今回から、to 不定詞についてのお話をします。
今回は基本的な考え方と
3つの表現方法について説明します。
to 不定詞の基本的な役割は?
・to 不定詞(または不定詞)の形は、もちろん
「to + 動詞の原形」という形です。
・なぜ、前置詞の to が付くのか?と
みなさんは考えたことがあるでしょうか。
基本的に、英語は機能的な言語のはずです。
そうであれば、
意味なく to が付いているはずがありません。
前置詞 to は基本的な前置詞なので、
いろんな文で登場します。
① I go to school by bike. (学校へ)
② Listen to the music. (音楽を)
③ Kim always studies from 9 to 11. (9時から11時まで)
①は、「学校へ」という「到着地点」、②では、「音楽を」という
「方向性」、③では「11時まで」という「時間の範囲」を to で
表現しています。
どれも共通しているのは、
「(今の状況から)新しい状況・情報へとリンクさせる」という
働きのようです。
すなわち、
①では「今いるところから、学校へとリンク」させてます。
②では「ぼうっとしていた意識を、音楽の方へリンク」させてます。
③では「9時から11時までと時間をリンク」させてます。
このように、to は
「(今の状況から)新しい状況・情報へとリンクさせる」役割が、
あるのだから、to 不定詞も「動詞を用いて(今の状況から)
新しい状況・情報へとリンクさせる」表現なのです。
不定詞は「新しい状況・情報へとリンクさせる」役割
to 不定詞の3つのリンクのさせ方
さて、この「リンク」のさせ方に3種類があり、
それが従来日本では
①名詞的用法(~すること)
②副詞的用法(~するために)
③形容詞的用法(~するための / ~する・・・)
と言われているものです。
これに合わせて簡単に説明していきます。
それぞれの用法についての具体的なお話は次回からとします。
まずは、
リンクのさせ方① 名詞的用法
です。
先に例文を2つ挙げます。
① To talk in class is prohibited.
(授業中に話をすることは禁じられています。)
② I want to make the world peace.
(私は世界を平和にしたい。)
・to 不定詞の名詞的用法は、「リンクさせる」という意味では
少しわかりにくい使われ方をしています。
①はいきなり「主語」として to 不定詞が出てきています。
授業中に話をしていた(という状況)から、「それは禁じられている」
という新しい状況へリンクさせている文です。主語の位置に
to 不定詞が来たため、意味は「~すること」という意味になります。
→ to不定詞が主語となる場合は、どうしてもこのような一般的な
内容になってしまいます。
②は、want という動詞もあって、「今の状況から、
to make the world peace したいという将来の希望」
を述べています。・・・将来、これから先へのリンク
リンクのさせ方② 副詞的用法
まず先に例文を。
① My father went to the bookstore to buy a new book.
(私の父は新しい本を買うために本屋へ行った。)
② Ken visited Saga to meet his uncle.
(ケンはおじさんに会うために佐賀を訪れた。)
①では、先に「父が本屋に行った」という事実を述べ、
その後に (実は)新しい本を買うために という新しい状況
(ここでは新しい情報)にリンクさせています。
→その新しい情報を、日本語にすると「~するために」
という訳になるというわけです。
②も同じで、先に「ケンが佐賀を訪れた」という事実を述べ、
その後に(実は)おじさんに会うためなんです、という
新しい情報をリンクさせています。
リンクのさせ方③ 形容詞的用法
まず例文。
① I have no time to play baseball.
(私は野球をする時間がない。)
② Do you have something cold to drink?
(何か冷たい飲み物がありますか。)
①は最初に、「時間がない」という事実を述べて、
その後に、野球をする時間のことだと、新しい情報を
リンクさせています。
②も同様で、「何か冷たいものありますか」と聞いて、
その後に、飲むもので、という新しい情報をリンク
させています。
これに基づいて、
それぞれの用法について具体的に
見ていきましょう。
to 不定詞にはその他には4つのカテゴリーがあります。
興味のある方は、下記をクリックしてご覧ください。
👉名詞的用法
👉副詞的用法
👉形容詞的用法
👉その他の表現
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