2018青森県公立高校入試分析(英語)④

青森県公立高校入試分析(英語)の4回目です。

今回は、第4問を扱いますが、
第4問では、「短い英文の内容読解と英作文の問題」です。

それでは第4問を見ていきます。
第4問の配点は、
(1)が各2点✖3=計6点
(2)は各3点✖3=計9点
(3)は各3点✖2=計6点、なので合計21点となっています。

第4問・・・短い英文の内容読解と英作文

次の英文は、ユキ(Yuki)が、英語の授業で行ったスピーチです。これを読んで、あとの(1)~(3)に答えなさい。※印の語句には、スピーチのあとに(注)があります。
(21点)

ーI like books. I started to read books when I was four years old. There were so many books in my house. When I was a little child, my parents read many books to me. That made me a girl who loves books.
ーDo you like books? ∗According to one ∗survey, 70% of the Japanese junior high school students answered, “I like books” or “I ∗prefer to read books.” Then, how many hours do they read books in a day? In the same survey, 35.4% of them don’t read any books from Monday to Friday. I am sorry to know that. If we read books, we can get ∗knowledge and ∗wisdom. We can learn words and expressions from the books. And we can get good ∗imagination through the books. These things we get from books will help to ∗communicate with other people and give us many ideas to make new things.
ーSome people may say, “We don’t have books to read and we don’t know what to read.” But we have school libraries and ∗public libraries. They have many kinds of books and I have spent much time there. We can find books we want to read. In the same survey, 57.8% of the students ∗almost never go there. I hope more students go to libraries and read many books.

(注)
according to ~  ~によれば / survey  調査 / prefer ~  どちらか言えば~が好きである
knowledge  知識 /  wisdom  知恵 /  imagination  想像力
communicate with ~  ~と意思を伝え合う / public  公共の
almost never ~ ほとんど~しない

 

(1)スピーチ内容の確認

次の文章、ユキのスピーチに関する同級生のメモです。スピーチの内容と合うように、(ア)~(ウ)に入る最も適切な日本語をそれぞれ書きなさい。

【メモ】

・日本の中学生の 35.4% が月曜日から、( ア )まで全く本を読んでいない。
・本を読んで身につけたことは、他の人々と意思を伝え合うことを助け、私たちに
( イ )多くの考えを与えてくれるだろう。
・図書館には、多くの種類の本があり、私たちは( ウ )を見つけることができる。

( ア )に入る日本語

・ポイントは、”35.4%” という数字。これをまず探し、該当する部分を見つけます。
→2段落目の真ん中あたりに、該当する箇所があります。

In the same survey, 35.4% of them don’t read any books from Monday to Friday.

・日本の中学生の 35.4% が月曜日から、( ア )まで全く本を読んでいない。

※from A to B :AからBまで・・・from Monday to Friday「月曜日から金曜日まで」

・問題の日本語と並べると上記のようになるので、

☞これからすると、正解は、

( ア ) 金曜日 となります。

( イ )に入る日本語

・「意思を伝え合う」という表現が(注)の部分に出ているので、この部分をまず探します。
→2段落目の最後にあります。これを問題文とならべると次のようになります。

These things we get from books will help to ∗communicate with other people and give us many ideas to make new things.

・本を読んで身につけたことは、他の人々と意思を伝え合うことを助け、私たちに
( イ )多くの考えを与えてくれるだろう。

※赤い字の to make new things が( イ ) の部分にあたります。目的を表す不定詞の「副詞的用法」です。

☞ここから、正解は、

( イ ) 新しいものを作るために となります。

( ウ ) に入る日本語

・「たくさんの本があって、~を見つけることができる」のような部分は、3段落目の真ん中あたりにあります。

They have many kinds of books and I have spent much time there. We can find books we want to read.

・図書館には、多くの種類の本があり、私たちは( ウ )を見つけることができる。

※太字の They は、前の文章の「学校や公共の図書館」を意味します。( ウ ) の部分は、英語で言うと赤字の “books we want to read” で、後置修飾( we want to read する books ) という表現です。

☞これから、正解は、

( ウ ) 私たちが読みたい本、となります。

(2)スピーチ内容に関する英問英答

ユキのスピーチの内容と合うように、次の1~3の質問に対する答えをそれぞれ一つの英文で書きなさい

1  Was Yuki three years old when she started to read books?
2  Who read many books to Yuki when she was a little child?
3  What does Yuki hope?

1 に対する答え

1 は「ユキが本を読み始めた時は3歳でしたか。」という意味です。
→英文で、「ユキが本を読み始めた」ことについて書かれている部分を探します。1段落目の最初にあります。

I started to read books when I was four years old.

