「時」に関する表現についての3回目です。
「時」表現に関しては、次のように分けてエントリーします。
①現在
ーa. 現在形について
ーb. 現在進行形について
ーc. 現在形と現在進行形の違い
②過去
ーa. 過去形について
ーb. 過去進行形について
ーc. 過去形と過去進行形について
③未来
ーa. will と be going to について
ーb. 未来進行形
※未来進行形は中学校では扱いませんが、参考程度に
取り上げます。
今回は、「時」表現の第3回として、
「現在形と現在進行形の違い」について
詳しく見ていきます。
簡単に、「現在形」と「現在進行形」の
ニュアンスを確認しましょう。
再チェック1:現在形とは・・・
・I play tennis.
・She cooks breakfast.
・They are in the park.
◎英語での「現在形」は、
名前通りの「現在」だけを表現するものでもなく
「今」を中心として、過去から未来へと広い期間に成り立つ状況を示す形 |
であり、
・・・あくまでも「現在」を中心とする形なのです。
このニュアンスが一番大切なポイントでした。
再チェック2:現在進行形とは・・・
・I am listening to the music now.
・What language are they speaking?
・She is looking at the dog under the chair.
◎英語での「現在進行形」は、
「今、進行中の行為・活動を表現する」には is /am / are +ing形(現在進行形)の形を用いる |
であり、
・・・「進行中」の「瞬間」を切り取った形なのです。
このニュアンスが重要な部分でした。
さて、
それではこの2つを比較しながら、
「違い」をはっきりさせましょう。
「現在形」と「現在進行形」の違い
・英語で「動作」をたずねる時は、
what と do を用いますが、「現在形」と「現在進行形」の違いを
見てみましょう。
違い①〜what と do で
ex.1 What do you do?「あなたは何をしますか。」
▶︎現在形
ex.2 What are you doing?「あなたは何をしているところですか。」
▶︎現在進行形
◎現在形は、
「今」を中心として、過去から未来へと広い期間に
成り立つ状況なので、ex,1 は
「あなたは何をしますか。」
→「あなたは普段何をしますか。」から
→「あなたは何の職業をしてますか。」へとなり
「相手の職業」をたずねる表現となります。
◎一方 ex.2 の現在進行形の表現は、
「今、進行中の動作」を
「あなたは(今)何をしているところですか。」
と「瞬間」的な「動作」をたずねる表現となります。
違い②〜「現在形」のもつ「繰り返し性」
ex.3 Emi plays shogi every Saturday.
「エミは毎週土曜日に将棋をします。」
▶︎現在形
ex.4 Emi is playing shogi with Taro now.
「エミは太郎と今将棋をしています。」
▶︎現在進行形
◎動作を示す一般動詞の現在形は、
特に「繰り返し」の動作を表現します。
ex.3 の例文であれば、
先週の土曜日も将棋をして、今週の土曜日もして、
おそらく来週の土曜日も将棋をするだろう、
という「繰り返し」「将棋をする」という
「動作」を示す表現になっています。
◎ex.4 の現在進行形の表現で、
「今、現在テニスをしている動作」の「瞬間」を
表現しています。
違い③〜「状態を示す動詞」は現在進行形にならない
・「現在進行形」は、
「今、進行中の行為・活動を表現する」形なので、
「体の動きがない」もの「状態を示す動詞」は、
「現在進行形」にはできません。
※「状態を示す動詞」だとわかりづらいので、
別な言い方をすると
①頭・心の動きを意味する動詞(※体ではありませんよ。)
②動きがない(変わらない)ことを意味する動詞
は、「進行形」にはできないのです。
具体的に言うと下記のようなものです。
①頭・心の動き | like, love, hope, want, think, know, see, hear, feel など |
②動きがない | be, have, remain, stay, keep など |
ex. 5 I have two cats.・・・・進行形にはなれません。
「私は猫を2匹飼っています。」
▶︎現在形
ex.6 I am having breakfast with Tom now.
「私は今トムと朝食を食べています。」
▶︎現在進行形
◎have は「持っている/飼っている」という意味の場合は
「状態を表す動詞」で「進行形」になれませんが、
「飲食をする」という意味で使われる場合は、
👉「体の動きがある動詞」になるので、
現在進行形になることもできます。
have は使い方で「状態を示す動詞」にも「体の動きがある動詞」にもなれる。 |
違い④〜ニュアンスに注意する進行形 die , stop
・die(死ぬ)には
「生きるている状態」から「死ぬ状態」への変化(動き)
・stop(止まる)には
「動いている状態」から「止まる状態」への変化(動き)
を意味します。
このように、
「状態の変化・動き」を意味するので、
「進行形」になることはできるので、
日本語にする時は気をつけてください。
ex. 7 The bus is stopping now.
❌「そのバスは、今止まっているところです。」
→「状態の変化」の途中なのだから
⭕️「そのバスは、今止まりかけています。」
ex.8 The old fox in the zoo is dying.
❌「動物園の年老いたキツネは死んでいるところです。」
→「状態の変化」の途中なのだから
⭕️「動物園の年老いたキツネは死にかけています。」
◎現在進行形を機械的に
「〜しているところです。」と日本語にしていくと
ニュアンスが通じなくなります。
「状態の変化(動き)」を意味する動詞であれば、
その途中の「状態」を表現するように日本語訳を
変えていけばいいわけです。
こういう部分もチェックするようにしましょう。
今回はここまで。
「時」表現の「現在」については
あと2つの記事を用意しています。
興味のある方は、どうぞ下記をクリックしてください。
現在形について
現在進行形について
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