入試センター試験2020⑥第3問Aの1

センター試験の6回目、今回は第3問に入ります。

第3問の構成:配点33

第3問は、第2問より長い英文を扱います。ではパラグラフでは長めの会話文を題材としており、
は、それぞれのパラグラフとそぐわない英文を見つける問題
は、会話の流れを把握して、適切な英文を探す問題

となっています。

Aでは、問1から問3の3問があるのですが、一問ずつ扱って行きます。

A問1:パラグラフにそぐわない英文を見つける問題

次の問い(問1~3)のパラグラフ(段落)には、まとまりをよくするために取り除いた方がよい文が一つある。取り除く文として最も適当なものを、それぞれ下線部①~④のうちから一つずつ選べ。

問1【27】
ー In the early history of the NBA, the biggest professional basketball league in North America, the game were often low scoring and, as a result, not always exciting.    A prime example was a game between the Lakers and the Pistons in 1950.  The result of the game was a 19-18 win for the Pistons. These games frustrated fans of the day, and this became a major motivation to introduce a new rule to increase scoring: a 24-second limit for each shot.   The pressure of the time limit caused players to miss their shots more often.
 After much discussion, the rule was first used in an official game on October 30, 1954.    Ever since. individual teams have often scored over 100 points in a game. This simple change made the game more exciting and saved the league.

A問1の解答・・・5点

・Aには問1から3までの3問がありますが、配点は各5点で計15点満点です。

問1【27】-

第3問-A問1の解説

第3問は、すべてパラグラフの内容からはずれる英文を見つける問題です。この問題の考え方として、まず①パラグラフのトピックを捉える②選択肢の英文のおおよその内容を把握する、ところから始めましょう。時間があれば、「解答の英文」をはずして、「通して」パラグラフを読んで確認するとよいと思います。
ー英文の逐語訳ではなく、キーワードなどを意識しながら「パラグラフ」の大意を押さえるようにしましょう。

それでは解説に入ります。

問1【27】
In the early history of the NBA, the biggest professional basketball league in North America, the game were often low scoring and, as a result, not always exciting.    A prime example was a game between the Lakers and the Pistons in 1950.  The result of the game was a 19-18 win for the Pistons. These games frustrated fans of the day, and this became a major motivation to introduce a new rule to increase scoring: a 24-second limit for each shot.   The pressure of the time limit caused players to miss their shots more often.
 After much discussion, the rule was first used in an official game on October 30, 1954.    Ever since. individual teams have often scored over 100 points in a game. This simple change made the game more exciting and saved the league.

【トピックは?】

1つのパラグラフだけの問題文なので、たいてい一番最初の英文を読むとそのトピックが分かるようになっているはずです。
赤い下線の部分を読むと
NBA」や「 low scoring」「not always exciting 」がキーワードとなっているようです。

ここから、ここのトピックは、
NBAの初期の試合がロースコアであったことをいかに変えたか
のような感じになるように思われます。
※最後の英文で “This simple change made the game more exciting and saved the league.”
とあることからも、このようなトピックになると思われます。

【選択肢の英文の内容】

・それぞれの選択肢の英文の内容を確認しましょう。
A prime example was a game between the Lakers and the Pistons in 1950.
→ 「具体的な事例」を述べているようです。▶︎ a game between the Lakers and the Pistons in 1950

The pressure of the time limit caused players to miss their shots more often.
→  シュートが失敗する原因を述べているようです。▶︎ the pressure of the time limit

After much discussion, the rule was first used in an official game on October 30, 1954.
→ 新しいルールが採用された時期を述べています。▶︎ on October 30, 1954

Ever since. individual teams have often scored over 100 points in a game.
→ その時以来、点数が多く取れるようになったことを述べています。
▶︎ scored over 100 points in a game

※この4つの内容と「トピック」を比べてみましょう。

「トピック」・・・NBAの初期の試合がロースコアであったことをいかに変えたか
選択肢①「ロースコアの試合の事例」
選択肢②「シュートが失敗する原因」
選択肢③「新しいルールが採用された時」
選択肢④「多くの点数が取れるようになった」
こうやって並べると明らかに一つ異質なものがあります
トピックからすると選択肢①は、「当初の悪い事例」を示し、③では「新しいルール」が採用され、
その結果④「点数が多く入るようになって」▶︎NBAの試合がよりエキサイティングなものになり、NBAのリーグを救った、という展開になっています。選択肢②は一見、「ロースコア」の原因なの
か?とも
思えますが、その後に続く選択肢③④ともそぐわないし、トピックとも相いれないので、
正解は②となります

【パラグラフと選択肢の逐語訳】

※1文ずつ逐語訳しています。
a・北アメリカの最も大きなプロバスケットのリーグである、NBA の初期における試合は
しょっちゅうロースコアで、結果としていつもエキサイティングなものとは限りませんでした。
①最も典型的な例は、1950年のレイカースとピストンズの試合でした。
b・その試合結果は、19対18でピストンズの勝利でした。
c .このような試合は、当時のファンを欲求不満にして、このことがスコアを増やす新しいルール:
「24秒までにシュートする」を導入する主な動機づけとなりました。
②時間制限のプレッシャーにより、選手たちはもっと多くシュートミスをするようになりました。
③多くの議論の後に、そのルールは1954年の10月30日の公式試合で初めて採用されました。
④それ以来、それぞれのチームでよく1試合で100点以上取れるようになっています。
d・このシンプルな変化がゲームをよりエキサイティングなものにし、そして NBA を救ったのです。

【チェックしたい語句】
a では
▶︎ as a result:結果として
c では
▶︎ of the day:当時の
②では
▶︎ cause A to 動詞の原形〜:A に〜させる
④では
▶︎ ever since:それ以来
d では
▶︎ make A(名詞)B(形容詞):A を B の状態にさせる

 

今回はここまで。

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