1学年の2学期に押さえたいポイント④

1学年2学期のポイントの最後、第4回です。

今までのポイントを項目だけ確認すると、
ポイント1 複数形の概念を押さえる
ポイント2 3単現の概念を押さえる
ポイント3 人称代名詞の変化
でした。

今回は、

ポイント4 WH疑問文とその答え方

です。

このことについては、
「夏期講習」として、個別のWH疑問詞については
もうお話してますので、今回はその要点だけを簡潔にまとめたいと思います。

WH疑問文に入る前に・・・

・WH疑問文に入る前に、まずしっかりと

①be動詞の疑問文とその答え方
②一般動詞の疑問文とその答え方

の2点ができるようにしておかないといけません。

なぜなら、WH疑問文の基本的なつくりは、

WH疑問詞+疑問文?

となっているため、be動詞や一般動詞の疑問文がある程度定着していないと、かなり理解しにくいからです。

このような部分は、
教科書でその文法が終わったから「はい、おしまい」ではなく、毎時間の活動や Teacher’s Talk の部分に取り込むことにより、絶えず「その表現を聞き、それに対して答えたり、質問する」というような状況を授業で構成しておく必要があります。

そしてその上で、 WH疑問詞を導入できるようにしておきましょう。

WH疑問詞の教科書での扱われ方

・中1の教科書を見ると、

What は → Do you like ~? から What do you like? へ
How many 複数形 は → I have two dogs. から How many dogs do you have? へ

と、内容を関連付けて WH疑問詞を導入しているところがほとんどのようです。

そのため、
What の使い方、How many +複数形 の使い方などのように
WH疑問文を1個1個別なものとして理解してしまう生徒も
多いようです。

しかも、
現在の教科書は、WH疑問文を どちらかというと lesson の大きな文法事項というより、
lesson が終わったあとの Let’s Talk のようなちょっとしたコーナーでさりげなく
扱われていることが多く、先生方も十分な指導する時間がないままにどんどん教科書を
進まなくてはいけない、という悪循環に陥ってしまっているようです。

でも、このWH疑問文って、
コミュニケーションや英文の内容を深めるためには不可欠なもので、
高校入試でも結構な割り合いで出題されています。

ですから、WH疑問文もできるだけ丁寧に、繰り返し指導し、
定着させたい文法事項です。

WH疑問詞の役割

・WH疑問詞の一番大きな役割は、

1回で相手から欲しい情報を手に入れるもの

です。

・少し例を示しましょう。
例えば、「相手」が「どんなもの」が好きかを聞きたい時、
WH疑問詞がなければ
Do you like dogs?
Do you like cakes?
Do you like baseabll?
Do you like math?
などと、1つ1つ聞かなければ「好きなもの」を確認できません

しかし、ここでWH疑問詞の登場です。
「物の名前」をたずねるWH疑問詞【What】を使うと1回で相手の好きなものが分かります

What do you like?

こうたずねれば、相手は自分の好きなものを1回で答えてくれます
例えば、

I like basketball, cats and cookies.
などのように答えるわけです。

ですから、
WH疑問詞を用いる場合は、
その疑問詞相手からどんな情報を得ることができるのかを確認しないといけません。

相手から欲しい情報を得ることができるWH疑問詞

では、そのWH疑問詞を確認しましょう。

who:「だれ」・・・「人」をたずねます
what:「なに」・・・「物の名前」をたずねます
when:「いつ」・・・「時」をたずねます
where:「どこ」・・・「場所」をたずねます
why:「なぜ」・・・「理由」をたずねます
how:「どのような、に」・・・「感想、状態、程度、手段」をたずねます
how は「程度」をたずねる言葉なので、いろんな言葉とくっついて
様々な「程度」をたずねることができます
特に中1で使われるのは:how many +複数形・・・「数」をたずねます

その他にも
which:「どちら/どれ」・・・「限定された選択肢」から選択させます
whose:「だれの/だれのもの」・・・「所有者」をたずねます
などもあります。

それぞれを必要な場面で、適切に導入するようにしましょう。

WH疑問文の構造

・これらのWH疑問詞を使った文、WH疑問文は
基本的に同じ構造になってます。そのことを確認しましょう。

【WH疑問文ができるまで】
◎下線部をたずねる英文をつくりましょう。
I have two pens in my hand.

下線部は “two pens” で「ペンの本数」を言っているので、
「数をたずねる」how many +複数形(pens)を用います

→ 仮に two pens の部分に how many pens を置きます。

I have how many pens in my hand.

→ この状態で疑問文にします。
(ただし、I を you に、my を your に代えます。)

Do you have how many pens in your hand?

how many pens を一番前に移動させます。
(1回で相手から情報を得るためには、その部分を一番前にもってきます。)

Q:How many pens do you have in your hand?

このようなWH疑問文のでき方を
示すことにより、他のWH疑問文でも応用が利くようになり、同時に
その答え方も意識できるようになります。

※WH疑問詞が「主語」となる場合は、今回は扱いません。

WH疑問文に対する答え方

・上記のような【WH疑問文ができるまで】を繰り返し指導することにより、
同時に「答え方」の意識できるようになるのですが、
その答え方のポイントをリストアップすると下記のようになります。

【答え方の一番のコツ】
WH疑問文の答え方は、たずねる文を見ると自動的決まる

さて、WH疑問文のどこを見ると、自動的に決まるのかという
4つのルールを示します。

【答え方の4つのルール】
①~主語について~
主語を代名詞にすること

②~動詞について~
たずねる文の「時」に注意して、動詞をその「時」に合わせた形にすること
※たずねる文の “did / does” や助動詞、進行形など見て、その表現と同じ形にします。

③~繰り返しになる部分について~
受け答えで、同じ表現になる部分(繰り返しになる部分)は、「代わりの言葉」にすること
※代名詞や、「場所」の代わりの言葉や「時」の代わりの言葉などと使います。

④~最後に~
相手から「求められた情報(新しい情報)」を加えること

この4つのルールに合わせて
英文の「主語」+「動詞」+~ の基本の英文の語順に沿った形にして
単語を置いていくと、答えができあがります。

このようなポイントを押さえながら、
繰り返し指導し、生徒に定着するようにしましょう。

今回はここまで。

これで1学年のポイントは終了で、
次回からは2学年の2学期のポイントに入ります。

 

「1学年の2学期に押さえたいポイント」は「①」から「④」まで
あります。下記にリストアップしますので、興味があるのものが
ありましたら、どうぞクリックしてお読みください。
①複数形の概念を押さえる
②3単現の概念を押さえる
③人称代名詞の変化

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