青森県公立高校入試分析(英語)の3回目です。
今回は、第3問を扱いますが、
第3問では、「会話文の流れを把握する問題」です。
それでは第3問を見て行きます。
第3問の配点は、
(1)が各2点✖2=計4点
(2)は各3点✖3=計9点、なので合計13点となっています。
第3問・・・会話文の流れを把握する問題
次の英文は、アキ(Aki)と、アキの母親、日本に留学しているリズ(Liz)の電話での応答です。これを読んで、あとの(1)、(2)に答えなさい。※印の語句には、応答のあとに(注)があります。(13点)
※Aki’s mother は、”A’s M” と表記させてもらいます。その他表記の仕方をブログ用に若干変更していますので、ご了承ください。
A’s M:Hello.
Liz :Hello. This is Liz. May I speak to Aki?
A’s M:I’m sorry. She isn’t home now. Can I take a message?
Liz :No, thank you. [ A ]
A’s M:∗Just a minute. She has just come home.
Aki :Hello, Liz. ∗I’m back. What’s up?
Liz :My friend from Sydney will come to Aomori this Thursday and I want to hold a
ー welcome party at my house. If you are free, please join it.
Aki :Really? I want to meet your friend very much. 【 ア 】
Liz :I am going to hold it next Saturday or next Sunday. Which is better, next
ー Saturday or next Sunday?
Aki :【 イ 】I will go swimming in the sea with my family next Saturday.
Liz :I see. By the way, I want to give her something Japanese. Do you have any
ー good idea?
Aki :Well, how about a ∗kendama? I have one and I like to play it. It is very old and
ー my father often used it when he was young. [ B ]
Liz :Wow. I want to play it, too. I want to practice before she comes, and ∗surprise
ー her. So, I want to buy two kendamas, one is for my friend and one is for ∗myself.
ー Shall we go to buy them?
Aki :Of course.
Liz :【 ウ 】
Aki :We can buy them at a ∗toy store.
(注)
Just a minute. ちょっと持ってください。 / I’m back. 帰ってきました。
kendama(s) けん玉 / surprise ~ ~を驚かせる / myself 私自身 / toy おもちゃ
(1)適切な英文を選ぶ問題
電話での応答が成立するように、[ A ] , [ B ] に入る最も適切なものを、次の1~6の中からそれぞれ一つ選び、その番号を書きなさい。
1 Sorry, please say that again.
2 He can play it very well.
3 It isn’t interesting to me.
4 You can talk to her tomorrow.
5 I’ll call again later.
6 You also enjoyed it.
[ A ] に入る選択肢
・最初に、「対話」が行われている設定を確認しましょう。
アキ(Aki)と、アキの母親、日本に留学しているリズ(Liz)の電話での応答 とあります。
→会話文の最初を読むと、
「リズがアキの家に電話」して、最初にアキの母親がその電話に出た、場面から始まっています。
・[ A ] の前後の対話を見てみましょう。
①リズがアキの家に電話します。
②アキの母がその電話に出ます。・・・「アキをお願いします。」
③アキの母「いま家にいません。伝言しましょうか。」
④リズ「いいえ結構です。」[ A ]
⑤アキの母「ちょっと待ってください。」「ちょうど帰ってきましたよ。」
・この話の展開からすると、
[ A ] の部分には、「後から電話します。」という会話が一番妥当のようです。
(「伝言します?」「いいえ結構です」と言っているので。)
☞ここからすると、正解は
5 I’ll call again later. となります。
※ここでは “call” は「電話をする」という意味で使われています。
[ B ] に入る選択肢
・[ B ] の前後の対話を見てみましょう。
①(その前の部分)
ーリズの友達がシドニーから日本にやって来る。そこで、リズがウエルカム・パーティを開く予定なのだか、その時に友達に何か日本のものをあげたいと考えている。ー
