・・・などと感じることが多かったです。
小学校がこのような状況である、ということを知った上で、
中学校の英語ではさらなる人間関係のよい関係づくりを見据えて、
ペア活動を重視するべきなのです。
次回は、具体的なペア活動についてお話します。
「中1英語の『話す力』について」は「①」から「⑤」まであります。
時間のある方は、下記をクリックして「④」を読んでみてください。
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