「have とは?」の4回目。
今回は、「〜に・・・をさせる、してもらう」という意味を持つ
動詞 have(これを使役動詞と言います)の4つ目の「顔」について解説します。
※この have の使い方は中学校では扱われませんが、
基本的な have のイメージは変わりませんので、
今回取り上げることにしました。
実は、
この「・・・させる」という表現は、
中3で「別な単語」で出てきます。
まずは、それを確認しましょう。
make +A(人)+B(形容詞)
例えば、教科書ではこんな感じで出てきます。
a. We call this cat Tama.
(私たちはこの猫をタマと呼びます。)
b. This story makes us happy.
(この物語は私を楽しませます。)
▶︎ a の英文は、
call A B(AをBと呼ぶ)
▶︎ b の英文は、
make A B (AをBの状態にさせる)
という意味で学びます。
どちらの英文も一番のポイントは、
それぞれの動詞の後ろの「赤文字」と「青文字」が
「=」の関係にあるという部分です。
👉 a の文では「this cat」=「Tama」
👉 b の文では「us」=「happy」
の関係が成立し、このような「文型」を「第4文型」と呼びます。
※このように中学校では、
第4文型の1つとして make A B の形が紹介され、
その中で、make には「〜させる」という意味もあるんだと学びます。
これから、
解説する have も基本的にはこの make と同じ使い方と
考えてもいいのです。
それでは、
have の4つ目の顔、「〜させる」を見て行きましょう。
「〜に・・・させる」have
・have の基本イメージは、
have の基本イメージ:自分のナワバリにもの・状態・状況などが存在する |
でしたが、これは今回でも変わりません。
これを忘れずに、
次の英文を見てみてください。
◎ I’ll have my brother call back.
「私は兄に電話をかけ直させます。」
▶︎この英文の単語の並びは、
👉I’ll have【my brother(目的語)+call back(動詞)】.
〜という語順になっています。
ここでの「語順の並び」の一番のポイントは、
「my brother」=「call back」
で「私の兄が電話をかけ直す」という関係になっている部分です。
※この関係は上記の例文の「赤字」=「青字」の関係と同じです。 a. We call this cat Tama. b. This story makes us happy. (ということは同じ第4文型だということです。) |
◎これを have の基本イメージをもとに解釈すると
【my brother が call back する状況】が、私には存在する となり、
そこから
👉「私は【兄が電話をかけ直す状況】を持っています。」
👉「私は兄に電話をかけ直させます。」
という日本語訳になるわけです。
have +A(人)+B(動詞原形)〜(目的語=動詞原形)
・このように、
have +A(人)+B(動詞原形)〜 ▶︎A に B をさせる |
という表現ができます。
例文を挙げます。
ex.1 I want to have my brother clean this room.
(私は弟にこの部屋を掃除させたい。)
👉my brother = clean this room
[弟がこの部屋を掃除する]
ex.2 Have the doctor look at your leg.
(医者にあなたの脚を診させなさい。)
👉the doctor = look at your leg
[医者があなたの脚を診る]
▶︎ ex.1 は
「弟が部屋を掃除する」状態が存在する、というニュアンスです。
▶︎ ex.2 は
「医者があなたの足を診る」状態が存在する、というニュアンスです。
このように、
have の後ろに【人(目的語)+動詞の原形】を持ってくることにより、
「人に〜させる」という表現ができるのです。
◎これで、
have については終了です。
読んでくださってありがとうございます。
「have について?」は「その1」から「その4」まであります。
興味がある方は、どうぞ下記をクリックしてご覧ください。
👉have について その1(動詞)
👉have について その2(have to)
👉have について その3(現在完了)
👉have について その4(〜させる)
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