to 不定詞の形容詞的用法についても2回目です。
基本的な説明は前回しましたので、
今回は、少し細かい部分についてお話します。
①形容詞的用法で、前置詞が出てくる場合
前回の例文では、
・time to play basketball
・a lot of homework to do
・something to drink
のように、to 不定詞の後に「前置詞」が出てこないものばかりでした。
ところが、場合によっては、on, in, with, などの前置詞が必要な場合もあります。
a) We want a house to live in.
(私たちは住む家が欲しい。→ to live in a house)
b) Do you have something to write with?
(あなたは何か書くものを持っていますか。→ to write with something)
c) Are there any chairs to sit on?
(座る椅子がありますか?→ to sit on any chairs)
a) の場合には、”in” b) の場合は “with” c) では “on” という「前置詞」
がついています。
なぜこのような「前置詞」がついてくるのか?
・それは各例文の日本語訳の後の→の部分を見るとわかると思います。
<解答>
・説明を加えられている名詞が、「前置詞」の目的語となっているため。
これを説明すると、
a) であれば、 a house to live in をもともとの語順に戻すと
→ to live in a house となり、in という前置詞の目的語が a house と
なります。ここで、in がなくなると to live a house となり、
意味が通じなくなるのが分かると思います。
b) も同じ説明ができます。something to write with をもともとの語順に
すると → to write with something となり、with という前置詞の
目的語が something となります。to write something では、意味が別な
意味になります。(書くべき何か・・・「詩」や「エッセイ」などのことを
指すようになります。)
c)も同じです。any chairs to sit on をもともとの語順に戻すと
→ to sit on any chairs となり、on という前置詞の目的語が any chairs となります。 to sit any chairs では、意味が通じなくなります。
前置詞で意味が変わるので注意
この前置詞だけで、意味が全く変わってしまうものもありますので
要注意です。よく出てくるのは、write を使った例文です。
ex.1 something to write on
→ to write on something ですから、「紙」などの用紙のことを指します。
ex.2 something to write with
→ to write with something ですから、「筆記用具」のことを指します。
※おそらく日本語にすると
どちらも「書くもの」になってしまうと思いますが、
英語では、前置詞一つで示すものが変わるので気を付けましょう。
②説明を加えられる名詞が、to 不定詞の意味上の主語となる場合
先に例文を挙げましょう。
a) I need someone to help me with my homework.
(私は、宿題を手伝ってくれる誰かが必要です。)
b) Let’s look for someone to take after the old man.
(その老人の世話をする誰かを探しましょう。)
a) は英語を見るとすぐわかりますが、
意味的には、someone が主語で、 help me ~ の部分が動詞です。
someone → help me with my homework
b) も同じでで、
意味的には、someone が主語で、take after ~ の部分が動詞です。
someone → take afte the old man
中学生のレベルでは、
ここまで文の構造を知らなくても大丈夫だと思いますが、
参考になればと思い、お話しました。
形容詞的用法はこれで終了。
次回は、その他の to 不定詞 を用いた大切な表現です。
to 不定詞にはその他には4つのカテゴリーがあります。
興味のある方は、下記をクリックしてご覧ください。
👉基本編
👉名詞的用法
👉副詞的用法
👉その他の表現
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