今回は、
未来完了の4回目「経験」を確認です。
最初に、
「3種類」の用法ー3種類の影響をチェックしてください。
未来完了が「未来」に及ぼす3種類の影響
ここでは、大体の違いを示したいと思います。
①「完了・結果」と呼ばれる「影響」の与え方
・・・この種類は、その名前からも予測できるように、
「ある行為・活動」が、
「現在または過去」から始まっておそらく「未来」に終わるだろう(完了)、
そしてその結果「未来」の状況(結果)を示すという影響の及ぼし方です。
(「完了」と「結果」は密接な関係があるので、1つにまとめて表記されることが多いです。)
②「継続」と呼ばれる「影響」の与え方
・・・この種類は、
「ある行為・活動」が
「現在または過去」から始まって、「未来」に至るまでそれが「継続」されるだろうことを表現します。
③「経験」と呼ばれる「影響」の与え方
・・・この種類は、
「ある行為・活動」が
「現在または過去」から始まって、おそらく「未来」のある時点には「どのくらい経験」するだろう、ということを表現するものです。
さて、今回はそのうちの③「経験」を取り上げます。
未来完了「経験」とは・・・
・自分の「経験」を言う、ということが、どんなことであるかを確認すると
それが「現在完了」「未来完了」の特徴と合致することがわかります。
「経験」とは、
「過去から現在」までの自分の生活の中で、自分が持っている「経験:体験数」を述べることです。
👉「過去」と「現在」をつなげる「現在完了」の性格と同じです。
すなわち、
→ have / has +過去分詞=「過去分詞」の状態を「どのくらいの回数」持っているのか、を
意味することになるのです。
👉これが「未来完了」になると、「現在または過去」と「未来」をつなげています。
すなわち、
→ will + have +過去分詞=「過去分詞」の状態を「どのくらいの回数」持つことになるのだろうか、を意味することになるのです。
もう1つのポイントは、やはり
➡あくまでも「未来」に視点がある、「未来」から「俯瞰している」ということです。
それでは、具体的な例文を取りあげましょう。
ex.1 I will have visited Spain once before I am twenty years old.
「20才になる前に私は一度スペインを訪れるだろう。」
👉「過去:生まれたとき」から今までは「スペインを訪れていない」が、「未来:20才になる前」までの中で、(何らかの理由で)一度訪問するだろうという「経験」を表現しています。
ex.2 My uncle will never have told a lie till he dies.
「私の叔父は死ぬまで決して嘘を言うことがないだろう。」
👉「過去:生まれて」から、「未来:死ぬとき」まで、叔父は一度も嘘をつかないだろう、「経験」の強い否定を表現しています。
・tell a lie:嘘をつく
・tell の変化:tell – told – told
・never の位置に注意:思わず、have の後ろに置きそうになりますが、「未来完了」の場合は、will の強い否定、と考えて will never となります。
ex.3 Tom will have read the novel three times if he reads it one more time.
「トムがもう一度そのその小説を読めば3回目になるだろう。」
👉「過去から現在」までに2回その小説を読んでいるが、「未来:もう一度読めば」その「経験」が3回目になるだろう、ということを表現しています。
・read の変化:read – read – read
未来完了「経験」でよく使われる単語
・現在完了同様未来完了でも、そのぞれの種類(用法)で、
共に使われる単語がポイントになることが多いので、それも確認しましょう。
【文末で使われる単語】
・回数を表現する語句
→1回:once、2回:twice、3回:three times、何回も:many times など
【接続詞として】
・if:もし〜するならば
・before:〜する前に
・till:〜するまでに
【助動詞 will の後に】
・never:否定文で「一度も / 決して〜しない」
今回はここまで。
「未来完了」に関わる記事は、他に下記の5つもあります。
興味がありましたら、クリックしてご覧ください。
未来完了〜現在完了、過去完了との違い
未来完了①完了・結果
未来完了②継続
未来完了進行形とは・・・
その他の助動詞+完了形
完了形には全部で4つのカテゴリーがあります。
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👉基礎編
👉現在完了
👉過去完了
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