②アキ:「けん玉はどうですか。私は1つもっていて、それで遊ぶのが好きです。それはとても古く、父が若い時よくそれを使っていたのです。」[ B ]
③リズ:「わあ。私もそれをしてみたい。彼女が来る前に練習して、彼女を驚かせたい。」
・これだけでは少しわかりにくいので、そういう時は消去法で考えます。
それぞれの選択肢の意味は下記の通り。
1 すみませんが、もう一度それを言ってください。
2 彼はそれをとても上手にすることができます。
3 それは私にとって面白くない。
4 あなたは明日彼女へ話かけることができる。(話しかけてもよい。)
5 私は後からまた電話します。・・・[ A ] の解答
6 あなたもそれを楽しんだ。
・1 の「それを言ってください」などは、流れに合わないので消去
・3 の「おもしくない」という表現もこの流れにはそぐわないので消去
・4 のけん玉の話題なので「あなたは、明日彼女へ~」という内容は合わないので消去
・5 の「過去形(楽しんだ)」は、この場面では違和感があるので消去
☞ということで、正解は、
2 He can play it very well. となります。
※He が “my father” とすると意味がぴったりあいます。
(2)空所に入る適切な英文を考える
・この形式の問題は、その空所だけ見てもわかりません。
必ず、前後に「答えがわかるヒント」が示されているのがパターンなので、あきらめずに
その「ヒント」を見つけてください。
【 ア 】に入る英文
・【 ア 】の前後の文章を見てみましょう。
①リズ:友達のリズのウエルカム・パーティをするので、参加して。
②アキ:本当?あなたの友達にとても会いたいわ。【 ア 】
③リズ:来週の土曜日か日曜日に開く予定です。
・【 ア 】から③へと、会話が流れていくとき、
③の「来週の土曜日か日曜日」と「時」の新しい情報が与えられています。
→ここから、【 ア 】には「時」をたずねる文が入って、③がその答えとなるとよい、
ということが、わかります。
② 【 ア 】When の疑問文?
③ 【 ア 】の答え:I am going to hold it next Saturday or next Sunday.
③が答えになるといいので、
【 ア 】では、I am going to hold it の I が you に代わり you are going to hold it として、これを使って、疑問文にします・・・ Are you going to hold it?
この英文に、when を文頭に加えて
☞正解は、
When are you going to hold it ? (いつそれを開く予定ですか。)となります。
(When の疑問文なので、③の「時」を示す “next Saturyday or next Sunday” はなくなります。)
【 イ 】に入る英文
・【 イ 】の前後の文章を見てみましょう。
①リズ:来週の土曜日か日曜日に開く予定です。来週の土曜日と日曜日ではどちらがいいですか。(この部分は、上記【 ア 】の③の続きです。)
②アキ:【 イ 】来週の土曜日は家族で海に泳ぎに行くのです。
・ここでは、①の赤線に対する答えが【 イ 】となっているので、
考えやすい問題です。質問と【 イ 】を並べると、
① Which is better, next Saturday or next Sunday?
② ①の答え【 イ 】
となります。
→【 イ 】の後に、アキには「来週の土曜日」には予定が入っているので、
【 イ 】の答えには、next Sunday「来週の日曜日」が入ります。
◎答え方注意!
質問の文 “Which is better, ~?”の文を見ると、Which が主語で、is が動詞であることがわかるので、答えの「来週の日曜日」が、主語になって、is を用いて答えます。
☞これから、正解は、
Next Sunday is (better). (来週の日曜日です。)となります。
※会話であれば、”Next Sunday.” でのOKですが、入試であればどう扱われるかはすみませんがわかりません。
【 ウ 】に入る英文
・【 ウ 】の前後の文章を見てみましょう。
①リズ:~だから、私は、二つのけん玉ー1つは友達に、1つは自分にーを買いたいのです。
一緒に買いに行きましょうか。
②アキ:もちろん。
③リズ:【 ウ 】
④アキ:私たちはそれらをおもちゃ屋さんで買うことができます。
・【 ウ 】から④へと、会話が流れていくとき、
④の「おもちゃ屋さんで」という「場所」の新しい情報が与えられています。
→ここから、【 ウ 】には「場所」をたずねる文が入って、がその答えとなるとよい、
ということが、わかります。
③【 ウ 】Where の疑問文
④【 ウ 】の答え:We can buy them at a toy store.
④が答えになるといいので、
【 ウ 】では、We can buy them の we を そのまま使って、疑問文にします・・・
Can we buy them?
この英文に、where を文頭に加えて、
☞正解は、
Where can we buy them? (どこで買うことができますか。)となります。
(Where の疑問文なので、④の「場所」を示す “at a toy store” はなくなります。)
※今回は、解説の部分でほとんど会話文の意味を扱っているので、逐語訳は省略します。
今回はここまで。
2018青森県公立高校入試分析(英語)は①から⑤まであります。
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