青森県公立高校入試分析(英語)の3回目です。
今回は、第3問を扱いますが、
第3問では、「会話文の流れを把握する問題」です。
それでは第3問を見て行きます。
第3問の配点は、
(1)が各3点✖️3=計9点
(2)は各2点✖️2=計4点、なので合計13点となっています。
第3問・・・会話文の流れを把握する問題
次の英文は、高校生のシオリ(Shiori) と、日本の大学に留学しているアメリカ人のケイティ(Katie) との電話での応答の一部です。これを読んで、あとの(1)、(2)に答えなさい。※印の語句には、応答のあとに(注)があります。(13点)
Katie:Hello. This is Katie.
Shiori:Oh, Katie. This is Shiori. What’s up?
Katie:I have some homework about Japanese culture. I’m writing a report about two things
ー which are new to me. I have to finish it today.【 ア 】
Shiori : Yes, I can. What do you want to know?
Katie:The first thing is about *surgical masks. I often see Japanese people who use surgical
ー masks. You also use them, right? 【 イ 】
Shiori:Because we want to *prevent a cold and don’t want to *give a cold to others.
ー Do American people use surgical masks too?
Katie:No. American people *rarely use them. Some people use them for their jobs. For example,
ー doctors, nurses, and scientists. I don’t think that using them is our culture.
Shiori: OK. *I got it. [ A ] Japanese people think that it’s a way to keep good health and
ー good *manners.
Katie:I see. The second thing is about life in Japanese high schools. I hear that Japanese
ー students clan their classrooms. [ B ]
Shiori :Yes, it is.
Katie:Oh, Usually, American students don’t clean the classrooms. Tell me about the classrooms
ー at your school.【 ウ 】
Shiori:After school. We clean them every day.
Katie:That’s interesting. I think that I can write a good report. Thank you, Shiori.
(注)
surgical masks マスク prevent a cold 風邪を予防する give a cold 風邪をうつす
rarely めったにない I got it. わかりました。 manners 礼儀
(1)空所に入る適切な英文を考える問題
電話での応答が成立するように、,【 ア 】〜【 ウ 】に入る英文をそれぞれ一つ書きなさい。
※この形式の問題は、その空所だけ見てもわかりません。
必ず、前後に「答えがわかるヒント」が示されているのがパターンなので、あきらめずに
その「ヒント」を見つけてください。
【 ア 】に入る英文
・【 ア 】の前後の文章を見てみましょう。
①ケイティ:日本文化についての宿題があるの。私にとって目新しい2つのことについての
ーレポートを書いているんです。今日それを終えなければいけないの。【 ア 】
②シオリ:うん、できるよ。何を知りたいの?
・【 ア 】から②へと、会話が流れていく中で、
②シオリは、Yes, I can.(うん、できるよ。)と応えています。
→ここから、【 ア 】には、“Can you 〜?” の「依頼」する文が入ることがわかります。
「何を」依頼するのかというと、①ケイティの発言から
👉「宿題を手伝ってくれない?」という英文が入ることが予測できます。
▶︎表現としては、
一番シンプルに “help me” を使うのがいいかと思います。
☞正解は、
Can you help me? (私の手伝いをしてくれませんか。)となります。
【 イ 】 に入る英文
・【 イ 】 の前後の対話を見てみましょう。
※先ほどの【 ア 】の続きからなります。
①シオリ:うん、できるよ。何を知りたいの?
②ケイティ:1つ目は、マスクについてです。よくマスクをつけている日本人を見かけるのですが、
ーあなたもつけますよね。【 イ 】
③シオリ:風邪を予防して他の人にうつしたくないからです。アメリカ人もマスクをしますか?
・【 イ 】から③へと会話が流れていく中で、
【 イ 】の質問に対して、Because we want to prevent a cold and don’t give a cold to others.
