英語の学び方②~外国語活動について

前回では、
英語に対する意欲、必要感が大事だという
話をしました。

中学校の英語はダメ?

以前ある研修会で現職の文科省調査官が、

”中学校の英語はだめです。だから、小学校、高等学校へと
テコ入れして、(英語教育を)変えなければ、と私たちの
周りでは言っています。”

などのような、内容のことを言っていました。

一概には言えませんが、確かに、
中学校の英語教師は、旧来からの訳読式を中心とした授業、
コミュニケーション能力の育成を考えない(または、そのような
授業をしたいけれどできない)人が多いのは事実だと思います。

なぜ、そのような教員が多いのでしょうか?

そのような教員が多い理由

A:その教員が中学校時代・高校時代、そして大学と同じような
方式の授業(訳読式の授業)しか受けてきてないので、
全くそれと異なる授業をするのに「何をどうすれば、いいのか」が
わからない、というのが本音の部分があるから。

よくよく考えてみると、
一教員が指導の仕方・授業の仕方を変えるというのは、
簡単なことではありません。

もし、変えるのであれば、
文科省がきちんと意図、長期的計画を示しながら、
ゆっくりと継続的な取り組みをしていくべきだと思います。
その改革に必要な人員、研修、時間数、それに応じた
経済的な問題も織り込んだグランドデザインが必要なのです。
そうすることにより、
教師の力も少しずつ向上し、
子どもたちの英語に対する意欲も高まると思います。

無理やり?小学校に外国語活動

なのに、実際は文科省が
「無理やり(個人的な印象です)」小学校に外国語活動を
導入しました。文科省の急激な方向転換は、確実に
教育の現場に混乱を巻き起こしています。
確かに、その趣旨はいいと思います。
「興味・関心」を高め、「コミュニケーション能力の素地」を
高めるというのだから。

低下する「英語活動」の意欲

でも、
そのための下準備がきちんとできていないため、
一番大切な子供たちの「英語活動」の意欲が低下する傾向に
あります。
一般的には、
5年生では、ゲームなどの活動で意欲が高まりやすいのですが、
6年生になると、現在の副教材の内容が子供たちの知的欲求と
合わず、意欲が低下し、更に彼らの精神的な発達段階の関係も
あり、活動に積極的に参加できない、または取り組みに大きな
格差が生じてしまっているのです。

すなわち、英語学習に対する内発的動機付けが
しっかりとなされない状態で、ひたすら週1回の
「外国語活動」が実施されているのです。

たとえ、現在実施ている外国語活動が、
小学校3年生から実施したとしても、
このような状況はおそらく変わらず、
ますますいわるゆ「上位」と「下位」の子の差を
広がるだけなのでは、と思います。

であれば、
どのように英語学習を導入していくとよいのか?

次回は、それに対する自分なりの考えを示すます。

 

「英語の学び方」は
「①」から「④」まであります。
お時間のある方は、どうぞ「③」もお読みください。

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