現在分詞についての2回目です。
今回は
現在分詞の使われる場所
ごとに見てみましょう。
現在分詞は主に下記の場所で使われます。
①名詞の前に・・・~ing +名詞
②名詞の後ろから・ 名詞+~ing ~
③be動詞の後ろに<現在進行形>
この「現在分詞」の置く場所は、
実は、形容詞と同じ「説明の加え方」です。
だって、「現在分詞」は
「形容詞」のように、名詞に説明を加える役割を
もっているからです。
ここから、
まず最初に、名詞に説明を加える3つの方法を確認して、それが
「現在分詞」の置く場所と同じであることを説明します。
名詞に説明を加える方法とは
最初に、一番簡単な説明を加える方法です。
①形容詞のように単語だけで説明を加える場合
先に例文を挙げます。
a) This long river is beautiful. (この長い川)
b) Look at that high mountain. (あの高い山)
c) I bought a very expensive watch. (とても根が高い腕時計)
赤い文字が形容詞で、黄色いマーカーは説明が加えられている名詞です。
・一目でわかるように、形容詞がその単語だけで名詞に説明を加える場合は、 その前に「形容詞」を置くという規則性があります。
→ 「形容詞」+名詞
これは、現在分詞でも同じで、
「現在分詞」だけで、名詞に説明を加える場合は、名詞の前に「現在分詞」を
置きます。
→ 「現在分詞」+名詞
例文を挙げます。
d) This running river is beautiful. (この流れている川)
e) Look at that playing boy. (あの遊んでいる少年)
f) I know the sleeping baby. (眠っている赤ちゃん)
②場所や時などの表現を含む説明を加える場合
例文を挙げます。
a) There is a cat in the box. (箱の中に<いる>猫)
b) Ken likes people in the library. (図書館にいる人々)
c) Do you know the meeting at 3 p.m.? (3時のミーティング)
赤い文字が場所や時などを含む説明で、黄色いマーカーは説明が加えられている名詞です。
・これも一目でわかるように、2語以上で場所や時などを含む説明を加える場合は、その名詞の後ろに置くことがわかります。
→ 名詞+2語以上で場所や時などを含む説明
これは、「現在分詞」を含む場合も同じで、
現在分詞が入り場所や時の説明を加える時も、名詞の後ろにその説明を置きます。
→ 名詞+「現在分詞」を含む場所や時などの説明
例文を挙げます。
d) There is a cat sleeping in the box. (箱の中で眠っている猫)
e) Ken likes people readng books in the library.
(図書館で読書している人々)
f) Look at the people walking in the park early in the moring.
(早朝に公園で散歩している人々)
③説明を加えられる名詞が主語の場合
最後は、説明が加えられる名詞が主語の場合です。
これも先に例文を挙げます。
a) These flowers are beautiful. (これらの花は美しい。)
b) That man is very old. (あの男はとても老いている。)
c) This test is difficult for me. (このテストは私には難しい。)
赤い文字が説明(形容詞)で、黄色いマーカーの部分が主語です。
この場合は、説明が加えられる名詞が主語となっているので、
主語+動詞+補語(SVC)の第3文型となります。
→ be動詞 +「形容詞」で表現されることが多いです。
※補語とは何かについては、下記の記事を参考にしてください。
これは、現在分詞も同じで、be動詞 の後に「現在分詞」がやってきます。
ただし、「現在分詞」は「生き生きとした躍動感」を表現しているので、
「現在進行形 / または過去進行形」になります。
→ be動詞 +「現在分詞」
・・・be動詞が is / am / are の場合は、現在進行形
・・・be動詞が was / were の場合は、過去進行形 となります。
例を挙げます。
d) Ken is running very fast.
(ケンはとても速く走っています。:現在進行形)
e) I was studying in my room then.
(その時私は自分の部屋で勉強していました。:過去進行形)
f) People are similing now.
(人々は今微笑んでいます。:現在進行形)
実は、この使いかた(「現在分詞」の置き場所)は、
「過去分詞」でも同じです。
このように、英文法は「単発」で覚えるのでなく、
形容詞ー形容詞的な使いかたをする・・現在分詞、過去分詞~
というような関連性を意識して表現していくことによって、
英語力が身に付くものだと思います。
これで現在分詞については終わりです。
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