関係代名詞 whose の2回目です。
関係代名詞は、結局
ー何らかの「名詞(先行詞)」に「文の形(wh節)で説明を付け加える」役割をしているので、場合によっては、「2つの英文」を1つにすることもできます。
そのパターンを考えてみましょう。
2つの文を1つにする関係代名詞 whose
問題形式で説明します。
以下のそれぞれの2つの英文を関係代名詞 whose を用いて、1つにしなさい。
① I have a friend. His wife plays the piano well.
② Look for a car. Its price is within your budget.
③ Tom saw a traffic sign. He couldn’t understand its meaning.
ポイント1
・関係代名詞で1つの文にするためには、まずは「同じ人」「同じもの」を見つけなくてはいけません。
①では a friend と His wife の His
②では a car と Its price の Its
③では a traffic sign と its meaning の its
が「同じ人」「同じもの」であることが、英文からわかります。
ポイント2
・代名詞の所有格(①▶︎ His, ②▶︎ Its, ③▶︎ its ) が、関係代名詞 whose となり、その次の名詞と一緒になって、「ひとかたまり」となります。
①では、His wife 👉 whose wife ( plays the piano well)
②では、Its price 👉 whose price (is within your budget)
③では、its meaning 👉 whose meaning (he couldn’t understand)
※whose +名詞 は、必ず文頭(文の最初)に移動します。
ポイント3
・ポイント2で作った whose +名詞 をそれぞれの先行詞(①▶︎ a friend, ②▶︎ a car, ③▶︎ a traffic sign) のすぐ後ろに置いて、説明を加えます。
①では、 a friend whose wife (plays the piano well)
②では、a car whose price (is within your budget)
③では、a traffic jam whose meaning (he couldn’t understand)
<解答>
① I have a friend whose wife plays the piano well. → I have 目的語.
(私には奥さんが上手にピアノを演奏する友達がいます。)
② Look for a car whose price is within your budget.→ Look for 目的語.
(値段があなたの予算内の車を探しなさい。)
③ Tom saw a traffic jam whose meaning he couldn’t understand.
→ Tom saw 目的語.
(トムは自分がその意味を理解できない交通標識を見かけた。)
今回はここまで。
関係代名詞 whose の文を、which で書き換える
・関係代名詞 whose を、which で書き換えることもできます。
ただし、この場合条件があって、
which を使うことからも予測できるように、
👉先行詞が、「もの」の場合に限定されますので、注意しましょう。
上記の①〜③の解答を使って、解説します。
① I have a friend whose wife plays the piano well.
▶︎先行詞が a friend で「人」なので、which で書き換えられません。
② Look for a car whose price is within your budget.
▶︎先行詞が a car で「もの」なので、which で書き換えられます。
③ Tom saw a traffic jam whose meaning he couldn’t understand.
▶︎先行詞が a traffic jam で「もの」なので、which で書き換えられます。
👉②、③の例文を使って、which で書き換えてみましょう。
② Look for a car whose price is within your budget.
👉which で書き換えると
[1] Look for a car of which the price is within your budget.
[2] Look for a car the price of which is within your budget.
となります。
③ Tom saw a traffic jam whose meaning he couldn’t understand.
👉which で書き換えると
[1] Tom saw a traffic jam of which he couldn’t understand the meaning.
[2] Tom saw a traffic jam the meaning of which he couldn’t understand.
となります。
このように、
先行詞が 「もの」の場合は、
whose を of which に変えて、2通りに書き換えることができます。
機械的に、この書き換えを示すと次のようになります。
・whose +名詞
👉which で書き換えると、
[1] 先行詞 of which + the 名詞(目的語の場合は、主語+動詞+the 名詞)
[2] 先行詞 the 名詞 of which 〜
となります。
ただし、この表現は、文語的で堅苦しいので、あまり使われないことも覚えておきましょう。
with でも書き換えられる?
・内容によっては、関係代名詞 whose の英文を、with を用いて書き換えることもできます。
ex.1 They live in a house whose roof is blue.
(彼らは屋根が青い家に住んでいる。)
👉 with を用いて
They live in a house [with] a blue roof.
ex.2 Emi saw a woman whose hair was short and blonde.
(エミは、短いブロンドの髪をした女性を見た。)
👉with を用いて
👉Emi saw a woman [with] short blonde hair.
with には、
“所有・所持・包含” のニュアンスがあるため、
「〜を持っている、〜の付いた、〜がある」という意味があります。
そのため、英文の内容によっては、
ex.1 や ex.2 のように with で書き換えることもできます。
※なお、一般的には、関係代名詞 whose の英文が、with で書き換えられるのであれば、出来るだけ短く、簡潔な with を用いた英文の方が好まれるようです。
これで、
関係代名詞 whose については終わりです。
※高校での関係代名詞については、下記の記事があります。
興味がある方はどうぞクリックしてご覧ください。
関係代名詞ーwhose①
関係代名詞ーwhose②
関係代名詞ーwhat
関係代名詞ーコンマの有無
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