今回から、形容詞について扱います。
皆さんは、形容詞がどんなものか知っていますか。
まずは、基本的な部分から、しっかり確認していきましょう。
形容詞とは?
・「形容詞」とは?、と言われると
「名詞の性質や状態、数量を示すもの」などのように説明されます。
◎例えば、日本語であれば、
▶︎「かわいい猫」→「かわいい」が「形容詞」(「猫」の様子を示す)
英語であれば、
▶︎「a pretty cat」→「pretty」が「形容詞」(「cat」の様子を示す)
となります。
◎また、
▶︎「この猫は、若い」→「若い」が「形容詞」(「猫」の様子を示す)
英語であれば、
▶︎「This cat is young.」→「young」が「形容詞」(「cat」の様子を示す)
となります。
👉このように、「名詞の性質や状態、数量を示すもの」を「形容詞」と呼びます。
形容詞の種類
▶︎形容詞は、「名詞を修飾するもの」ですが、
大きく2つの種類に分けられます。
①性質・状態を表す形容詞
②数量を表す形容詞
①性質・状態を表す形容詞
▶︎形容詞と言えば、最初に出てくるのが、これ。
名詞の「性質や状態」を表すものです。
例えば、中学校ではこのようなものを学びます。
・sleepy:眠い
・hungry:空腹な
・excited:ワクワクする
・angry:怒っている
・tired:疲れている
・interesting:興味深い
・interested:興味のある
・cheap:安い
・afraid:恐れて
などなど・・・
◎このように、形容詞は、
人や物、状況を表すのに使われるものです。
②数量を表す形容詞
▶︎一方、「数量」を表す形容詞は、
あまり「形容詞」として意識されることはないかもしれません。
「数」や「量」の「多い」「少ない」を表現する言葉は、
実はかなりの数があります。
・many / much :たくさんの
・a lot of / lots of:たくさんの
・a few / a little:少しの
・enough:十分な
・one, two, three …..(※数を表す「数詞」も「形容詞」になります)
・(the) first, second, third ….. (※順番を表す「序数詞」も仲間です。)
◎このように、形容詞には
「数量」を表現するものがあります。
この形容詞に関しては「数えられる」名詞、「数えられない」名詞とで
使われる単語が違います。
※この使い分けについて詳しくお知りになりたい方は、
下記をクリックしてご覧ください。
形容詞の2つの「修飾の仕方」
・形容詞は、「名詞」の修飾をするのですが、
その「修飾の仕方」は、2種類あります。
※「青い字」=「形容詞」、「赤い字」=「名詞」
a. a tall man
b. This food is delicious.
▶︎ a の英文は、
「背の高い男」という意味で、tall が man を修飾していますが、
形容詞+名詞の「形」で、tall が「どんな男」なのかを「限定」しています。
👉名詞の前に形容詞を置く:名詞を「限定」する
▶︎ b の英文は、
「この食べ物は美味しい」という意味で、delicious が be動詞を伴って food について「説明」しています。
👉名詞の後ろに形容詞を置く(be動詞と):名詞を「説明」する
形容詞の「2つの修飾の仕方」
①前置方法:名詞の前に形容詞を置く▶︎名詞を「限定」
②後置方法:名詞の後ろに形容詞を置く▶︎名詞を「説明」
①前置方法▶︎「限定」
・例文を挙げて示します。
ex.1 I have a black cat.:a +black+cat
(わたしは黒い猫を飼っています。)
ex.2 It is difficult to solve many problems.:many +problems
(たくさんの問題を解くのは難しい。)
▶︎ ex.1 では、
black(黒い:形容詞)が、cat の前に置かれ(前置)、
cat がどんな猫なのかを、black が「限定」する役割をしています。
▶︎ ex.2 では、
many (たくさんの:形容詞)が、problems の前に置かれ(前置)、
problems がどのぐらいの数量の問題なのかを、many が「限定」する役割しています。
②後置方法▶︎「説明」
・例文を挙げて示します。
ex.1 He made his brother angry.:his brother=angry
(彼は自分の兄を怒らせた。)
ex.2 My aunt is very kind.:my aunt =(very) kind
(私のおばはとても優しい。)
▶︎ ex.1 では、
angry(形容詞:怒っている)が、his brother の後ろに置かれ(後置)、
his brother の様子を、angry だと「説明」しています。
▶︎ ex.2 では、
kind(形容詞:優しい)が、my auntの後ろに置かれ(後置)、
my aunt の様子を、be動詞を伴い、kind だと「説明」しています。
※very は、ここでは形容詞(kind)を強調する言葉なので、
「副詞」という種類になります。
今回は、「基礎編」としてここまで。
次回は、「前置方法」について、具体的に解説します。
次回の、「前置方法」についても確認したい方は、
下記をクリックしてください。
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