前回までで、
「未来完了」の基本的な3つの用法について説明しましたが、
今回は、
「未来完了形」と「進行形」の組みわせ表現、「未来完了進行形」を取り上げます。
「未来完了進行形」とは・・・
基本的な考え方は、「現在完了進行形」と同じで、
→「現在完了進行形」は、「現在完了形」の中で「動作が進行中」であることを強調した表現
→「未来完了進行形」は、「未来完了形」の中で「動作が進行中」であることを強調した表現
〜なのですが、例を挙げて説明していきます。
Bob will have been running his ltalian restaurant for 8 years by next year. 【ボブは来年で自分のイタリアンレストランを8年間経営していることになる】 |
・最初にも記したように、
この形は、【未来完了形】と【進行形】を組み合わせたものなので、当然その2つのニュアンスを兼ね備えています。それぞれを簡単に確認すると、
【未来完了形】
👉「現在または過去」から「未来」につながる状態で、その影響が未来及ぼす表現。視点が「未来」にある。
【進行形】
👉「進行中の行為や活動を表現」する形。基本的には「一時的・短期間」が感じられる表現であるが、場合によっては「繰り返し」や「うんざり感」も意味することもある。
〜となります。
すなわち、未来完了進行形を簡単にまとめると下記のようになります。
【その形】👉will have been +動詞の ing形 |
【その意味】 👉未来完了形で、その「動作が進行中」であることを強調し、注目した表現で、 「現在または過去」から未来に至るまで行為がずっと続いているだろうことを意味します。 |
最初に取り上げた例文では、
Bob will have been running his ltalian restaurant for 8 years by next year.
👉「過去:7年前」から、「未来:来年」までずっと「自分のイタリアンレストランを経営し続けると8年になる」ということを表現しています。
参考書を調べると、 この「未来完了進行形」は、その形が①未来を示す助動詞 will ②完了を示す have +過去分詞 ③進行形を示す been + ing 形、と3つもの表現を重ねて使うため「重く」感じられるようで、実際にはあまり使われないようです。native speakers もあんまり複雑な形を用いたくない、という気持ちがあるのでしょうね。 |
それでは、例文をいくつか見てみましょう。
例文です!
ex.1 Emi will have been sleeping until her mother wakes her up.
「エミは母が起こすまでずっと眠り続けているだろう。」
👉「現在または過去」から、眠り始めて「未来:母が起こす」まで、ずっと眠り続けているだろう、という未来に「進行中」だろうと思われる行為に注目している表現です。
・「未来」を示す部分:until her mother wakes her up
ex.2 He will have been eating until someone tells him to stop eating.
「 誰かが食べるのをやめるようにと言うまで、彼は食べ続けるだろう。」
👉「現在または過去」から、食べ始めて、「未来:誰かがやめるように言う」まで、ずっと食べ続けているだろう。という未来に「進行中」だろうと思われる行為に注目している表現です。
・「未来」を示す部分:until someone tells him to stop eating
ex.3 Taro will have been working for a long time by the deadline.
「太郎は締め切りまで長い時間働き続けているだろう。」
👉「現在または過去」から、仕事をし始めて、「未来:締め切り」までの長い間ずっと働き続けているだろう、という未来に「進行中」だろうと思われる行為に注目している表現です。
・「未来」を示す部分:by the deadline
ex.4 They will have been playing baseball until it gets dark.
「彼らは暗くなるまで野球をし続けるうだろう。」
👉「現在または過去」から、野球をし始めて、「未来:暗くなる」までの時間をずっと野球をし続けているだろう、という未来に「進行中」だろうと思われる行為に注目している表現です。
・「未来」を示す部分:until it gets dark
未来完了進行形でよく使われる単語
・未来完了進行形なので、
未来を示す表現(俯瞰する「とき」)として
・by:〜までに
・if:もし〜するならば
・until:〜まで
〜という語句がよく用いられます。
また、
その動作が進行(継続)していた期間を示すため
・for +期間:「〜間」
という表現もよく用いられます。
今回はここまで。
「未来完了」に関わる記事は、他に下記の5つもあります。
興味がありましたら、クリックしてご覧ください。
未来完了〜現在完了、過去完了との違い
未来完了①完了・結果
未来完了②継続
未来完了③経験
その他の助動詞+完了形
完了形には全部で4つのカテゴリーがあります。
興味があるものがありましたら、下記をクリックしてご覧ください。
👉基礎編
👉現在完了
👉過去完了
コメント