動詞を知る~①「動詞」の性格

今回から、英語の「動詞」について考えていきたいと思います。

なぜ、今「動詞」を扱うのか?

今までもこのブログで、
・be動詞は、「=動詞」
・一般動詞は、「✖動詞」
などのような説明をしてきました。

ただ、これだけでは不十分だとは思いながら、
何もせずにいたのですが、今年の4月から NHK の「ラジオ英会話」
自分の brushing up するために始めました。

講師は、「NHK のハートで感じる英文法」で有名な
東洋学園大学教授の大西泰斗先生です。

このラジオ講座は、
「英会話」がきちんとできるためには、
英文を生み出す感覚やイメージをしっかりともって、何回も練習すれば
自然に英文が口から出るようになれます、というコンセプトで構成されています。

現在は、「動詞」のイメージを講座で扱っているのですが、
「目からうろこ」の部分がかなりあります。

そこで、
自分が今まで、考えてきたこと、
参考書を読んで、考えたこと、
「ラジオ英会話」で知ったことを、
自分なりにまとめて、動詞についてまとめたいと思います。

 

今回は、
その初回として、動詞の基本的な性格を見てみたいと思います。

英語における動詞の基本的な性格

まずは、動詞の働きについて確認します。

動詞の働き

・「動詞」とは、と調べると
「品詞の一つ。言語によって性格を異にするが、一般的には、文の述語となって、動作、状態などの概念を表すものとされる」(ブリタニカ国際大百科事典より)とあります。

・「動詞」は、
「動作」や「状態」を表現するものだということは、
①「動作」や「状態」の主体が必要です・・・主語
②「動作」が働きかけたり、影響を与える対象が必要です・・・目的語
③どんな「状態」なのかを示す言葉が必要です・・・補語
などの品詞を必要とするものなのです。

・このような「動詞」は、
英文の中心にあるものなので、
その「動詞」には、さらに「時」を表現する役割も兼ね備えています。

すなわち、
「動詞」の特徴をしっかりと学べば、英文の構造も理解できるということです。
今回のブログがその部分でもお役に立てばと思います。

動詞の「置く場所」

・英語では、語順がすべてと言ってもいいほど、重要なものです。
・中学校で、一番最初に日本語との大きな違いは、
→英語の”「主語」+「動詞」の語順だ!” とよく言われなかったでしょうか。

なぜ、この語順になるのか?

日本語は、とても「形容する」言葉が豊かで、
情緒豊かな文を創り出します。擬音語、擬態語も数多く、外国人にとっては学ぶのが難しい分野のようです。また、その繊細で微妙な感情を表現するために、「動詞」を最初にもってきたり、「主語」をあえて最後にもってきて「余韻」を与えることもできます。
ーこの自由度の高さが日本語のすばらしさだと思います。

・一方英語は、「意思、気持ちを正確に伝える」ことを目的とする言葉です。
そのため、「主語」と「動詞」を最初にはっきりと伝える言語です。
英文の主体を最初に伝え、その直後に「文の核」となる動詞を置く、という語順が、英語という言語の特徴に一番適切なものです。

「主語」+「動詞」~

また、「文の核」を2番目(主語の次)に持ってくることに、
「動詞」のその後の語順を自動的に指定して、「文が成立」することになります。

「主語」+「動詞」➡「動詞」が指定する「語順」・・・「文の完成」

やはり、動詞は「英文を形成する核」なのです。

動詞は何を「表現するのか」

・「動詞」は、その名前通り「動き」を示す言葉です。
基本的には、次の3つの動きを表現します。

①体の動き
②頭・心の動き
③動きがない(状態を示す)

それぞれを簡単に解説します。
①体の動き を示す動詞とは・・・
ーこれは、一番わかりやすい種類です。
例えば、run, swim, look, play, watch, kick, hit, walk などがあります。
文字通り、体の動きを伴うもので、「進行形」でも扱われる動詞です。

②頭・心の動き を示す動詞とは・・・
ー①と対比して言うと、「体の内部での動き」と言ってもいいと思います。
例えば、think, feel, consider, decide, want, like, love, need などがあります。
これは、基本的に「体の動き」を伴わないので、「進行形」とは相性が悪い動詞です。

③動きがない(状態を示す) の動詞とは・・・
ー①、②の逆で「動きがない状態」を示すものです。
例を挙げれば、stay, remain, live, keep, continue などがあります。

ところが、
「動き」に一切関わらない動詞もあります。

それが、be動詞です。
be動詞は、上記のような「動き」を表現せず、
主語との「=」の関係を示す「機能」を持っているだけなのです。
このことについては、次回詳しくお話します。

 

今回はここまで。
「動詞」の一般的な特徴を押さえた上で、次回から文型とからめて
詳しい動詞の解説をしていきます。

 

「動詞を知る」にはその他には5つのカテゴリーが
あります。興味がありましたら、下記をクリックして
ご覧ください。
👉be動詞の性格
👉be動詞と似た一般動詞
👉一般動詞の性格
👉第4文型
👉第5文型

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