形容詞の6回目。
今回は、「後置方法」の続きですが、
「主語と形容詞」との関係に注目してみました。
※「主語と形容詞」の関係なので、基本的に、
「主語+be動詞+形容詞」の文型となり、形容詞の「後置方法」における
解説となります。
・形容詞の種類分けとしては、
その形容詞が「人を主語にする」ものと、「人を主語にできない」ものの2つに
分類することもできます。
それぞれについて見ていきましょう。
①「人」を主語にする形容詞
・中学校の時点では、あまり意識していないと思いますが、
普通に、
▶︎I’m happy to see you.
(あなたに会えてうれしい。:I が「主語」で「後置方法」)
▶︎I’m sorry I’m late.
(遅れてすみません。:I が「主語」で「後置方法」)
などの表現で、「人」を主語にする「形容詞」を扱っています。
・言われると当たり前なのですが、
It is sorry や、 It is happy などの表現はあり得ないので、
happy や sorry は「人」を主語にする「形容詞」の仲間に入るわけです。
「人」を主語にする「形容詞」には下記のようなものがあります。
・glad:うれしい
・happy:うれしい、楽しい
・sad:悲しい
・sorry:すまないと思う、気の毒に思う
・proud:誇りに思う
・angry:怒っている
・afraid:心配である、恐る
・ready:準備ができている
などの、「人の感情や態度を表現」形容詞になります。
それでは、例文を挙げます。
ex.1 We are afraid of earthquakes.
(私たちは地震が怖い。)
▶︎ It is afraid of 〜. とは言いません。
ex.2 I am proud that you are my daughter.
(私はあなたが私の娘であることを誇りに思う。)
▶︎ That is proud 〜.や It is proud 〜. などとは言いません。
この形容詞とto 不定詞の組み合わせ
・このような人の「感情」を表す形容詞は、to 不定詞と結びついて、
その「原因」を表現することができます。
👉この不定詞の用法は、「副詞的用法」になります。
ex.3 I’m glad to see you.
(あなたに会えてうれしい。)
▶︎不定詞の to see you が、glad の「原因」を表現しています。
ex.4 We are sorry to trouble you.
(あなたにご迷惑をかけてすみません。)
▶︎不定詞の to trouble you が、sorry の「原因」を表現しています。
②「人」を主語にできない形容詞
・一方、「人」を主語にできない「形容詞」もあります。
▶︎ It is important for you to get up early.
(早く起床することはあなたにとって重要だ。:It が主語で「後置方法」)
※いわゆる形式主語 it の英文です。
▶︎ Is it impossible to use this machine?
(この機械を使うのは不可能ですか。:It が主語で「後置方法」)
※形式主語 it の英文です。
・上記の例文では、
You are important 〜. や Are you impossible 〜? などの形はあり得ないので
important や impossible は「人」を主語にできない「形容詞」の仲間に入るわけです。
「人」を主語にできない「形容詞」には下記のようなものがあります。
・possible:可能な
・impossible:不可能な
・necessary:必要な
・important:重要な
・essential:必要不可欠な
・convenient:便利な
・natural:自然な
・strange:奇妙な
・common:一般的な
などの、「もの・事柄の重要性や頻度を表現」する形容詞になります。
例文を挙げます。
ex.1 It is essential for you to see a doctor.
(あなたにとって、医者に診てもらうことは必要不可欠だ。)
▶︎ You are essential 〜. とは言いません。
ex.2 It is convenient for Tom to come on Saturday.
(トムが土曜日に来るのは都合がいい。)
▶︎ Tom is convenient〜. とは言いません。
今回はここまで。
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