謎を解く!~① do とは?

新しいカテゴリー「謎を解く!」です。
今回は、 ” do ” について扱います。

高校生に人気の文法書などを調べてみても、
” do ” をまとめて説明されているものはほぼないようです。

もちろん、辞書を調べれば、
-” do ”  の意味は出てくるのですが、もう少し分かりやすく説明できないかと
考え、自分なりにまとめてみました。

どうぞ参考にしてみてください。

do には3つの顔があるのです

do と言っても、いろんな場面で出てくるので、
どれもこれも一緒に考えてしまっている人がいるのではないでしょうか。

次の3つの英文を見てください。

① You don’t like cakes.

② I must do my homework now.

③ Who needs help?  I do.

違いがわかりますか?  実は・・・

この3つの ” do ” はどれも違う働きをしています。
①の” do ” は、否定文・疑問文をつくる do ですが、正確に言うと助動詞です。

②の” do ” は「~する」という意味の一般動詞です。

③の ” do ” は、その前の「たずねる文」の動詞 help の代わりをしている代動詞です。

つまり、
” do ” には3つの顔ー3つの違う役割があるのです。
今回はそれを1つずつ見ていきましょう。

① 助動詞としての do, does, did

・タイトルには「do とは?」と書かれていますが、
正確に言うと、do, does, did のことなので、サブタイトルにはこれらの3つも掲げました。

・まず「助動詞」について確認します。
助動詞とは・・・
動詞に意味を付け加えて表現を豊かにするもの、もう少し難しく言うと
話し手が「頭の中で考えたこと」を動詞に加えることができるもの、となります。

どちらにして、動詞の意味を加えるので、
助動詞の定位置は「動詞の前」、そして助動詞が出てくると動詞は原形」となります。

【例えば】
She can play tennis well. であれば・・・
-話し手は、「彼女が上手にテニスができる」と考え、can という助動詞を使ってます。
canplay という動詞の原形の前に置かれています。

であれば、
助動詞 do, does, did はどうなのでしょう?

ex.1  We study English every day.

ex.2  Ken runs in the park for thirty minutes.

ex.3  Emi played basketball yesterday.

ex.1 ~ ex.3 のどれを見ても助動詞は見当たりません。
しかし、実は隠れているのです。

ex.1  We ( do ) study English every day.

ex.2  Ken ( does ) runs in the park for thirty minutes.

ex.3  Emi ( did ) played basketball yesterday.

であれば、

なぜ 助動詞 do, does, did は肯定文の時隠れるのでしょう?

・それはおそらく 助動詞 do, does, did の「意味」に関わってきます。
「一億人の英文法」には次のような部分があります。

疑問文・否定文で加えられる助動詞 do。ネイティブは、この do を機械的に付けているわけではありません。

(1) You speak English. → Do you speak English? (疑)
(2) I speak French. → I don’t speak French. (否)

実は、そこには「する」という意味が感じられています。「君は speak English するのかな?」「僕は speak French しないよ。」だから、 do をつけるんです。

引用元:「一億人の英文法」著者:大西 泰斗/ポール・マクベイ
東進ブックス Part 4 配置転換 Chapter 14 疑問文 Section 1 基本疑問文
B 助動詞なし p.514

ここから、推測すると、
助動詞 do, does, did には「(何らかの動きを)する」という意味があるようです。

普通、「何らかの動きをする」ことを表現するには「一般動詞」を用います。
(基本的には「一般動詞」は①体の動き②頭・心の動き③動きがない【状態を示す】の3種類の動きを表現します。)

そのため、助動詞 do, does, did「一般動詞」専属の助動詞になったのだと思われます。

ただし、
肯定文の時は、助動詞 do, does, did が「~する」という意味を添えるだけなので、
助動詞が隠れてしまい、語尾だけ「一般動詞」にその影響として現れたのです。
上記の ex.1 ~ 3 であれば、
ex.1 は do が隠れているので、語尾変化なし ( do ) study
ex.2 は does が隠れているので、語尾に does の -(e)s が現れます ( does ) runs
ex.3 は did  が隠れているので、規則動詞であれば did の -(e)d が現れ ( did ) played、
不規則動詞であれば、全く違う形に変化します
-となるのです。

否定文の時は、(「一億人の英文法」に記されていたように)
「一般動詞」だけでは、「~しないよ」とは表現できないので、他の助動詞と同じように、
今度は do, does, did が姿を現し、 don’t / doesn’t / didn’t +動詞の原形 となります。

疑問文の時も、否定文と同じように
「一般動詞」だけでは、「~しますか」とは表現できないので、他の助動詞と同じように、
do, does, did が姿を現し、 Do / Does / Did +主語+動詞の原形~? となります。

