平成30年度試行調査問題〜英語・筆記⑤第4問

「平成30年度試行調査問題」の5回目。

今回は、第4問を取り上げます。

第4問は、【 21 】から【  26  】までの6問あり、
【  23  】は4点、【 24 】と【 25 】は両方できて3点、
他は各3点で、合計16点
、という点数配分になっています。

第4問

You are doing research on students’ reading habits. You found two articles.

 

 

問1 Neither David Moore nor the librarian mentions 【 21 】.

① gender differences in reading habits
② problems connected with reading digital books
③ the change in reading habits among students
④ the importance of reading regularly in childhood

 

問2  The librarian is from【   22   】.

① Austria
② Finland
③ Japan
④ Korea

 

問3 According to the articles, reading for pleasure has good effects on
students’ 【 23 】. (You may choose more than one option.)

① choice of career
② educational success
③ mental well-being
④ views of social media

 

問4 David Moore states that students 【 24 】, and the librarian states
that they 【 25 】. (Choose a different option for each box.)

① are busier than ever before
② cannot decide what books to read
③ choose similar books as their parents
④ enjoy playing with electronic devices
⑤ get useful information from TV

 

問5 Based on the information from both articles, you are going to write
a report for homework. The best title for your report would be “【 26 】”.

① Like It or Not, Reading Classic Novels is Important
② Make Reading for Entertainment a Part of Your Daily Life
③ Pleasure Reading is Becoming Popular in Different Countries
④  School Libraries: Great Resources for Doing School Projects

問題の設定

一番最初に、この問題の設定が書かれています。

You are doing research on students’ reading habits. You found two articles.

ーがその設定です。
内容は、
「あなたは生徒の読書習慣についての調査をしています。2つの記事を見つけました。」で、その後に、「2つの記事」が示されているという問題構成になっています。

2つの記事のタイトルは、

Reading Habits Among Students  by David Moore (July, 2010)
「生徒の読書習慣」

Opinion on “Reading Habits Among Students”  by Y.T.  (August, 2010)
「『生徒の読書習慣』についての考察」
となっています。

それでは、それぞれの問題の解説と解答に入りましょう。

問1【 21 】の解説と解答

問1の問題文は、
「ディビット・ムアも図書館員も【 21 】を述べていません」となっています。
👉「ディビット・ムア」は最初の記事の筆者
「図書館員」は2番目の記事の筆者 です。
つまり、2つの記事で「述べられていない」ことを確認する問題です。

※【  22  】に入る選択肢の内容は下記の通り。
①読書習慣における性別の違い
②デジタル・ブックを読むことと関連のある問題
③生徒間の読書習慣における変化
④子供時代の規則的な読書習慣の重要性

◎それぞれの選択肢を確認しましょう。
① gender differences in reading habits
→「最初の記事」(by David Moore)では、
reading habits には性別の差があることをグラフも使って示しています。
・「2段目」のグラフのすぐ上に
Reading habits differed across the countries, and there was a significant
gender gap in reading in some countries. とあります。
「読書習慣は国をまたがって違いがあり、国においては読書における
有意な性別によるギャップがありました。」
▶︎ここから、①の内容は述べられていますので、❌

② problems connected with reading digital books
→  digital books について述べられているのは、
「最初の記事」の「1段目」の以下の最後の文です。
Furthermore, frequent reading for fun, regardless of whether reading paper or digital books, is strongly related with improvements in literacy.
「さらに、紙媒体やデジタルの読書に関わらず、楽しみとしての読書はリテラシー
(読み書きの能力)における向上と強い関連があるのです。」
▶︎ここからすると、
デジタル・ブックに関する問題は述べられていないので、⭕️

③ the change in reading habits among students
→「最初の記事」で、グラフが提示されていますが、その結果が
変化していることを「グラフ」の後に記されています。
In many countries, the percentage of students who read for enjoyment
daily had decreased since the previous study in 2000. Back in 2000, on
average, 77% of girls and 60% of boys read for enjoyment. By 2009, these
percentages had dropped to 74% and 54%, respectively.
「たくさんの国では、毎日楽しみとしての読書をする生徒の割合は,2000年における以前の研究以減少していた。2000年に戻ると、平均して女子のの77%, 男子の60% が楽しんで読書をしていた。2009年までには、これらの数字は、それぞれ74%, 54% に落ち込んだ。」
▶︎このように、数値の変化を具体的に上げて述べているので、❌

④ the importance of reading regularly in childhood
→「2番目の記事」の「2段目」にこの部分に関することが記されています。
Students who regularly read many books get better scores in reading, mathematics, and logical problem solving. Also, reading for enjoyment has
positive effects on students’ mental health. Research has shown a strong
relationship between reading for fun regularly and lower levels of stress
and depression.
「たくさんの本を規則的に読む生徒は、読解、数学、論理的な問題解決において
より良い点数を取ります。また、楽しみのための読書は生徒の精神的な健康に良い効果を与えます。調査は、規則的な楽しみとしての読書とストレスやうつのレベルを低くすることとの間に強い関係があることを示しています。」
▶︎この規則的な読書の重要性を述べているので、❌

👉ここから正解は

② problems connected with reading digital books
となります。
(Neither David Moore nor the librarian mentions problems connected with
reading digital books.)

