which目的格の3回目です。
1回目では、関係代名詞 which 主格の特徴
2回目では、2つの英文を1つにする役割
についてお話してきましたが、
今回は、「関係代名詞」を用いた英作文について取りあげます。
英作文をする時は、
First step:「文の種類」を確認
Second step:「5つの成分」を確認
をするところから始まるのですが、
そのポイントについてお話します。
英作文のポイント1:「文の種類」を確認!
・英文には大きく分けて、5種類の文の種類があります。
①肯定文:「~である」と物事を事実であると認める文
②否定文:「~でない」と物事を事実でないと認める文
③疑問文:相手に答えを求めるためにたずねる文
④命令文:相手に何かをするように / しないように指示する文
⑤感嘆文:物事を感動、驚きをもって強調して表現する文
まずは、自分がこれから「英作文」しおうとする文が、
この「5つの種類の文」の何であるかを確認するのが、
第1段階です。
英作文のポイント2:「5つの成分」を確認!
・「文の種類」を確認したら、次は「日本文」を読んで、それぞれの部分が
英語の「5つの成分」のどれなのかを確認する必要があります。
①主語({~は」にあたる部分。文の主体)
②動詞(主語の動作や状態などを表す。)
③動詞を補足するもの
(目的語や補語、形容詞・副詞なども含みます。この③の部分がない場合もあります。)
④場所
⑤時
・英作文が苦手だという人は、
ここの部分を理解するのに困難さを感じる人が多いようです。
・③の「動詞を補足するもの」を細かく説明していくと、
他動詞・自動詞を含めて、5文型の話へと展開されていきます。
この部分について、詳しく知りたい人は下記の記事をご覧になってください。
やはり最後は「国語力(日本語力)」がポイントになるのです。
それでは、英作文に挑戦しましょう。
英作文に挑戦①
まず、日本文を示すので、手順に合わせて英語にしてみましょう。
「どうかあなたが弘前で撮った写真を私に見せてください。」
①「文の種類」の確認
→「どうか~してください。」とあるので、please を使った命令文です。
②「5つの成分」の確認
☞主語:命令文なのでなし
☞動詞「見せて(ください)」・・・「目的語を2つ」と取るので show(人+もの)
☞動詞を補足するもの「私に(人) /写真を(もの)」・・・目的語を2つ取る文型(SVOO)
※「写真」➡【しっぽのある名詞】:「写真」+「あなたが弘前で撮った」
③ Please +動詞+動詞を補足するもの「人+もの」
→ Please show me the pictures.
④動詞を補足するものの「もの:the pictures」に説明を加える
・pictures が「もの」なので、関係代名詞 which を使います。
・加える説明は、which+「あなたが弘前で撮った(過去形)」となり、which は「撮った写真」のことなので目的格です。
→ which you took in Hirosaki を the pictures に加えます。
→ the pictures which you took in Hirosaki
③と④で英文が完成です!
Please show me the pictures which you took in Hirosaki.
英作文に挑戦②
次の日本文を見てみましょう。
「ケンが探していた鍵は、ソファの下にありました。」
①「文の種類」の確認
→「~ありました。」で終わっているので、肯定文です。
②「5つの成分」の確認
☞主語「鍵は」➡【しっぽのある名詞】
※「鍵」の説明➡【しっぽ】
「鍵」+「ケンが探していた」
☞動詞「~ありました。」
※この場合は、その前で「場所」を指しているので「=動詞」である be動詞を使います。
☞動詞を補足するもの「ソファの下に」
※場所を示しています:be動詞+under the sofa
③主語+動詞+動詞を補足するもの の部分を英語にする
→ The key was under the sofa.
④主語 the key に説明を加える
・the key が「もの」なので、関係代名詞 which を使います。
・加える説明は、which +「ケンが探していた(過去進行形)」となり、which は「探していた鍵」のことなので目的格です。
→ which Ken was looking for を the key に加えます。
→ the key which Ken was looking for
⑤④でできた「主語」をそのまま「主語」の位置に置いて完成!
The key which Ken was looking for was under the sofa.
英作文に挑戦③
最後の問題です。
「あなたは図書館から借りた本を見つけましたか。」
①「文の種類」の確認
→「~しましたか。」となるので、過去の疑問文です。
②「5つの成分」の確認
☞主語「あなたは」
☞動詞「見つけました(か)」
☞動詞を補足するもの「本」➡【しっぽのある名詞】
※「本」の説明➡「しっぽ」
「本」+「(あなたが)図書館から借りた)」
(主語の「あなたは」から、説明の文の主語も「あなた」であることが分かります。)
③主語+動詞+動詞を補足するもの の部分を英語にします。
※ただし、「過去の疑問文」、「動詞は一般動詞の find」を使うことから、did から始まる。
→ Did you find the book?
④動詞を補足するもの the book に説明を加える
・the book が「もの」なので、関係代名詞 which を使います。
・加える説明は、which+「あなたが図書館から借りた(過去形)」となり、which は「借りた本」のことなので目的格です。
→ which you borrowed from the library を the book に加えます。
→ the book which you borrowed from the library
③と④で英文が完成です。
Did you find the book which you borrowed from the library?
これで、関係代名詞 which 目的格については終わりです。
「関係代名詞について〜which目的格」は「①」から「③」まで
あります。下記にリストアップしてますので、興味のある方は
どうぞクリックしてお読みください。
which目的格①基礎編
which目的格②2つの文を1つにする
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