最後のポイント
③言語を学習することの意義 についてです。
英語の授業で、一番大切な部分で、
特に中学校1年生の入門期に、
さまざまな面から、
指導して欲しい部分です。
ポイント③は内発的動機付け
ポイント①(学校を「公」の場に)と
ポイント②(教育の商品化の否定)は、
外発的動機付けの土台作り、
そして今回の③は、ダイレクトに内発的動機付けに
繋がります。
中1の授業開きでは、もちろん
「どうして英語を学ぶのか」
「どうして他の言語を学ぶのか」について触れますが、
往々にしてそれで終わってしまいがちです。
↓
そのため、
生徒たちも言語を学習していく中で
・単語が覚えられない
・発音がうまくできない
・何を言っているかわからない
・文法が難しい、という
実は些細なことに翻弄されて、
言語学習に嫌悪感を覚えていくのです。
教養性と実用性
「他言語」を学ぶ際に気づいて欲しいのは
①教養性
②実用性
なのですが、
今現在は、どの教科も
②の実用性ばかり追求しているので、
「商品化」になりやすいのです。
ー「これを、やるとこういう得をするものが
あるから学ぶのだ」ばかりではいけません。
人間として、
日本人として
文化を過去、現在、未来へとつなげて
アイデンティティを確立すること(教養性)の方が、
日本の文化を失わないために、
実用性よりはるかに重要です。
ですから、即効性を求めた
・点数を取れないと行きたい学校に行けない
・英語を使えれば就職に有利
・英検やTOEICで高得点を取りたい
~のようなものばかりではなく、
(もちろんそういう部分も必要性はあるので
全否定はしません)
↓
・相手の文化を知り、日本の文化を再認識
・コミュニケーションの大切さ
(もちろん nonverbal なものも含めます)
・多文化共生の重要性
~のようなことを、
教科書の題材やニュースの内容を深めながら、
生徒たちに考させて欲しいと思います。
最近では、難民問題やテロの問題等も
うまく扱って欲しいものだと思います。
「言語を学習することを意義」を伝えるために
実用性、教養性の両面を、
題材等を通して、
バランスよく、継続的に
英語の学習をすることが、
「言語を学習することの意義」を
伝えることになるのです。
これで、このテーマは終わりです。
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