問2【 22 】の解説と解答

問2の問題文は、
「図書館員は【 22 】出身である」となっています。

※【 22 】に入る選択肢の内容は下記の通り。
①オーストリア
②フィンランド
③日本
④韓国

◎「図書館員」の出身国がわかるような部分は、
「2つ目の記事」の「最初の段落」にあります。
According to David Moore’s article, approximately 60% of female students
in my home country reported they read for enjoyment, and the gender gap
is about 20%. I find this disappointing.
▶︎黄色い下線部の意味を下記の通り。
「ディビット・ムアの記事によると、私自身の国の約60%の女子生徒は楽しみのために読書し、性別によるギャプが約20%であると報告していた」
▶︎「女子が60%と、男子が40%」のグラフを、ディビットの記事から探すと
・・・Austria が当てはまります。

👉ここから正解は、

① Austria  となります。
( The librarian is from Austria.)

 

問3【 23 】の解説と解答

問3の問題文は、
「記事によると、楽しみのための読書は生徒の【 23 】についてよい効果があります」(1つ以上を選択するかもしれません。)となっています。

※【  23  】の選択肢の意味は下記の通り。
①職業の選択
②教育的な成功
③精神的な幸福
④ソーシャル・メディアの見方

◎それぞれの選択肢をチェックしましょう。
▶︎楽しみのための読書が与える「よい効果」については。
「2番目の記事」の「2段目」に記されています。
More students need to know the benefits of reading. As David Moore mentioned, reading for pleasure has good effects on students’ academic skills. Students who regularly read many books get better scores in reading mathematics, and logical problem solving. Also, reading  for enjoyment has positive effects on students’ mental health. Research has shown a strong
relationship between reading for fun regularly and lower levels of stress
and depression.
▶︎「よい効果」があると記されているのは、
・学究的な技術
(読解、数学や論理t系な問題解決する場面において)
・精神的な幸福(ストレスやうつのレベルを下げること)
の2つです。

👉ここから正解は、

② educational success ③ mental well-being となります。

問4【 24 】【 25 】の解説と解答

問4の問題文は、
「ディビット・ムアは、生徒が【 24 】であると述べ、図書館員は【 25 】
であると述べている(それぞれ別なものを選ぶこと)」となっています。

※【  24  】【 25 】に選択肢に入る内容は下記の通り。
①(生徒は)以前より忙しい
②(生徒は)どんな本を読むべきか決めることができない
③(生徒は)両親と同じような本を選ぶ
④(生徒は)電子機器で遊ぶことを楽しんでいる
⑤(生徒は)テレビから役立つ情報を手に入れている

◎「2つの記事」の概要からすると
まず①の「以前より忙しい」ということに関しては、記事の中で
触れられていないので、消去します。
また③のように「両親の影響」についても記されていないので、
解答の選択肢から除去します。
※①と③を選択肢から、外します。

▶︎②、④、⑤のどれが当てはまるかを考えます。
② cannot decides what book to read
→この「本の選択」については、「1つ目の記事」の「最後の段落」で
書かれています。
In my opinion, many students today do not know what books they should
read. They say that they have no favorite genres or series.
「私の意見では、今日のたくさんの生徒がどんな本を読むべきかを知らない。
彼らは自分が好きなジャンルやシリーズがない言う。」

👉ここからすると、【 24 】の正解

② cannot decide what books to read となります。
(David Moore states that students cannot decide what books to read, )
※「1つ目の記事」とは、David Moore さんの記事のことです。

④ enjoy playing with electronic devices
→「1つ目の記事」の選択肢が決まりましたので、
次は「2つ目の記事」だけを検討していくことになります。
「2つ目の記事」で electronic devices について書かれているのは「最後の段落」です。
Our daily lives are now filled with screen-based entertainment. Students
spend a lot of time playing video game, using social media, and watching television.
「私たちの日常生活は今画像を土台としたエンターテイメントで一杯です。生徒は、ビデオゲームをしたり、ソーシャル・メディアを使ったり、テレビを見たりしてたくさんの時間を過ごします。」
▶︎赤の下線部からもわかるように、
生徒たちは、電子機器で遊んで楽しんでいる、と言っているようです。

👉ここから、【 25 】の正解は、

④ enjoy playing with electronic devices  となります。
(  〜, and the librarian states that they enjoy playing with electronic devices.)

⑤の get useful information from TV は、
TV に対する言及はありますが、「役に立ち情報を手にいれる」のような
表現はないので、正解にはなりません。

問5【 26 】の解説と解答

問5の問題文は、
「両方の記事の情報に基づいて、あなたは宿題のレポートを書きます。レポートに一番良いタイトルは、【 26 】であろう」となっています。

※【 26  】に入る選択肢の内容は下記の通り。
①好きだろうが、好きでなかろうが、古典を読むことは重要
②楽しみとしての読書を日々の生活の一部に
③楽しみとしての読書は、様々な国で人気になっている
④学校の図書館:学校での行事をするのに素晴らしい資源

◎それぞれの選択肢を「2つの記事」との関連を考えながら、チエックします。
① Like It or Not, Reading Classics is Important
→「読書」については書かれていますが、特別「古典」に関わる内容は
どちらにもないので、❌

② Make Reading for Entertainment a Part of Your Daily Life
→「1つ目の記事」では read for pleasure、「2つ目の記事」では
reading for fun, reading for enjoyment とどちらも「楽しんで読書すること」がポイントとトピックになっているので、⭕️

③ Pleasure Reading is Becoming Popular in Different Countries
→ ②でも取り上げたように pleasure reading はポイントとなる
ワードなのですが、それが「人気がある」状態ではなく、「読書する子供」が
減っている(「1つ目の記事」のグラフから)のが現状なので、❌

④ School Libraries:Great Resources for Doing School Projects
→「学校の図書館」に絞った話題は、どちらにも出て来ないので、❌

👉ここから正解は、

② Make Reading for Entertainment a Part of Your Daily Life となります。
(The beset title for your report would be “Make Reading for Entertainment
a Part of Your Daily Life.” )

 

今回はここまで。

 

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