形容詞の3回目。
今回は、「後置方法(名詞の後ろに形容詞を置く)」について
詳しく解説していきます。
後置方法の役割▶︎説明
・まずは、「後置方法」の英文を挙げますので、
形容詞を名詞の「後に加える」ている部分に注目してください。
ex.1 This TV program is very popular.
(このTV番組はとても人気がある。)
▶︎This TV program(主語)の後に、be動詞を伴い、
形容詞の popular がやってきています。
※this TV program = popular の関係性があります。
ex.2 The news made my sister sad.
(そのニュースは私の妹を悲しませた。)
▶︎中学校では、make A(人・もの)+B(形容詞)の形で
学ぶ文型(第5文型)です。my sister(名詞)の後に、形容詞の sad
が来ています。
※my sister = sad の関係があります。
ex.3 I want something hot to drink.
(私は何か温かい飲み物が欲しい。)
▶︎〜 thing のような名詞( something )の場合は、形容詞( hot )を加える場合は、その直後に置きます。
※something = hot の関係があります。
ex.4 That mountain is 1,625 meters high.
(あの山は高さ 1,625 メートルです。)
▶︎ex.4 のように、
物や人の「高さ、長さ、重さ」などの数量を表現する場合は、
最初にその「数値」を示し、その後にその数値が「何の数値」であるかを
形容詞を置いて表現します。
※1,625 meters = high の関係があります。
※このように、形容詞には
名詞の後ろに置いて(後置方法)修飾すると、
その名詞の「説明」する役割を果たすのです。
「説明」って?
・さて、この「説明」とは、どんな働きのことなのでしょう?
上記の ex.1 から ex. 4 を用いて解説していきます。
👉ex.1 This TV program is very popular. において
・主語(名詞=this TV program)+動詞( be動詞 ) +形容詞(popular) という
第3文型(SVC)の形をとって、「主語」がどんなものであるか
「形容詞」が説明していて、 this TV program = popular の関係が
成立します。
※very は、popularという形容詞を修飾する言葉で、「副詞」という種類に
なります。
👉ex.2 The news made my sister sad.において
・上記でも示したように、第5文型(SVOC)の形をとって、
「目的語 (O=my sister )」がどんな様子であるのかを「形容詞(C=sad)」
が説明していて、my sister = sad の関係が成立しています。
👉ex.3 I want something hot to drink.において
・〜 thing (something / everything /anything/nothing) の単語は、
その後ろに形容詞を置いて、その「何か」がどんなものであるのか(hot)
であることを説明していて、something = hot の関係があります。
👉ex.4 That mountain is 1,625 meters high.において
・主語(名詞= that mountain)+動詞( be動詞 )+名詞( 1,625 meters) high.
という第3文型になっています。すなわち、 that mountain = 1,625 meters
なのですが、これだけ だと1,625 meters が「高さ」なのか「幅」なのかが明確ではありません。そこで、1,625 meters が「高さ」であることを説明するために、high という「形容詞」を後ろに置いています。
※なぜ、height (高さ:名詞)ではなく、high という形容詞なのかというと、
この文の中で、That mountain is (1,625 meters) high. (あの山は高い)というニュアンスが入っているからです。
※このように、
名詞の後に、「形容詞」を置くことにより、
その「名詞」がどんな状態、どんな性質であるのか、という足りない情報を加え、「名詞」=「形容詞」の関係を成立させる機能を「説明」と呼びます。
後置方法でしか使えない形容詞
・「前置方法」にしか使えない形容詞があったように、
▶︎「後置方法」でしか使えないものがあります。
「後置方法」でしか使えない形容詞
・alone:だた1人の / 孤独な
・afraid:恐れて
・glad:喜んで
・alive:生きて
・well:元気で
・asleep:眠って
・sorry :気の毒な
・ready:準備ができて
などがあります。
(中学生であれば上記のものをチェックしておけば大丈夫です。)
・具体的に例で示すと以下のようになります。
ex.1 This boy is well.(この少年は元気です。)
▶︎この例文を用いて、例えば
❌This well boy is Ken. のように well を「名詞の前に置く」ことはできません。
ex.2 The cat is asleep.(その猫は寝ています。)
▶︎ex.2 の表現を使って、例えば
❌The asleep cat is pretty. のように asleep を「名詞の前に置く」ことはできません。
「前置方法」と「後置方法」で意味が違う形容詞
・一般的には、「形容詞」は、「前置」でも「後置」でも使えるものが多いのですが、中には、同じ単語なのに「置く場所」で意味が変わるものがあります。
以下の、4つの単語を最低限チェックしておきましょう。
▶︎1. right(前置:右の / 後置:正しい)
[前置] Look at the right hand.
(右手を見てください。)
[後置] Your answer is right.
(あなたの答えは正しい。)
▶︎2. late(前置:最近の / 後置:遅い)
[前置] Here is the late news.
(ここに最近のニュースがある。)
[後置] You were late for school yesterday.
(あなたは昨日学校に遅刻しました。)
▶︎3. present(前置:現在の / 後置:出席している)
[前置] My present math teacher is Mr. Sato.
(私の現在の数学の先生は、佐藤先生です。)
[後置] We were present at the meeting then.
(私たちはその時会議に出席していました。)
▶︎4. ill(前置:悪い、不機嫌な / 後置:病気の)
[前置] My father is in ill health.
(私の父は不健康でです。)
[後置] I felt very ill.
(私はとても具合が悪かった。)
今回は、ここまで。
次回は、「後置方法」の「その2」として、
「後置方法」の仕方をさらに分析して解説します。
次回の、「後置方法その2」についても確認したい方は、
下記をクリックしてください。
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