2者を比べて「差がある表現」・・・比較級
まずは、「比較級」について簡単にまとめると
だいたい次の通りになるでしょうか。
「比較級」とは
・2つのもの・人を比べて、「差がある場合」
→「Bより~だ」という表現になります。
→その時に英語で用いる形を「比較級」と言います。
・「比較級」とは、
基本的に、「形容詞」や「副詞」の語尾に -er がついた形です。
比較級:形容詞 / 副詞+er
・また「Bより~だ」の「B:比較する対象」を表現する場合は、 than を用いて
→ than Bと表現します。
2つのもの・人を比べて「差がある場合」・・・「比較級」を用いて 比較級【形容詞 / 副詞+ er】+than B 「Bよりも~だ」 |
これが、
「比較級」の基本的な使い方ですが、
「基礎編」でも扱ったようように、
「比較級」には、
① -er の比較級(基本)
② 長い単語の比較級(more 〜)
③ 不規則変化する比較級の
3種類があります。
①-er の比較級の例文
・基本的に、比較級は、「形容詞・副詞+er」の形です。
※少し気をつけるものもあるのでチェックしましょう。
<気をつける -er の比較級>
big(大きい) ー bigger / hot(暑い) ー hotter
busy(忙しい) ー busier / easy(簡単な) ー easier / early(早く) ー earlier
・-er の例文をいくつかあげます。
ex.1 Ken is older than Tom. (ケンはトムより年上です。)
→ Ken と Tom の年齢を比べて差がある場合の表現
◎ old という【形容詞】を用いて → older
ex.2 Emi swims faster than I. (エミは私より速く泳ぎます。)
→ Emi と I の泳ぐ速さを比べて差がある場合の表現
◎ fast という【副詞】を用いて → faster
②長い単語の「比較級」とは
・「比較級」は基本的には、語尾に -er をつけるのですが、
「長い単語」には -er をつけると「さらに長い単語」になってしまうので、
代わりに「比較級」だとわかる単語を前につけます。
※これも「基礎編」で詳しく扱っています。
→ more +「長い単語(原級)」than B
※原級とは、「そのままの形」という意味です。
中学校では、「長い単語」としてよく出題されるのは以下のものです。
・形容詞として:careful, important, difficult, beautiful, useful, popular, famous
・副詞として:slowly, qucikly, easily
ex.1 Basketball is more popular than soccer in my class.
(私の学級ではバスケットボールはサッカーより人気があります。)
ex.2 Please speak more slowly.
(どうかもっとゆっくり話してください。)
※than now が省略されています。
不規則な変化をする比較級の中では、
一番よく中学校で使われる better をしっかり覚えましょう。
③不規則な変化をする比較級 ~ better
・better は、「3つ」の単語の「比較級」になっています。
① good(形容詞:よい)→ 比較級 better
② well(副詞:上手に・うまく)→ 比較級 better
③ very much(副詞:とても)→ 比較級 better
→ ③の very much は、I like dogs very much. の very much の使い方です。
ex.1 This PC is better than that one.
(このPCは、あのものより良い。)
→ this PC と that one の良さを比べて差がある場合の表現
◎ good という【形容詞】を用いて → better
ex.2 Ken can speak English better than Emi.
(ケンはエミより上手に英語を話せる。)
→ Ken と Emi の英語の話し方の「うまさ」を比べて差がある場合の表現
◎ well という【副詞】を用いて → better
ex.3 I like dogs better than cats.
(私は猫より犬の方が好きです。)
→ dogs と cats に対する「好き」の度合いを比べて差がある場合の表現
◎ very much という【副詞】を用いて → better
差が大きいこと、小さいこと、差を具体的に示す表現
「比較級」の基本を確認したら、
今度は、それを強調したりする表現もチェックしましょう。
①差が大きく、比較級を強調する言葉・・・much
・This house is larger than that one.(この家は、あの家より大きい)
→この英文を強調して、
「あの家よりずっと<はるかに>大きい」という場合は、
☞ This house is much larger than that one. となります。
※比較級を強める言葉は very でなく、much である。
②差が小さく、「~よりも少し・・・」という言葉・・・a little
・His bike is newer than mine.(彼の自転車は、私のものより新しい。)
→この文章を「差を小さくして」、
「私のものより少し新しい」という場合は、
☞ His bike is a little newer than mine. となります。
③差を具体的に示す場合・・・年齢の場合
・John is younger than Tom. (ジョンはトムより若い。)
→この文章に、
具体的に「2歳若い」という場合は、
☞ John is two years younger than Tom. となります。
※具体的な差( two years )を比較級の前に置くとよい。
→この表現は、もう1つの別な表現もできます。
☞ John is younger than Tom by two years.
※by をつけて具体的な差( two years ) を文末に加えるとよい。
比較級を用いた覚えておくべき表現
比較級を用いた表現としては、次の2つをチェックしたいところです。
①「どちらが好きですか。」という表現
「AとBではどちらが好きですか。」という表現の場合・・・
➡ Which do you like better, A or B?
それに対する答え方は、
➡ I like A better ( than B ). 「私はAの方が好きです。」
ex. Which do you like better, judo or kendo?
「柔道と剣道ではどちらが好きですか。」
ー I like judo better ( than kendo ).
「柔道の方が好きです。」
※Which の部分は、人が比較対象であれば、
Who を使うこともできます。
② who や which を主語として、比較級を用いるたずね方
・Who +動詞+比較級、 A or B ?
→「AとBでは、だれが~ですか。」
・Which +動詞+比較級、A or B ?
→「AとBでは、どちらが~ですか。」
ex.1 Who is taller, Ken or Tom?
ー Tom is.
(ケンとトムでは、だれがより背が高いですか。)
(トムです。)
ex.2 Who runs faster, Emi or May?
ー May does.
(エミとメイでは、だれがより速く走りますか。)
(メイです。)
ex.3 Which computer is better, this or that?
ー This is.
(こちらとあちらでは、どのコンピュータがよりよいですか。)
(こちらです。)
今回はここまで。
「比較」については、他に3つの記事があります。
下記にリストアップしますので、どうぞクリックして
ご覧ください。
基礎編
as….as の表現
最上級
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