※ただし、この助動詞 do, does, did が他の助動詞 ( can, may , must など)との大きな違いは、do , does, did は「事実をのべる助動詞であり、can などは「話し手が頭の中で、考えたことを表現するための助動詞であるという点です。
・「事実を述べる助動詞do, does, did を文法的には → 第一助動詞
・「話し手が頭の中で考えたことを表現する助動詞」を  → 法助動詞
と区別して呼ぶこともあります。

このように、助動詞 do, does, did は「~する」という意味を帯びているので、強調した表現をする時にも姿を現します。

「動き」を強調する助動詞 do, does, did

先に例文を挙げます。

ex.4  Ido love you.   ( 普通の表現 → I love you. )
「私は本当にあなたを愛しています。)

ex.5    She does study math hard.  ( 普通の表現 → She studies math hard.)
「彼女は本当に数学を懸命に勉強する。」

ex.6  Tim did call Ken this morning.  ( 普通の表現 → Tom called Ken this morning. )
「ティムは確かに今朝ケンに電話をした。」

ex.4 ~6のように「一般動詞」の「動き」を強調するときは、
do / does / did +動詞の原形 の表現を用います。
これは、「隠れていた 助動詞 do / does / did 」が姿を現すことにより、
「動作」を強調することになるのです。そして、助動詞を姿を現すと、動詞は原形になっているところに気を付けましょう。

ex.7  Do come to see us.  ( 普通の表現 → Come to see us. )
是非とも私たちに会いに来てください。」
・ex.7 のように「命令文」でも do を使って強調することができます。
命令文の強調Do +動詞の原形~. 「本当に、是非とも~してください。」
※命令文は「相手に対して『今』言う」文章なので、does や did は使いません。

ex.8 Do be quiet.  ( 普通の表現 → Be quiet. )
「静かにしろよ!」
※例外的な表現ですが、be動詞の命令文でも強調する場合は do を使います。

以上が 助動詞としての do, does, did の働きでした。

②一般動詞としての do, does, did

・「一般動詞」については①でも確認しましたが、一応念のため。
一般動詞とは・・・
基本的には「動き」を表現する動詞で、①体の動き②頭・心の動き③動きがない【状態を示す】の3種類の動きを表現します。

助動詞 do, does, did は「何らかの動きをする」という意味を帯びていますが、
一般動詞の do, does, did の意味も基本的には「ある行為をする」という意味です。

一般動詞 do, does, did は不規則動詞で、
do / does – did – done と変化します。
※過去分詞( done ) は完了形で用いられる形でここの説明では別な種類の話になるので、
今回は扱いません。

例文を挙げます。

ex.1  I do my best for the test.
「私はテストのためにベストを尽くす。」

ex.2  She does anything for you.
「彼女はあなたのために何でもする。」

ex.3  Emi did the dishes then.
「エミはその時皿を洗っていた。」

ex.1 ~3は、一般動詞の do, does, did が使われていますが、
もちろん助動詞 do, does, did が隠れています。

ex.1  I ( do ) do my best for the test.

ex.2  She ( does ) does anything for you.

ex.3  Emi ( did ) did the dishes then.

助動詞と一般動詞が「同じ形」なので紛らわしいですが、
基本原則は上記①「助動詞としての do, does, did」と変わらないの安心してください。

例えば ex.2 の疑問文であれば、
Does she do anything for you ? となり
ex.3 の否定文であれば、
Emi didn’t do the dishes then. となります。

 一般動詞 do の熟語として

・do を使った熟語としては、
中学校レベルであれば、
[1] do one’s best:最善を尽くす、ベストを尽くす
[2] do one’s homework:宿題をする
[3] do well:(成績などが)よい
-の3つぐらいでいいかな、と思います。

その他、ネットで調べると
do the garden:庭の手入れをする
do the dishes:皿洗いをする
do one’s room:部屋を掃除する
do exercises:練習する、体操をする
などの表現もあります。必要に応じて覚えておきましょう。

一般動詞 do を用いた表現

【to 不定詞を用いた表現】
・something to do :何かすること
・a lot of homework / things to do:しなくてはいけないたくさんの宿題 / 事
・what to do:何をするべきか

【よく使われる表現】
・How do you do?:はじめまして。<初対面の形式ばったあいさつ>
・What do you do?:(職業を聞いて)何をしていますか。
・What can I do for you?:(店員さんが)何を差し上げましょうか。

などのような一般動詞 do を用いた表現
確認しておいた方がいいと思います

 

さて、いよいよ最後の3つ目の顔です。

③代動詞としての do, does, did

まず最初は、「代動詞」について。
代動詞とは・・・
その直前に使われている動詞の代わりに使う動詞のことです。
※「直前に使われている動詞」なので、わざわざ繰り返して使わなくても何の動詞かわかるので、代わりに do, does, did を使うのです。英語は基本的に「繰り返し」をいやがる言語なので。

代動詞が使われている場面を確認しましょう。

Yes / No 疑問文での「答え」の do, does, did

例文を挙げます。

ex.1  Do you like cats?   Yes, I do. / No, I don’t.

ex.2  Does she take a walk in the park?  Yes, she does. / No, she doesn’t.

ex.3  Did they eat sushi yesterday?  Yes, they did. / No, they didn’t.

