英語の学び方については、
いろいろな本も出ていますし、
ネット上での情報もあふれています。
どうして、英語を学ぶのか?
政府が推し進める英語教育
政府が推し進めている現在の英語教育は、
基本的に「グローバル化への対応=英語力の増強」
そして、それが直接的に経済的効果を及ぼすだろう
という、短絡的な発想から出ています。
しかし現実には、
世界の約9割の人々は英語を母語としていません。
世界には6,000を超す言語と民族が存在していて、
彼らと平和的に共生していくには、
多様な言語や文化への理解と寛容さが不可欠です。
そこで、
中学校、高校での正式な教科名は「英語」ではなく、
「外国語」となっているのです。
ネィティブスピーカーの人口は?
でも、その一方
英語のネイティブスピーカーは、世界70億人中、たったの
3.9億人しかいないそうです。
それなのに、
なぜこのように世界で英語を使われるようになったのか?
それは、
イギリスの19世紀末までの植民地政策の中での英語教育等に
より英語話者の世界拡散から始まったのが原因のようです。
その後、
世界経済の中心地がイギリスからアメリカへ移りました。
その結果、英語を主たる言語とするアメリカ
(※アメリカには公用語がありません)との様々な国との
関係が、安全保障、経済発展、技術導入等の面で最重要
になってきたため、世界中で英語教育に情熱が注がれる
ようになったのです。
その結果、
英語を実用レベルで使っている「英語人口」は、
17.5億人と言われています。
2つの理由
ですから、
英語を学ぶ理由としては、
次の2点をしっかりと押さえる必要があると思います。
①世界の言語のひとつ
①英語は、あくまで世界の言語のひとつであること。
(→多文化理解、多文化共生についての理解)
②グローバル化社会性の中の高い必要性
②「英語人口」が世界の25%を占めている言語・英語を
学ぶことは、これからのグローバル化社会においては、
その必要性がさらに高まること。
日本の生徒が、
英語を学ぶ上で一番強く感じる拒否感の原因は、
「日本じゃ、英語話せなくても、生活できるじゃん」という
思いです。
そこには、多文化共生についての理解もないし、
英語への理解もありません。
外国語活動、英語教育を推進していくのであれば、
「形」だけの時間数確保、指導法の強制だけでなく、
子どもたちへの「英語への必要感」を高める意欲付けが
一番大切だと思います。
そしてそれが、
「英語を学ぶ理由」となるのです。
今回はここまで。
「英語の学び方」は
「①」から「④」まであります。
お時間のある方は、どうぞ「②」もお読みください。
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