副詞⑩〜 多機能な so

副詞の最後10回目は、so を扱います。
so はいろんなものとの組み合わせができる大変便利な副詞です。
それをできるだけ詳しく解説していきます。

①強調の so

▶︎very のように、so も副詞や形容詞を強調することができます。

ex.1  That cat is so cute.
(あの猫はとても可愛い。)
👉形容詞の cute を so が強調しています。

ex.2 She talks so much.
(彼女はとてもよくしゃべる。)
👉副詞の much を so が強調しています。
※much は肯定文では very much, so much, too much のような形で使われます。

そうすると so と very の違いは何か?となりますね。

so と very の違い

▶︎上記の ex.1 を使って、so と very の違いを説明します。

ex.1  That cat is so cute.

ex.1′ That cat is very cute.

👉 so には強調する単語(副詞)でもありますが、「前の内容を受けてーそこで、それで」
などの接続詞の役割も果たします。そのため、so を使った場合は、
「それで〜」という余韻がニュアンスの中にあります。
※そのため、
ex.1 (so cute) では「とても可愛いので→それで[例えば] 抱きしめたい」などの余韻があり、
ex.1′ (very cute) では「とても可愛い」という事実だけで、その先の余韻はありません。

so には very にはない「前の内容を受けてーそれで〜」という余韻を含む。

※この「前の内容を受けてーそれで〜」の余韻が、
so 〜 that の構文を成立させることになります。

so 〜 that の構文

▶︎so の「この余韻」を that でつなげて「文」で表現すると
so 〜 that の構文ができあがあります。

ex. 3 I was so tired that I couldn’t study.
(私はとても疲れたので勉強することができなかった。)
👉とても疲れた ( so tired )その余韻が、「結果」として、
I couldn’t study. となったことを that でつなげて表現しています。

ex.4  Emi speaks so fast that we can’t understand her.
(エミはとても速く話すので私たちは彼女の言っていることを理解できない。)
👉エミがとても速く( so fast ) 話すその余韻が、「結果」として
we can’t understand her. となることを that でつなげて表現しています。

このように、
so 〜 that の構文は、so のニュアンスが作り上げたものなのです。

so の否定・疑問文の意味

▶︎また強調の so は、否定文や疑問文で使われると
「それほど、そんなに」というニュアンスになります。

ex.3 Don’t walk so fast.
(そんなに早く歩かないで。)
👉話題になっている人の「歩き方の速さ」があって、それを受けて so を用いているので、
「そんなに〜しないで。」という意味になるのです。

ex.4 Was it so cold yesterday?
(昨日はそんなに寒かったのですか。)
👉「昨日の寒さ」が話題になっていて、それを受けて so を用いいるので、
「そんなに〜のですか。」という意味になるのです。

この so の「余韻」は、文に対しても発揮されます。

②前の内容を受ける so

▶︎soの「前の内容を受けて」というニュアンスが、
そのまま、前の部分で述べられたことを受けて、その内容を指す働きをします。

ex.1 Do you think that he is a teacher? – I think so.
(あなたは彼が教師だと思いますか。)ー(そう思います。)
👉前の文の that he is a teacher を so が受けています。
I think so = that he is a teacher.

▶︎このような think と同様の使い方をする動詞として他に、
believe, expect, imagine, hope, say, tell, guess, hear などがあります。
▶︎「そう思わない」と否定で受ける場合は、so をつけないで、
I think not. のような形で答えます。

ex.2 My mother told me to study harder, and I did so.
(私の母は私にもっと勉強するように言ったので、私はそうした。)
👉前の文の study harder を so が受けています。
I did so = study harder ▶︎ I studied harder.

ex.3 I love Southern All Stars. ー So do I.
(私はサザンオールスターズが大好きです。)ー(私もです。)
👉 前の文の love Southern All Stars を so が受けて、
So+[助]動詞+主語 の形で、「主語もそうです。」と答えています。

ex.4  Emi is a very kind girl. ー So she is.
👉前の文の a very kind girl を so が受けて、
So+主語+[助]動詞 の形で、「確かにそうです。」と答えています。

So do I. と So she is. の違い!

▶︎似たようなこの2つの形。この違いを説明します。
So do I. は、
別な表現をすると、So +[助]動詞+主語. となります。
(主語を「強く」発音します。)
一方、So she is. は
So +主語+[助]動詞. となります。
([助]動詞を「強く」発音します。)

So +[助]動詞+主語.(主語を「強く」)

・この形は「読み方」からも分かるように、
「主語もまたそうである。」という意味になります。
※前の部分で述べられたことが、その「主語」にも当てはまる場合使う表現です。

So +主語+[助]動詞.([助]動詞を「強く」)

・これも「読み方」からも推測できるように、
「本当にそうであう。」という意味になります。
※前の部分で述べられたその「内容」を認める場合に使う表現です。

今回は、ここまで。

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