さて、ex.1 ~3 の例文の中の「青い字」と「赤い字」の違いがわかりますか?
この質問に答えらえた人は、もう「do の謎」が解けた人です。

解答は
青い字」は「助動詞の do, does, did 」で
赤い字」は「代動詞の do, does, did」なのです。

【解説】
・疑問文の文頭にある Do, Does, Did は①で説明したように、「助動詞」です。
・Yes の答えの時の do, does, did  は、順番に like cats, takes a walk in the park, ate sushi yesterday のことを意味しているので、「代動詞」です。
・No の答えの時の don’t, doesn’t, didn’t の後には 動詞の原形からはじまる, like cats, take a walk in the park,  eat sushi  yesterday が省略されているだけで、don’t , doesn’t, didn’t は「助動詞」です。

Who や What が主語のWH疑問文に対する「答え」の do, does, did

例文を先に挙げます。

ex.4  Who goes first?    Ken does.
「だれが最初にする(行く)?」

ex.5  What made you happy?  This book did.
「何かあなたを楽しくさせたのですか。」

ex.6  How many people stayed at this house then?  Five (people) did.
「何人の人がその時この家にいましたか。」

ex.4 では Ken does. の does は “goes first” を意味している「代動詞」です。
ex.5 では This book did. の did は ”made me happy ” を意味している「代動詞」です。
ex.6 では Five did. の did は、”stayed at this house then” 意味している「代動詞」です
※who や what ばかりでなく how many +複数形 なども主語になる場合はあるので、しっかり注意して問題文を読み取りましょう。

so, neither, nor などで始まる応答文の中の do, does, did

先に例文をあげます。

ex.7  I love cookies.  So do I.
「私はクッキーが大好きです。-僕もです。」

ex.8  He does not drink.  Neither (Nor) does his wife.
「彼はお酒を飲みません。ー彼の妻もです。」

ex.9  Emi didn’t go to the party.  Neither (Nor) did I.
「エミはパーティに行かなかった。-私もです。」

【 So do /does / did +主語.】
先行する英文が、「肯定文で一般動詞」を使っていて、その後に
『主語』もそうだよ」という時の表現です。
※主語や「時」により、do / does / did に代わります。
ex.7 では、So do I. の do は “love cookies” のことを意味している「代動詞」です。

【 Neither (Nor) do / does / did +主語.】
先行する英文が、「否定文で一般動詞」を使っていて、その後に
『主語』もそうしないよ」という時の表現です。
※主語や「時」により、do / does / did に代わります。
ex.8  では Neither (Nor) does his wife. の does は “drinks” のことを意味している「代動詞」です。
ex.9  では Neither (Nor) did I. の did は ”went to the party” のことを意味している「代動詞」です。

付加疑問文での do, does, did

例文です。

ex.10  You like music, don’t you?
「あなたは音楽が好きなんですね。」

ex.11  Ken doesn’t eat octopus, does he?
「ケンはタコを食べないのですね。」

ex.12  May made some mistakes, didn’t she?
「メイは間違いをいくつかしましたね。」

付加疑問文」とは、
「~ですね」と相手に同意を求めたり確認したりする時に、平叙文(肯定文と否定文のことです)の後に「短縮の疑問形」を加えた疑問文のことです。

基本的に、
前の英文が肯定文であれば、→「否定の短縮形」+主語の代名詞(主格)?
前の英文が否定文であれは、→「notをとる」+主語の代名詞(主格)?
という形になります。

この時に使われる do, does, did も「代動詞」と呼ばれています。

 

おまけ・・・do になんと名詞もあるんです!

・辞書で調べれば、 do には「名詞」もあることが分かります。

do【名詞】通例 dos または do’s の形で「なすべきこと、守るべきこと」
⇔<反対語> don’t【名詞】通例 don’ts の形で「してはいけないこと、禁止事項

また熟語として
do’s ( dos ) and don’ts:すべきこととしてはいけないこと、規則、ルール
もありますので、覚えておきましょう。

長かったですが、今回はこれで「 do の謎を解く!」を終了します。
後日、新たな情報などがありましたら、加筆・訂正をしていく予定です。

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