と答えています。
→ここから、【 イ 】には、Because we want 〜. で答えていることから、
“Why do you 〜?” の質問が入ることがわかります。
・Because 〜. に対する質問は、 ▶︎「理由」を尋ねる why を使います。 ・答えの文で “we(私たちは)”を用いているので、 ▶︎質問の文では、”you(あなたたちは)”を使います。 ・Because we want 〜. の want が「現在形」を用いていることから、 ▶︎質問文ではdo を用いることがわかります。 |
それでは、「何の理由」を聞いているのか、というと
👉②の部分で、「マスクをつける:use surgical masks(them)」ことについて言及しているので
▶︎表現としては、
“use them” を使うのが一番わかりやすいかもしれません。
(話題の続きなので、代名詞 them を使っても問題ないと思います。)
☞ということで、正解は、
Why do you use them? となります。
【 ウ 】に入る英文
・【 ウ 】の前後の対話を見てみましょう。
①ケイティ:なるほど。普通、アメリカの生徒は教室を掃除しません。あなたの学校での教室について
ー教えてください。【 ウ 】
②シオリ:放課後です。私たちは毎日それらを掃除します。
・【 ウ 】は、②の「放課後です。:After school.」に対する答えとなります。
👉「放課後」というのは「時」を示す言葉なので、【 ウ 】には「時」を尋ねる質問が入ります。
→会話の流れから “When do you 〜?” の質問が入ることがわかります。
・「時」の答え.に対する質問は、 ▶︎ when を使います。(ここでは、具体的な時間は言ってないので what time は使いません。) ・答えの文の後で “We(私たちは)clean them every day”と “we” 用いているので、 ▶︎質問の文では、”you(あなたたちは)”を使います。 ・会話の流れから今、現在の話をしていることから、「現在形」を用いて、 ▶︎質問文ではdo を用いることがわかります。 |
それでは、”When do you” の後に何が来るか、というと
👉”After school.” の後の補足説明:”We clean them every day.” の “clean them” を
使えば良いことが予測できます。
☞ここから正解は、
When do you clean them? となります。
(2)適切な英文を選ぶ問題
電話での応答が成立するように[ A ], [ B ] に入る最も適切なものを、次の1 〜 6 の中からそれぞれ一つ選び、その番号を書きなさい。
1 Is it the fourth thing?
2 The ideas about using surgical masks are different.
3 Are they thinking about Japanese schools?
4 We should not know about surgical masks.
5 Is it true?
6 You have to write your report.
※それぞれのおおよその意味は下記の通り。
1 それは4つ目ですか。
2 マスクを使うことについての考えは違います。
3 彼らは日本の学校について考えているのですか。
4 私たちはマスクについて知るべきではない。
5 本当ですか。
6 あなたはレポートを書かなければいけません。
[ A ] に入る英文
・[ A ] の前後の対話を見てみましょう。
①ケイティ:いいえ。アメリカ人はめったにマスクを使うことはありません。仕事で使う人もいます。
ー例えば、医者や看護士、科学者です。私はマスクを使うことが自分たちの文化だとは思いません。
②シオリ:なるほど。わかりました。[ A ] 日本人はそれが健康と良いマナーであるための1つ
ー の方法だと考えます。
③ケイティ:なるほど。
・この話の展開からすると、
[ A ] の前の部分では、ケイティが「アメリカの文化におけるマスク」の立ち位置、
[ A ] の後では、シオリが 「日本文化におけるマスク」の立ち位置を述べて、
それぞれの文化の違いを明確にしているようです。
☞ここからすると、正解は
1 から 6 の中で「考え方の違い」を表現している、
2 The ideas about using surgical masks are different. となります。
[ B ] に入る英文
・【 B 】の前後の文章を見てみましょう。
①ケイティ:なるほど。2つ目は、日本の高校生活についてです。日本の生徒は自分たちの
ー 教室を掃除すると聞いています。 [ B ]
②シオリ:そうです。
③ケイティ:オー。普通、アメリカの生徒は教室を掃除しません。
・【 B 】の質問に対して
②シオリは、「そうです。:”Yes, it is.”」 で答えていることから、
【 B 】には、”Is 〜?” から始まる疑問文であることがわかります。
▶︎選択肢の中で、Is 〜? から始まる疑問文は2つあります。
1 Is it the forth thing?
5 Is it true?
※ケイティがたずねることは「2つのこと」と最初に言っていますので、
1 はありえません。
☞そうすると、正解は、
5 Is it true? となります。
今回はここまで。
2020青森県公立高校入試分析(英語)は①から⑤まであります。
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