・本文では、赤字のように「4歳」に読み始めたと書かれていたので、No で答えます。
→ Was Yuki three years old ( when she started to read books )?
※(    ) 内の部分は気にしないで、 “Was Yuki ~ ” の部分に注目して答えます。

☞ここから、正解は、

1  No, she wasn’t ( was not ) . となります。

2に対する答え

2 Who read many books to Yuki when she was a little child? は、「ユキが小さかった時、だれがユキにたくさんの本を読んであげたのですか。」という質問です。
※ Who read ~の部分は「Who =主語」「read =動詞:read の過去形」となっています。
また、when ~ の部分は「時」についての説明です。
→英文で、「ユキに読み聞かせをさせた」部分を見つけます。1段落目の真ん中あたりにあります。

When I was a little child, my parents read many books to me.

・本文を読むと、赤字のように「ユキの両親」が読み聞かせしたようです。
答える時は、そのまま “my parents” ではなく、Yuki’s parents または her parents と代えて答えます。( “my parents” と書くと「あなた自身の」両親になってしまうからです。)

☞ここから、正解は、

2  Her parents did. となります。
※質問が、Who read ~?と、Who が主語の問いなので、答えの中心部分も「主語」にやってきます。read が過去形なので( もし現在の文なら、Who reads ~? となります。reads の -s(3単現の -s ) がついてないから、過去形だとわかります)、代動詞 did を用いての答えとなります。

3 に対する答え

3 What does Yuki hope? は「ユキは何を望んでいますか。」という質問です。
→英文で、「ユキが望んでること」が書かれている部分を探します。3段落目の最後にあります。

I hope more students go to libraries and read many books.

・本文を読むと、赤字の部分が「ユキが望んでいること」を示しているようです。
そこで、この英文を使い、I を she に代え、すると3単現が起きるので、hope を hopes に
代えて答えればOKです。

☞これから、正解は、

3 She hopes more students to to libraries and read many books. となります。

(3)英作文

次の文章は、ユキのスピーチを聞いたあとで、同級生が彼女に書いた感想です。下線部 1, 2 をそれぞれ一つの英文で書きなさい。

ーThank you for your good speech. I went to the school library last month. 1 私は外国を旅するための本を見つけ、それを2時間読み続けました。 Now I often go there and read a lot of books.  2 あなたが今までに読んだ最もすばらしい本は何ですか。 I want to read it, too.

1 に対する解答例

1の日本語をよく見ましょう。
まずは、「主語」が何か、そして、それに対する「動詞」は何かを意識し、英語の語順も
考えることです。なお、「時」は過去で統一するといいですね。
1の日本語であれば、
①「私は / 見つけた / 本を / 外国を旅するための」そして
②「(私は)/ 続けた / それを読むことを / 2時間」
ーというように「英文のための解釈」ができます。これを活用して、

① I / found / a book / for traveling abroad ,
② and ( I ) kept / reading it / for two hours. となります。

細かく解説すると、
①であれば、
「主語」:私は = I
「動詞」:見つけた=found ※find(見つける)の過去形 find – found – found
「目的語」:本を=a book ※ここでは、文脈から「1冊の」であることがわかるので a book
ー「本」に対する説明:外国を旅するための:for traveling abroad
※~するため:for、外国を旅する:travel abroad → for +trabeling aborad
となります。

②であれば、and でつなげて
「主語」:私は=I ※①と同じなので省略
「動詞」:続けた=kept ※keep(続ける)の過去形 keep – kept – kept
「目的語」:それを読むことを=reading it ※「読むこと」=reading、動名詞です
→ keep ~ ing で「~し続ける」という意味です
「時」:2時間=for two hours ※for +時間で「~時間」という意味です
となります。

☞ここから、正解は、

1  I found a book for traveling abroad, and kept reading it for two hours. となります。
※下線の部分について:a book to travel abroad だとイメージ的に「本が海外旅行する」ようなニュアンスを与えるかもしれないので、避けた方がいい表現だと思います。

2 に対する解答例

2の日本語をよく見てみましょう。
「主語」は、「本」で、
基本の文型は、「最もすばらしい本は何ですか」です。
この「最もすばらし本」に「あなたが今までに読んだ」という説明が加えらています。

→ この文の骨格は「本は何ですか」・・・What is the book?
→「本」は、最上級を使って「最もすばらしい本」に代えます。
・・・What is the most wonderful book?
※すばらしい wonderful の最上級= the most wonderful
→  the most wonderful book に関係代名詞を用いて説明を加えます
・・・What is the most wonderful book that you have ever read?
※「あなたが今までに読んだ」=現在完了の経験 ever を用いて表現します。

☞ここから、正解は、

2  What is the most wonderful book that you have ever read? となります。
※先行詞が最上級の場合は、関係代名詞 that を使うことが多いです。

今回はここまで。

2018青森県公立高校入試分析(英語)は①から⑤まであります。
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