冠詞と名詞の5回目。
今回は、
「数えられない名詞ー不可算名詞」の使い方に
ついて確認して行きましょう。
不可算名詞の数え方
・不可算名詞は、
「数えられない」ので、「不可算」名詞と言います。
ー「数えられない」名詞の特徴は、
◎「具体的で決まった形」がないことで
「カテゴリー」や「連続体」を意味するものです。
この「不可算名詞」も、
「具体的で決まった形」が見えるように「ある枠」に入れると
数えられるようになります。
よく使われる表現を見てみましょう。
よく使われる表現
① a glass (two glasses) of water / milk
👉冷たい飲み物に対して使われる表現
「コップ1杯(2杯)の水、牛乳」
② a cup (two cups) of coffee / tea / soup
👉温かい飲み物に対して使われる表現
「カップ1杯(2杯)のコーヒー、お茶、スープ」
③ a sheet (two sheets) of paper
👉紙に類するものに対して使われる表現
「1枚(2枚)の紙」
④ a piece (two pieces) of cake / cheese
👉全体(まとまり)から切り出されたものに対して使われる表現
「1切れ(2切れ)のケーキ、チーズ」
・赤い線の部分が、「ある枠」で
・黄色いマーカーの単語が「不可算名詞」です。
◎中学校では、
上記の①から④までの表現をしっかりと使えるように
なれば、ほとんど大丈夫です。
でも、この「ある枠」は、
とても応用が利くので、「見た目」でいろんな表現ができます。
⑤ a box of chocolate
👉チョコレートが「箱」の中に入っているんですね
「チョコレート1箱」
⑥ a bottle of juice
👉ジュースがボトルに入っていますね
「ボトル1本のジュース」
このように、
「不可算名詞」でも
「ある枠( 〜 of)」+「不可算名詞」 |
の形で、数えることができるようになります。
不可算名詞にも a / an がつくことがある
・上級編となりますが、
不可算名詞でも a/an がつくことがあります。
▶︎中学校でおそらくよく出てくるのは、
「食事」と「スポーツ」に関する不可算名詞の扱いです。
【食事編】
・基本的に breakfast, lunch, dinner は数えられない名詞で、a / an や the をつけないのですが、例外が2つあります。
①食事を示す語の前に、形容詞があるときは a/ an とつけます。 |
ex.1 We had a wonderful lunch in this restaurant.
ー私たちは、このレストランで素晴らしい昼食を食べました。
👉 wonderful という形容詞が付いているので、a がつきます。
ex.2 I had a heavy breakfast at 6 a.m.
ー私は朝の6時に重い(量の多い)朝食をとった。
👉 heavy という形容詞が付いているので、a がつきます。
②食事を示す語の後に、修飾する節があるときは the をつけます。 |
ex.3 The breakfast she cooked this morning was good.
ー彼女が今朝作った朝食は良かった。
👉 she cooked this morning という節があるので、the がつきます。
ex.4 We didn’t like the dinner we were served yesterday.
ー私たちは昨日出された夕食が好きではありませんでした。
👉 we were served yesterday という節があるので、the がつきます。
【スポーツ編】
・baseball を含むスポーツも、場合によってはa / an, the がつく場合もありますが、
それは、かなり特別な意味を持つようです。
例えば、コミックの「黒子のバスケ」の英語タイトルは
”The baseketball which Kuroko plays” となっていて
これは「黒子くんがプレイする特別なバスケ」というニュアンスを含むので
the が付いているようです。
また、スポーツ名の単語には「形容詞(〜の)」という意味もあるので、
その場合は、普通に a / an などもつきます。
a baseball game(野球の試合)
my baseball team (私の野球チーム)
a tennis player (一人のテニス選手)
このように、
不可算名詞でも、形容詞など、説明を加えることにより、 「具体的で決まった形(可算名詞のポイント)」が見えてくると a/an, the をつけることも可能となるのです。 |
※可算名詞、不可算名詞については、
まだまだ深い部分があるのですが、中学校の段階であれば
ここまでの内容を理解できれば十分だと思います。
これで、一旦「冠詞と名詞」については終了します。
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